マガジンのカバー画像

写真と言葉

24
詩のようなもの記事まとめ。 #心 #感覚 #考え方
運営しているクリエイター

#空

♯2

♯2

じっと、動くことなく、座り続ける。
この閉塞が続くならば、ここを飛び出す。
行く先で傷を作って、そこで眠っても、
悪夢は見ないだろう。

開けた場所で何度でも見渡す。
どうということもない、と言えるだろう。

♯3 必ず至る

♯3 必ず至る

死んだように生きはしない
いつか死ぬために生きている
必死に、生きている

♯4

♯4

胸の内にある炎が、
消えてしまわないか恐れている。

この炎だけあれば、生きていけるだろうか?
大切なものを見失わないだろうか?
ここを抜け出して、どこに行こうか?
誰と会えるだろう。

恐れは胸をふさぐ。
凍りついて少しも動かない。

けれど、動けなくなったとき、
決まって思い出すのだ。

あなたが私を救ったこと。
あの炎、あなたの炎、
私に息を吹き返らせた炎。

♯6 ゴースト

♯6 ゴースト

彼らが私を恐れていても、
私はちっとも怖くない
私は淡々と彼らを見つめるだけ

彼らが私たちを可哀想な目で見ても、
私たちは被害者で終わらない
私たちには続きがある

私たちは
お化けなんかじゃない

やっかまれて収まってないで
戦ってくれ、戦ってくれ

♯7 変じて、

♯7 変じて、

恐れが毒となって、全て傷つくのなら
わたしは毒を薄めて、薬にかえてみせよう

この恐れが、いつか勇気となるなら
わたしはちっとも恐くない

♯8 接続と混線。

♯8 接続と混線。

日常は混乱で満ちていて、常々を、
離れないように、一続きになるように、
接続し直す。

どうすれば良いか、考えている。

見失ったなら、また接続し直す。
苦痛から安楽へ、また接続し直す。 

ひっくり返りながら、
接続し続けて、
どうすれば良いだろう、

♯9 不在

♯9 不在

鏡の前に何も現れない。
この苦痛と空腹の退屈さ。

♯10

♯10

現実をみないで、
夢ばかりみて、
痛い目をみている。

楽しむことをしないで、
恐れているばかり、
無視をしてばかりいる。

もっと今をみてよ。
自分をみてよ。
周りをみてよ。

♯11 深層

♯11 深層

ただ表面だけを泳いで
深く潜ることもできなかった
私にもっと力があれば
深層に近づけたのに

深く繋がるのが待ち遠しい
そして、いつか
心の一部となるのだ

♯16

♯16

もしも、人から理解が得られず、
助けもなく苦しんで、
誰も現れないのなら、

私たちが理解者となろう

私たちには、理解する努力ができる
ただ、そうすれば良い

♯20

♯20

アンバランスに崩れそうなところから
生き残ったことに誇りを持ちたい

それがアイデンティティだろう