■知っているはずの「歴史」をアップデートする―『動乱の日本戦国史』
えりたです。
大河ドラマ『どうする家康』、どんどん佳境に入ってきましたね。気が付けばもう10月。始まった当初は「おれの白うさぎ」だった家康公も、いつの間にやら、底知れぬ「たぬき」化していくようで…月日の流れの速さに白目…いや、遠い目をしている今日この頃です。
さて、今日は9月に発売された新書をご紹介します。
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「歴史学」という学問があります。「歴史学」がどういう学問かをググってみると、
とあります。
ここで大切なのは、「歴史学」は学問であるという点です。そう、「学問」なのです。
これを書いている今、ちょうどノーベル賞が発表されています。時代の画期となった発見や、人類が存続する上で大切な知見を発表した人に対して贈られるのがノーベル賞です。
「歴史学」は個々の国や地域で研究される学問ですから、ノーベル賞が贈られることはありません。ですが、「歴史学」もノーベル賞を贈られる医学や化学などと同じく、れっきとした「学問(人文科学)」なのです。
つまり、「歴史学」、もっと言えば私たちが知っていると思い込んでいる「歴史」にも新たな発見はあり、それらは日々細やかに、大胆に私たちの知識をアップデートさせていくものなのです。
今日ご紹介するのは、私たちが「有名だし、めっちゃ知ってる!」と思っている戦国時代史について書かれた新書です。
でも、実際に読んでみると、私たちの知識が義務教育時代に覚えたあたりで止まっていることがめちゃくちゃよく分かります。「マジかぁ…」と、もっと歴史が楽しくなってくること請け合いな一冊。
ではでは、行ってみましょう。
■『動乱の日本戦国史』について
■『動乱の日本戦国史 桶狭間の戦いから関ケ原の戦いまで』
■呉座勇一 著
■朝日新書
■2023年9月初版
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記事をお読みいただき、ありがとうございます。いただいたサポートはがっつり書籍代です!これからもたくさん読みたいです!よろしくお願いいたします!