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#映画感想
映画『オッペンハイマー』レビュー〜責任という名の虚構に踊らされるプロメテウス
映画「オッペンハイマー」を見た。
クリストファー・ノーランの映画は必ず映画館で見ることにしている。
時の魔術師クリストファー・ノーランは、「インセプション」では断層的な夢の世界の時の魔術を、「ダンケルク」では空間と速度における時の魔術師を、「テネット」では時間さえ逆行させてしまう大魔道士となった。IMAXフィルムを使ってね。ホイテマ。
「オッペンハイマー」は時の魔術師としての新たな秘術を・・・と思
ジム・ジャームッシュがわからない
「パターソン」を観たのだが、相変わらずのジャームッシュ節。
何かが起こっているのだが、全体的に俯瞰してみると何も起こっていない。
我らが押井守の「ビューティフル・ドリーマー」的な終わらない日常、そのもっとおしゃれなやつ。そんな映画ばかり。
通ぶるにはちょうどよい「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を半分眠りながら観たつもりになっている僕には大いに心当たりがある。
ジャームッシュ映画の特徴は、反主
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」感想 愛を求める二人
ネタバレ注意
まずは簡単なあらすじから。
過去の深い罪に苦しむ主人公リー
一見リア充ながらアイデンティティの不在に苦悩する甥のパトリック
そんな二人が共に過ごす時間を描いた映画。
リーはある事件を起こしたことから、それまでのすべてを捨て見知らぬ土地で本質的な意味での自虐的な生活を送っていた。
故郷を捨て、ボストンの住宅街で便利屋として働きながら、酒と喧嘩に溺れ無機質な部屋でただ生きながらえてい