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わたし

私は幸せを長く感じることが出来ない。

溢れかえる愛をもらって、それを貯めて少しずつ使い、次の愛をもらう時まで残しておくことが出来ない。

もらった愛を数日握りしめて、気づいた頃には使い果たしてしまっている。


愛を確認する方法はたくさんあるだろう。だが私の思いつく、私が満足するほど強力な愛の確認方法は、一瞬の愛を求める代わりに、永遠の愛を壊すものだ。

ストレスが大きかったり、大切な人に会えなかったり、好きな場所に行けなかったり、いろんなものが積み重なっている今、私が「愛を求めすぎる暴走する私」を抑え込めるのか不安だ。

私はこの愛を絶対に壊したくない。だから私は彼に私の不安を打ち明けることが出来ない。

今日初めてそれを知った。


「考えすぎちゃって、怖いんだ」

「今すぐにでも本当は会いたいの、重荷になりたくないから言えないんだけど」

「私のこと、そこまで好きじゃなくなったんじゃない?」

「楽観的なあなただけど、少しは心配してくれてもいいんじゃない?」


私がもし死んだら、私の死を悲しんでくれますか?

私がもし居なくなっても、私のことを覚えていてくれますか?

私がもし散り果てたなら、私の思い出を大切にしてくれますか?


いつまで経っても自分をコントロールできず、痛めつけて押さえつけるしか方法を知らない私は、無力で弱くて大嫌いだ。


おやすみ。

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