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2代目繫盛のルールその23「2代目は良いよなって言われたら成功」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術㉞】

「ルールその23 2代目は良いよなって言われたら成功」

創業組に嫉妬されろ。

このブログの題名が、創業組が嫉妬する、、、と始まっている訳ですが、実際、事業承継者の皆さんは2代目は苦労知らずで良いよなぁみたいな事を言われることがありませんか?僕はあります。ゼロから頑張って一代で自分の城を築く苦労を知らない甘ちゃんと思われてるんだと思うのですが、あなたならこの時にどういう対応をしますか?

いやいや、2代目には2代目の苦労があると反論しますか?

それとも、ちょっとムッとしながらも、いやぁそうですよね~と誤魔化しますか?

僕ならニッコリ笑ってこういいます。

「ありがとう!」と。

何故ならば、それこそが2代目としての強みを発揮できているという事だからです。

創業組に無い2代目だけの強み

そもそも、2代目が創業組と同じ苦労をする意味があるのでしょうか?

事業承継したら、双六で振出しに戻るようにまた創業時と同じ状況を繰り返す必要があるのでしょうか?

それでしたら、ずっと世の中の会社、世の中のビジネスは成長しないまま終わってしまいますよね。

僕が、パティシエになった動機をお話しましょう。
詳しくはnote第一回目の自己紹介をご覧になって頂きたいのですが、かいつまんでお話すると、、、
僕は、幼稚園の時から社長になりたかったのです。
何故なら、僕は幼少期より結構裕福な暮らしをしており、自分が大人になってもその生活水準を下げたくなかったから。
そのためには社長になる必要があると考え、自分の目標である社長になるためには、父と同じオーナーシェフになるのが一番近道だと思いこの業界に入りました。
しかし、我が家がもし、爪に火を点すような暮らしをしていたならケーキ屋なんてなっていなかったでしょう。

最初から売れている商品があり、地域基盤があり、ノウハウがあり、それを活用できるからこそ僕は後継ぎと言う選択をしました。

これは立派な強みであり、創業組には無い特権です。

七光り、すねかじり、大いに結構。そんなプライドで飯は喰えません!

マネジメントでは、ハード自己資産とソフト自己資産と言う考え方があります。

ハード自己資産とは、預貯金や、動産、不動産などの実際の資産、ソフト自己資産は、人脈や知識、ノウハウ、地域基盤、学力、能力、出自などハード自己資産以外の他者に優越して持つギフテッド及び自己獲得した能力や状況の事です。

僕は、それらの自己資産を120%活用できてこそ経営者だと思っています。

2代目大いに結構!あなたが、先代の苦労をしていない事こそ成功しているという事です。

だから、エルベランで働くスタッフには僕の2代目としての製菓技術、マネジメントスキル、マーケティング思考を受け継いで、

みんなは「2.5代目」になって欲しい

と伝えています。彼らには、僕らの苦労を活かしてさらに先へと進んでもらいたいからです。

「2代目は良いよなって言われたら成功だ」

2代目は良いよなって言われたら、ニッコリ笑ってありがとうと返しましょう。

何故なら、それはあなたのビジネスが間違っていないという証拠なのだから。

創業組が嫉妬するような2代目マネジメント術で豊かで幸せな人生を送りましょう!

エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二



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