組織づくりをマトリクスをベースに考えてみました!
マトリクスをご存知でしょうか?
マトリクス(M)とは?
「マトリクス」という言葉は、本来は「母体・基盤」のことで、一般には「数学の行列」のことを指すそうです。
ん〜分かりにくい(笑)
私が伝えたいマトリクスは、「マトリクス」というよりは「絵」なんですが・・・。
ん〜これ以上言葉で説明するとさらに分かりにくい(笑)
そこで、「マトリクス」という「絵」で説明してみましょう。
例えば・・・。
そのコヴィー博士が書かれた「7つの習慣」をベースにした手帳を私は使っていますが、この「マトリクス」の「絵」を挟んでいます。
目先のことに振り回されると、ついつい②よりも③を優先してしまいます。
そうすると、重要度の高い②が後回しにされてしまいます。
そうならないようにするために、重要度の高い②の項目について計画的に取り組んでいくことが大切です。
③が突然入ってくることもありますが、そういうことを想定して、②を計画的に取り組むことで、確実に②が実行されていきます。
やったことがない人はぜひこの「マトリクス」に、ご自身の業務を書き込んでみてはいかがでしょうか?
組織のM
次に組織の要素で大切な「じんざい」に関する「マトリクス」をご紹介します。
それがこちらです。
「じんざい」というキーワードでここまではっきりということはどうかと思いますが、次のような整理の仕方です。
人財:組織の財産となるような人
人材:組織の材料(駒)となるような人
人在:存在しているだけのような人
人罪:罪になってしまうような人
この「人罪」は排除して、「人材」を「人財」に変えていこうという考え方です。
言葉で説明するよりも、このような「マトリクス」を使うことで、伝えたいことを共有しやすくなります。
一方で、この考え方は「あるべき論」としてはごもっともですが、なかなか現場ではこの通りにいかないことも事実です。
組織づくりの基本
では組織づくりにおいては、どのような考え方が必要なのでしょうか?
組織は生き物ですから、これをやればいいという明確なものはありません。
組織によってやらなければいけないことは、組織の数だけ存在します。
一方で、基本はあります。
組織づくりに携わる人の必須条件は、3つあります。
「全体の視野」を持つこと
「バランス感覚」を持つこと
「主体的な行動」をすること
では上の3つとは、具体的にどのようなことでしょうか?
組織づくりのM
「全体の視野」を持つということは、客観的に物事を捉えることです。
では、「全体の視野」を持つ一例をご紹介します。
こんな役員の会社があったとしたら、どうでしょうか?
次に「バランス感覚」です。
バランスという観点で見ると、上記の役員グループはどうでしょうか?
決してバランスが良いとは、言えないでしょう。
こうやって「バランス」という観点を持つことが「バランス感覚」です。
ちなみに、この役員の中では次のようなことが起きています。
会議では、ほぼほぼ社長がずっと話しています。
社長とそれ以外の役員では、なかなか話が合いません。
社長は他の役員に対して、いつも「遅い」と感じています。
物事が決まってから、やり方を考えることが多いです。
社長がいないと、物事を決めるのに時間がかかります。
主体者の役割
「主体者な行動をする」とは、あなたがバランスを改善するということです。
先ほどの「マトリクス」で明らかなことは、論理的思考を持ちアウトプットする人がいないということです。
組織づくりの主体者であれば、この役割を担う人を連れてくるのも1つの対策です。
しかしそう簡単に合致する人を見つけ、すぐにあてがうことはできないものです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
その必要な人に、自分自身がなればいいのです。
組織づくりの主体者は、自分が得意なことをしていればいいわけではありません。これはストレスを伴いますが(笑)
この事例で言えば、自分自身が社長以外の論理的思考をまとめ、社長に提案する役割を担う必要があります。
そして物事の見方や価値観が一致していない、社長とその他の役員とのパイプ役を担う必要があります。
そうすることで、この役員グループの組織力が高まります。
これはあくまで数人の役員グループの組織を例にした「マトリクス」ですが、会社組織というグループ単位で「マトリクス」を考えると、どのようになるでしょうか?
その組織の強みと弱みを客観的に把握し、バランスを知るためにまずは「マトリクス」を描き、実態を分かりやすく見える化するだけで、組織づくりのスタートが切れます。
このように、組織づくりについて「マトリクスをベースに考えてみる」時点で、良い組織づくりのスタートがきれているのです。
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