2代目繁盛のルールその32「洋菓子店の売り上げを上げたいなら4つの空気を売れ」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント】
ルールその32洋菓子店の売り上げを上げたいなら4つの空気を売れ
洋菓子店には売るべき4つの空気がある
こんにちは、スイーツライフデザイナーの柿田です。
今日は、洋菓子店の売るべき4つの空気についてお話しようと思います。
さあ、洋菓子店が売る4つの空気っていったい何でしょう?酸素・窒素・二酸化炭素・水素?いえいえ、そうではありません。私たちが売るべき空気とは、、、、
①空気
②活気
③雰囲気
④本気
この4つの空気の事です。
①空気を売る
これは、文字通り地球の大気=空気です。先代、私の父は常々こう言っていました。
「ケーキは、たっぷり空気を含ませた方が美味しくなるし、たくさん膨らんで儲けも出るし、お客さんも喜ぶんや。だからケーキ屋は空気を上手く使わんとあかんねんで。」
これは、一つの真理ですよね。空気を上手く使う事で、お店は儲かり、お客様は喜ぶ。お店を繁盛させたければ、空気をしっかり使いこなして売りましょう!
②活気を売る
あなたのお店、活気がありますか?
たくさんお客様が来られている時は活気があるけれど、暇な時はないよなんて言ってませんか?
あるいは、うちは小さな店だからエルベランとは違うよ!仕方がないじゃないか!そうおっしゃっているかもしれません。
しかし、活気にお店の大小、客の多い少ない、従業員の質なんて関係ないんです。
何故なら、活気はお店が創り出すものだから。
言わば、活気はお店の商品です。
お客様がいらっしゃったら、厨房からそのお客様に聞こえるぐらい大きな声で「いらっしゃいませ」お客様が帰られるときには同じく大きな声で「ありがとうございました」と言ってみましょう。また、業者さんが営業や配送で来られたら同じように大きな声であいさつしましょう。それが習慣化すればとっても活気のあるお店になりますよ。活気は創り出せる。そして活気は客を呼び売り上げを10%上げる。原価なしで売り上げが上がるなら実行しなければ損ですよね。エルベランでは、スタッフにそう教えています。あなたも是非、活気を売ってください。
③雰囲気を売る
あなたは例えばケーキが買いたくなる雰囲気について考えたことがありますか?
雰囲気とは、映画で言えば一番最初のプロローグに当たると考えてください。例えば、スターウォーズのプロローグはどうでしたか?遥か大昔、銀河のかなたで・・・と青い文字が画面手前から流れて来て反乱軍と帝国軍の戦いの様子が説明されますよね。それを見た観客は、ああ、この映画は宇宙の戦いを描いた映画で今まさにこう言う事になっているんだと納得して映画の世界観に没入できます。(むしろ、スターウォーズではプロローグなしだと突然話が始まって付いていけない場合もありますが)
あなたの商品に付随して、お客様がその世界観に引き込まれ、理解し、好きになるお手伝いをするのが雰囲気の役割です。
雰囲気とはつまり付加価値です。
あなたのお店には、プロローグがいくつ用意されているでしょうか。
お店の前を通る場面から始まり、お店の敷地に入った時、お店に入る時、お店の中を見渡す時、商品を見渡す時、商品を決める時、商品を注文する時、商品を待っている時、商品を受け取る時、商品を持ち帰る時、商品をあげる時、商品を食べる時、商品を想い出す時、商品を誰かに勧める時、再び買いに行く時。それぞれにケーキが買いたくなる雰囲気を用意してますか?
それが多ければ多いほどあなたの商品をお客様は安く感じます。つまりそれはお客様が雰囲気を買っているという事です。雰囲気をジャンジャン売ってください。
④本気で売る
①空気 ②活気 ③雰囲気
これらの空気を販売するために最も必要なのは本気です。空気を売るために本気で技術を身に付け、活気を売るために本気で声を出し、雰囲気を売るために本気でお客様が何を必要としているかを考え実行する。ビジネスにおいて最も大事なことはやるか?やらないか?です。さらに言うなら今やるか、いつかやるか。本気であるという事は、今やる、すぐやる。でなければ結果は出ません。あなたの本気を買うのはお客様だけでなく、あなたのスタッフ、家族、周りの業者さんみんなです。本気を売れなければあなたのビジネスには買う価値はない。そう思って必死に売りましょう。
いかがですか?あなたが売るべき4つの空気。
いずれも原価は0円ですよ。これほど良い商品はないと思います。
創業組が嫉妬するような2代目マネジメント術で豊かに幸せな人生を送りましょう!
エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田 衛二
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