社会人一年目。 表向きが馴染みやすく明るいキャラに対して、新しい環境に馴染むのが不得意で、毎日帰宅して靴を履いたまま玄関で数時間眠ってた。 仕事も家事も上手くい…
冷たい足先で、温かい座席に座って、最寄り駅の名前が聞こえるのを待つ。 私の母は時限爆弾で、切ってはいけない線、踏んではいけなかったスイッチを押すと、命を狙って爆…
道を歩いている時、私がよそ見して遅れてたら、ちょっと立ち止まって待っていてほしい。 お風呂上がりに髪が濡れてて、乾かすのに時間がかかるから、先に寝ずにちょっとだ…
最近、残業多いよね。23時くらいまでに働いてたりするからさ〜… 「そうなんよね、終わったら頭ぼーっとするからさ、運転気をつけよって思うんよ。」 いや、ほんとにそれ…
小さい頃、おじいちゃん家で暮らしてた時。白い輪っかで二重の電気の中心に、オレンジ色の小さな電球が付いていて、寝る時にはそれを付けて眠っていた。 暗い所がもともと…
私は幸せを長く感じることが出来ない。 溢れかえる愛をもらって、それを貯めて少しずつ使い、次の愛をもらう時まで残しておくことが出来ない。 もらった愛を数日握りしめ…
私が私であるままで、私を受け入れてくれる人達がいることを、人間30年目を目前にようやく実感し始めている今日この頃。 私が愛して止まなかったはずの家族とは、離れてい…
私がよく行くコンビニは、夜遅くに必ず決まった男の人がレジにいる。 一見ぶっきらぼうに見える中国の人。 背が高くて、声は高くて、たくさんのことはまだ知らない。 け…
いつまでたっても、酷く子供な自分が久々に嫌になった。 取引先の企業の担当者からの、まさに「ポンコツ」なメールと電話がここ数日続いている。 ただのポンコツなら、ま…
いつもの通勤路、いつもの風景、なのにいつもとは違うものが今日はあった。 目に入った途端、それが何なのか認識できていない、コンマ数秒で、重い何かに呑まれて目が離せ…
君のこと、初めは「いい人なんだろうな。」 そんなくらいにしか思わなかった。 よくある、周りのあの人たちと、何も違わない綺麗な部分を見ているんだろうなと。 ある時…
世界でたった1人な気がしていた。 頑張ったら褒められて、ただただ嬉しかった幼少期を思い出し、褒められず押さえつけられる毎日に慣れ親しんだ毎日だった。 色は見える…
今月、私の残業時間が伸びてきている。最長記録を更新する勢いだ。 最長と言っても社会人8ヶ月目での話なので、先輩や先輩の先輩方と比べればそんなにはないかもしれない…
昔、大阪の「有名な占い師」称されている人に占ってもらったことがある。 その人に言われたことの一つに「貴方は男性からパワーを吸い取る人間だから、男性のいる環境で生…
毎朝早めの電車に乗ったら、更衣室で一緒になって、たわいもない話をしてくれる先輩がいて。 だけど私が最近朝起きられなくて、ずっと1本遅れた電車に乗ってたの。 そし…
誰かが選ばれたら、誰かは選ばれない訳で。 誰かを選んだら、誰かを選ばないことしか出来なくて。 何十回、何百回、何千回選ばれながら、数十回、数百回、数千回の選ばれ…
euphoria
2022年9月6日 00:25
社会人一年目。表向きが馴染みやすく明るいキャラに対して、新しい環境に馴染むのが不得意で、毎日帰宅して靴を履いたまま玄関で数時間眠ってた。仕事も家事も上手くいかなくて、毎日床に置いてある「今日も畳めなかった、紫のワンピース」を眺めながら、明日はもう少しいい日になればと願っていた。新しい環境、新しい生活、慣れるだけで命を削ってしまう、それが私だった。そんな私に母がしてくれることは「毎日
2021年12月6日 21:47
冷たい足先で、温かい座席に座って、最寄り駅の名前が聞こえるのを待つ。私の母は時限爆弾で、切ってはいけない線、踏んではいけなかったスイッチを押すと、命を狙って爆発する。小さな時限爆弾なら、ほんの少し避けたら当たらなかっただろう。もう少し時間差があれば、逃げる時間があっただろう。爆発の方向が向こうだったら、深手を負うこともないだろう。私の母が時限爆弾になったのがいつからなのか、思い
2021年9月21日 22:35
道を歩いている時、私がよそ見して遅れてたら、ちょっと立ち止まって待っていてほしい。お風呂上がりに髪が濡れてて、乾かすのに時間がかかるから、先に寝ずにちょっとだけ待っていてほしい。ご飯を食べに行って、お互いに好きなものがあったら、ちょっとだけ交換してみたい。怖いこと、辛いことを頑張った時には、ほんのちょっと褒めてほしい。何の気なしに目が合ったら、ちょっとだけ笑ってほしい。悲しいこ
2021年8月6日 23:50
最近、残業多いよね。23時くらいまでに働いてたりするからさ〜…「そうなんよね、終わったら頭ぼーっとするからさ、運転気をつけよって思うんよ。」いや、ほんとにそれ気をつけてほしい。怖いわ。大丈夫?あ、あと特にご飯とか、夜ご飯はあたしのがあるけど、朝とかお昼とか、栄養あるもの食べれてる?「いやそれがさ、今日ずーっとコンビニ弁当で。君に作ってもらったご飯、昨日で食べきっちゃって笑」そっ
2021年6月4日 02:52
小さい頃、おじいちゃん家で暮らしてた時。白い輪っかで二重の電気の中心に、オレンジ色の小さな電球が付いていて、寝る時にはそれを付けて眠っていた。暗い所がもともと怖くて、真っ暗だと色んな不安なことが大きくなって、目をつぶっているといつもよりもいろんな音が聞こえて、不安が大きくなる子供だった。そんな時、おじいちゃんやおばあちゃんやお母さんが、必ず横に寝ていて、手を握って頭を撫でてくれていた。
2021年5月28日 23:43
私は幸せを長く感じることが出来ない。溢れかえる愛をもらって、それを貯めて少しずつ使い、次の愛をもらう時まで残しておくことが出来ない。もらった愛を数日握りしめて、気づいた頃には使い果たしてしまっている。愛を確認する方法はたくさんあるだろう。だが私の思いつく、私が満足するほど強力な愛の確認方法は、一瞬の愛を求める代わりに、永遠の愛を壊すものだ。ストレスが大きかったり、大切な人に会えなか
2021年5月20日 00:02
私が私であるままで、私を受け入れてくれる人達がいることを、人間30年目を目前にようやく実感し始めている今日この頃。私が愛して止まなかったはずの家族とは、離れているのに寂しささえ感じず、むしろ自由に息が出来ることに喜びさえ感じている現実に、後ろめたさが隠しきれない。私の愛というものは、所詮その程度なのかもしれないと疑うのも無理はない。そんな不安定な自分の愛を信じきれないまま、私は半年前に
2021年3月11日 22:12
私がよく行くコンビニは、夜遅くに必ず決まった男の人がレジにいる。一見ぶっきらぼうに見える中国の人。背が高くて、声は高くて、たくさんのことはまだ知らない。けれど彼がお会計をしてくれる時、残業で残り僅かな力で袋詰めしている私を、そっといつも手伝ってくれることは知っている。疲労で袋を出すのすら忘れて立ち尽くしていると、「袋あるなら詰めます?」と一生懸命話しかけてくれる。とても優しくて
2021年3月9日 21:26
いつまでたっても、酷く子供な自分が久々に嫌になった。取引先の企業の担当者からの、まさに「ポンコツ」なメールと電話がここ数日続いている。ただのポンコツなら、まだいいのだ。自分もポンコツな場面はある為、「この分野に関しては無知なんだな。」そう思う以外何も感じないからだ。だが、この「ポンコツ」は一味違う。ポンコツなことを認識していないどころか、自分の無知さを相手のせいにするタイプのポンコツだ
2021年3月5日 20:02
いつもの通勤路、いつもの風景、なのにいつもとは違うものが今日はあった。目に入った途端、それが何なのか認識できていない、コンマ数秒で、重い何かに呑まれて目が離せなくなった。「何なのだろう、この空気は。なんて重くて苦しいんだ。」重さの正体は、正直分からなかった。生まれて初めて、全焼した家を見た。骨組みが丸見えで、ほぼ形を留めない壁や屋根は黒く焦げ、あらゆる物が壊れそうに揺らめいてい
2021年3月1日 23:49
君のこと、初めは「いい人なんだろうな。」そんなくらいにしか思わなかった。よくある、周りのあの人たちと、何も違わない綺麗な部分を見ているんだろうなと。ある時私は何故か気分が良くて、他の人にはしないことを君にしたんだよね。大きな鈴蘭のカラータトゥーを足に付けている写真を送った。もちろんそれは擦ると消えるようなもの。だけど馴染みがない人から見れば、「意外と遊んでそうな女」そう見えても
2021年2月25日 00:39
世界でたった1人な気がしていた。頑張ったら褒められて、ただただ嬉しかった幼少期を思い出し、褒められず押さえつけられる毎日に慣れ親しんだ毎日だった。色は見えるし、音も聞こえるけれど、どこか違う世界の映画を観ているような感覚で、目の前の物事には靄がかかっていた。「何のために生まれて、何をして喜ぶ?」アンパンマン、僕もそれが知りたいんだ。分からないまま終わる、そんなのは嫌なんだ。
2020年12月14日 21:18
今月、私の残業時間が伸びてきている。最長記録を更新する勢いだ。最長と言っても社会人8ヶ月目での話なので、先輩や先輩の先輩方と比べればそんなにはないかもしれない。しかしながら今月だけで見てしまうと、所属グループでは1位を争うレベル。経費削減と言われている経営戦略に、逆行しているのは間違いない。また残業時間が長い若手は、仕事が出来ないと思われるという噂も、どこかしらで聞いたような気がする。
2020年11月30日 19:48
昔、大阪の「有名な占い師」称されている人に占ってもらったことがある。その人に言われたことの一つに「貴方は男性からパワーを吸い取る人間だから、男性のいる環境で生きなさい。もし女子の友達をつくる時は、男っぽい要素のある友達の方が貴方はいい。」というものがあった。これを言われた時、自分が途方もなく男たらしな気がして、あんまり心地よくはなかったが、自分の人生を振り返ってみてストンと納得してしまう不
2020年11月14日 13:20
毎朝早めの電車に乗ったら、更衣室で一緒になって、たわいもない話をしてくれる先輩がいて。だけど私が最近朝起きられなくて、ずっと1本遅れた電車に乗ってたの。そしたら昨日その先輩と、帰りのロッカーで一緒になってね。普段はあんまり自分から話す人ではないから、何話そうかな〜と考えていたら、私の顔みてすぐに一言「どう?ちょっと仕事、落ち着いた?」確かにここ最近仕事が多くて、なのに新人だから分か
2020年10月12日 21:20
誰かが選ばれたら、誰かは選ばれない訳で。誰かを選んだら、誰かを選ばないことしか出来なくて。何十回、何百回、何千回選ばれながら、数十回、数百回、数千回の選ばれないことに怯えてる。選ばれる人たちを「おめでとう」と笑顔で祝福しながら、どうしてこんなにも不安に飲まれるのだろう。だから選んでしまうのは、選ばれることがない場所に留まること。成長の為に頑張るし、達成の為に努力する。だけどそれ