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2代目繫盛のルールその26「ポジショニングこそ命」【創業組が嫉妬する2代目マネジメント術㊲】

「ルールその26 ポジショニングこそ命」


自分のビジネスを定義出来ているか?

ポジショニングは本当に難しい。
僕は、5年以上自身のビジネスのポジションを考え続けました。
自社が、他者に優先してオンリーワンになるポジションは何か?

これは、洋菓子店はケーキを売る店と定義する事ではありません。

もちろん美味しいケーキを売る店でも、素材にこだわったケーキを売る店でも、高い技術力で作ったケーキを売る店でも、世界チャンピオンが作るケーキを売る店でもありません。

ポジショニングとは、エルベランがケーキを売った結果お客様が手に入れるべき価値を定義する事なので、ケーキがどんなものであれそれは一つの手段に過ぎないのです。

それを踏まえた上で、あなたのビジネスにポジションの定義はありますか?

ポジショニングできていないビジネスの末路

かつて、アメリカ大陸の交通の覇者は鉄道でした。
しかし、現在はその見る影もありません。何故なら、彼らは鉄道会社と言う存在を人や物資を運送する手段として定義してしまい、ポジショニングを怠ったからです。
ポジショニングを怠れば、たとえそれが一時代を築いたキングであっても、イノベーションの結果没落してしまう。ビジネスとは、過酷な競争ですね。

ですから、例えあなたのビジネスが今は好調だとしても、ポジショニングを真剣に考えることはプラスにこそなれ、決してマイナスになる事はないのです。

では、ポジショニングとは何を基準に決定するのか?

それは、もちろんミッションです。

もう僕のブログをご覧のあなたは、耳にタコが出来るほど聞かされていますね。すいません。でも、ミッションなんです。

ちなみに、エルベランのミッションはこちらもご存知でしょうが、何度でも言います。
「全てはほんまものの美味しさと、子供たちの未来のために。私たちはほんまものの夙川品質と言う洋菓子体験を通じてお客様のありがとうを形にするお手伝いをいたします。そしてお客様の心と体に安心・安全といつまでも生き続ける幸せな想い出をお届けいたします」です。

そして、僕らのポジショニングは
「ほんまものの夙川品質と言う価値と体験を提供する場」です。

ですから、僕らにとって品質の高い美味しいケーキをお客様に提供するという行為は、洋菓子店と言う側面を切り取った時の顔であり、「ほんまものの夙川品質」と言う価値や体験を提供できるのならば、どんなスタイルであっても良いと思っています。

例えば、、、
宿泊業でもいいし、美容でもいい。

僕たちは、自分のビジネスを洋菓子店だと思っていないという事です。

僕たちが提供したものが、提供したい品質で、お客様に届いた結果、ほんまものの夙川品質の価値として体験として伝わり、その結果、豊かに幸せになればそれで良いのです。

そう考えると、ビジネスはすごく自由だと思いませんか?

「ポジショニングこそ命」

そこから、あなたの本当の自由が始まります。

創業組が嫉妬するような2代目マネジメント術で豊かで幸せな人生を送りましょう!

エルベラン2代目オーナーシェフ 柿田衛二

 

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