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いつか「物語」の続きを
プロ野球には、様々な楽しみ方がある。
プレーに関わる様々なデータを分析し、最適な打順、采配を模索するファン。
スタジアムグルメに舌鼓を打つファン。
努力に裏打ちされた選手たちの技術に喝さいを送るファン。
どのようなファンの在り方も自由だ。様々なファンの在り方を受け入れることができる度量の広さこそプロ野球の魅力と言えるだろう。そして、僕はライオンズという愛するチームに付随する「物語」を楽しむファ
一ライオンズファンが山川穂高選手とスポーツメディア、NPB、選手会に対して思うこと
僕は一人のライオンズファンとして、山川穂高選手のここまでの立ち振る舞い及び、それをめぐるスポーツマスコミ関係者の報道姿勢、NPB、選手会の対応について、非常に残念に思っている。
どのような言葉が相応しいのかすらわからない。
怒り、呆れ、失望‥。様々なマイナス感情がないまぜになっている。
僕もいい大人なので、周囲の人が不愉快に感じるかもしれないブーイングを球場でしようとは思わない。
「過ぎたこ
ジョブホッパーの僕が宅建資格取得を目指す理由
僕はジョブホッパーである。
現職は、社会に出てから6社目の勤務先だし、2018年からの直近5年の間にも2回転職をしている。
転職の度に、その時に「望むこと」を実現してきたつもりだ。それは時に、給与アップであり、新たなスキルの獲得であり、ライフステージにあった働き方だった。なので、これまでのキャリアに後悔はない。
ただ、僕も40歳を超えた。そして、一般論として「転職回数の多さ」が採用する企業側
たとえば、こんな転職理由
腕に出来た見慣れぬふくらみの感触を指で確かめる。
そのデコボコとした表面に触れながら、僕は不快指数の高いかゆみを感じていた。
「もう限界かもしれないな…」
そう呟いて、僕は転職サイトの登録画面を開いた。
◆◆◆
2021年、世間はまだコロナ禍の中にあったが、僕はその中でも充実した日々を送っていた。
職場で重要なポジションを任され、目標達成に向けて業務に邁進する毎日。
確かに忙しくはあ
僕と沖縄の空と黒いビニール袋
上空約10m。眼下に広がるのは沖縄の美しい海。頬の横を通り抜けていく南国の暖かい風が心地よい。
ふと隣を見ると、横にいる妻がポケットをまさぐっている。中から出てきたのは黒いビニール袋。袋は、後方に流れる風にたなびいている。風圧に負けて、袋の部分がよい具合にふくらまないビニールを片手でコントロールしようとする妻。
申し訳ないけれど、僕はその様子がおかしくて仕方がなかった。
◇◇◇
数年前、家
山川穂高選手をめぐる5つのモヤモヤ
こんなことを書いても仕方がないのだが、文章にすることで気持ちが整理される部分もあろうということで、来るべき山川穂高選手のFA移籍についてモヤモヤしたことをまとめておく。
まず前提として、「FAは選手の権利」という大義名分について僕は十二分に理解しているつもりだ。
よく「普通の社会人も転職するだろ」「給料の高いところに行くのは当たり前」と言った言説を見かけるが、そんなことは改めて指摘されるまでも
ぼくらはライオンズでつながっている
休日の朝はゆっくりと寝ていたいものだ。ましてや、それが週の半ばの木曜の祝日であれば、早く起きる必然性なんて、まったくない。
しかし、その日の僕はいつも通り朝7時に目を覚まし、仕事のある日と同じように身支度を整えた。家族はまだベッドの中だ。しばらくして眠い目をこすりながら寝室から出てくる子どもたちを尻目に目的地へ向けて家をでる。向かうのは戸田競艇場だ。
ここまでの行動だけを見るとギャンブルジャン
僕にとっての「スター」だった熊代聖人へ
2022年シーズンが終わり、ライオンズの熊代聖人に戦力外が告げられた。来シーズンから二軍の守備・走塁コーチに就任するという。
熊代は、派手さはないものの一定レベル以上で内外野をこなせるユーティリティー性と、バントなどの小技を確実に決めることができる器用さが評価され、バックアッパーとして一軍での地位を確立していた。
また、試合前の「訓示」で知られるようにムードメーカーとしても貴重な存在だった。
河合じゅんじ先生にアイコンを描いていただいた話
河合じゅんじ先生というマンガ家をご存じでしょうか?
30代後半以上の野球ファンならば「かっとばせ!キヨハラくん」の作者といえば、わかる方も多いでしょう。
それより下の世代の方には、「ゴーゴー!ゴジラッ!! マツイくん」の作者といったほうがわかりやすいかもしれません。
西武線沿線に生まれ、西武ライオンズファンとして育った自分にとって、「かっとばせ!キヨハラくん」は西武ファンとしての思想を強化す
「ずっと前からT島くんのことが好きでした」
同級生の訃報を聞いた。40歳。あまりにも早い。
僕と小中とサッカー部で一緒だったT島くんは、成績もよく優秀だが、とにかく「破天荒」というイメージの男だった。
中学時代、学校の備品をちょろまかして先生に嫌がらせをするのが流行った時期があった。それは多くの場合、家庭科でミシンの時に使うボビンケースのような、ほんとうに「ちょっとした備品」だったのだが、T島くんのロッカーには理科の時間に使うどデカいラ
ガチ中華に本格カレー‥有休消化中にめぐった飲食店
2021年12月をもって前職を退職し、2022年1月から心機一転、新職場で働いております。
前職の最終出社は12/3(金)だったので、12月中は、頭の粉瘤を除去する手術を受けたり、これまで行きたいと思っていた飲食店をめぐるといった、お気楽な日々を送っておりました。
今回は、有給消化中に行った飲食店を簡単に紹介します。
バクテー、担々麵、カレー、ガチ中華‥実際に行ったお店たち桜台の「まるよし商
そこそこの読書量の40代男性による私的2021年書籍ベスト3
毎年、年始に「今年は100冊は読むぞ」と意気込んで目標を立てるのだが、2021年も結局40冊程度しか読めずに終わってしまった。
そんな心もとない読書経験の中から、私的ベスト3を発表したい。ベスト3と銘打っているものの、選出した三冊にジャンルが異なるため優劣はないと思っている。
全野球ファンの必読書「嫌われた監督」折に触れて絶賛し続けている落合政権下の中日を描いたノンフィクション。その素晴らしさ
僕が中塚駿太に伝えたいこと
2021年末をもって西武ライオンズから戦力外通告を受けた中塚駿太とは何かと縁がある。中塚の1軍登板は5年間在籍で通算9試合しかない。僕はそのうち3回を現地で見ている。
中塚のプロ初登板となった2017年9月24日のオリックス戦。5点リードの9回に登場した中塚は、2球でツーアウトを取るものの、その後12球続けてボールを投じ満塁としたところで、ストッパーの増田にマウンドを譲った。
僕は、この試合を