Tomohiro Hiratsuka

Easpe CEO 気づきや学びを中心にアウトプットしていきます

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記事一覧

【企画展】竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー

出会いは古本屋の数百円の画集 「おっす、やってるー?」という声が聞こえてくるような無邪気に描かれた熊(1910年 京都市美術館)を見てこの画家の虜になった。 まず初めに…

Tomohiro Hiratsuka
6か月前
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【ChatGPT雑談】MTSからルール支配行動 四方山話

*ChatGPTとの雑談ログなので、正しいかどうかなどはご自身でご判断ください。 MTS課題における刺激弁別について質問です。 刺激A=Bの関係をMTSで成立させ、介入の過程で…

Tomohiro Hiratsuka
7か月前
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SABA Public Awareness Grantに落ちた話

昨年の年末に応募していた、Grantの選考結果がつい最近届きました。残念ながら結果は落選でしたが、あまり日本から応募している人を見たことがなく、選考に必要なステップ…

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夏季休暇中の読みスキルの維持

論文タイトルImproving Reading Outcomes for Children with Learning Disabilities: Using Brief Experimental Analysis to Develop Parent-tutoring Interventions Valer…

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未就学時期の施設ケアでかつ集団でも児童の問題行動の減少と生活スキル向上は可能?

論文タイトルEvaluation of a Classwide Teaching Program for Developing Preschool Life Skills Gregory P Hanley, Nicole A Heal, [...], and Einar T Ingvarsson (未…

消去したはずの問題行動が本当に復活するのか?

論文タイトルAn Evaluation of Resurgence During Treatment with Functional Communication Training(FCTでの治療中の問題行動の復活に関する評価) Valerie M Volkert, …

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視覚スケジュールは問題行動を減少させるか?

論文タイトルSEPARATE AND COMBINED EFFECTS OF VISUAL SCHEDULES AND EXTINCTION PLUS DIFFERENTIAL REINFORCEMENT ON PROBLEM BEHAVIOR OCCASIONED BY TRANSITIONS (場…

食事中の不適切行動がどの機能によって維持されているのか?

論文タイトルFUNCTIONAL ANALYSIS AND TREATMENT OF MULTIPLY CONTROLLED INAPPROPRIATE MEALTIME BEHAVIOR (食事中の不適切行動でかつ複数の機能によって維持されている…

何か要求される際に発生する問題行動でかつ、複数の機能によって維持されているものを非随伴的な正の強化でトレーニングしたところ、消去を使用しなくてもそれ単体で問題行動を低減し、また指示遵守の向上がみられたとのこと
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2521859/

週末にざっと読むJABA掲載論文Vol1

はじめにこれまでつまみ食い的に読んでいた、応用行動分析学関連の論文を今年は10年分ガッツリ振り返ろうということで、読み進めています。 その中で、へーと思ったものや…

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エビデンスのある療育ーPMII準備編

はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ今回は、PMII(Peer-Mediated Instruction and Intervention)です。PMIIはいくつかバリエーションがありますが、い…

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エビデンスのある療育ーTD実践編

はじめにこの記事は前回の続きです。まだ読まれていない方は、こちらを先に読まれることをお勧めいたします。 さて前回の記事では簡単にTDの内容に関して紹介させていただ…

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エビデンスのある療育ーTD準備編

はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ今回は時間遅延法(TD)です。 TDはプロンプト依存、つまり何かの行動をする際に必ずプロンプト(補助)が必要にな…

エビデンスのある療育ーRIR実践編

はじめにこの記事は前回の続きです。まだ読まれていない方はそちらを先に読まれることをお勧めいたします。 さて前回はFBAを行い、機能分析をした後で、機能と行動の形態…

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エビデンスのある療育ーRIR準備編

はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ、今回はRIR(Response Interruption Redirection)です。RIRは問題行動を減少させる介入方法の一つで、問題行動の発…

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東北大学Innovator's Conferenceに登壇しました#イベントレポート

来る10月30日、福岡ではB Dash Camp、東京ではILSなど、スタートアップ 、イノベーションといったキーワードに敏感な人であれば誰もが知っているであろうイベントが開催さ…

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【企画展】竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー

【企画展】竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー

出会いは古本屋の数百円の画集
「おっす、やってるー?」という声が聞こえてくるような無邪気に描かれた熊(1910年 京都市美術館)を見てこの画家の虜になった。

まず初めに驚かされたのはおよそ日本画らしくはないモチーフ中でも花鳥動物だ。ライオン、像、虎、鯖、鰹、いずれもこれまで見た日本画ではなかなか見かけることがなかった生き物たちの息遣いの聞こえるような作品の数々どれをとっても素晴らしかった。

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【ChatGPT雑談】MTSからルール支配行動 四方山話

【ChatGPT雑談】MTSからルール支配行動 四方山話

*ChatGPTとの雑談ログなので、正しいかどうかなどはご自身でご判断ください。

MTS課題における刺激弁別について質問です。 刺激A=Bの関係をMTSで成立させ、介入の過程でA=Bの課題設定の時にC,D刺激が含まれている場合A≠C,Dの学習は自動的に成立するというエビデンスがありますか? またこの場合にキューのコンテキストでの弁別の変化(全く同じのは?、同じ色は?)について、刺激Aに対してキュ

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SABA Public Awareness Grantに落ちた話

SABA Public Awareness Grantに落ちた話

昨年の年末に応募していた、Grantの選考結果がつい最近届きました。残念ながら結果は落選でしたが、あまり日本から応募している人を見たことがなく、選考に必要なステップや期間など簡単に共有できればと思います。

SABAとは応用行動分析学に携わる世界中の学生や研究者その他団体などに対して、フィナンシャルサポートを行なっている団体です。

The Society for the Advancement

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夏季休暇中の読みスキルの維持

夏季休暇中の読みスキルの維持

論文タイトルImproving Reading Outcomes for Children with Learning Disabilities: Using Brief Experimental Analysis to Develop Parent-tutoring Interventions Valerie J Gortmaker,Edward J Daly, III,Merilee McCu

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未就学時期の施設ケアでかつ集団でも児童の問題行動の減少と生活スキル向上は可能?

未就学時期の施設ケアでかつ集団でも児童の問題行動の減少と生活スキル向上は可能?

論文タイトルEvaluation of a Classwide Teaching Program for Developing Preschool Life Skills
Gregory P Hanley, Nicole A Heal, [...], and Einar T Ingvarsson
(未就学時期の生活スキルを向上するための集団指導方法の評価)

https://www.ncbi.nl

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消去したはずの問題行動が本当に復活するのか?

消去したはずの問題行動が本当に復活するのか?

論文タイトルAn Evaluation of Resurgence During Treatment with Functional Communication Training(FCTでの治療中の問題行動の復活に関する評価)
Valerie M Volkert, Dorothea C Lerman, [...], and Nicole Trosclair-Lasserre J Appl Beha

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視覚スケジュールは問題行動を減少させるか?

視覚スケジュールは問題行動を減少させるか?

論文タイトルSEPARATE AND COMBINED EFFECTS OF VISUAL SCHEDULES AND EXTINCTION PLUS DIFFERENTIAL REINFORCEMENT ON PROBLEM BEHAVIOR OCCASIONED BY TRANSITIONS (場面の切り替え時に発生する問題行動に対する、視覚スケジュール、消去+DRのそれぞれ個別の効果及び組み

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食事中の不適切行動がどの機能によって維持されているのか?

食事中の不適切行動がどの機能によって維持されているのか?

論文タイトルFUNCTIONAL ANALYSIS AND TREATMENT OF MULTIPLY CONTROLLED INAPPROPRIATE MEALTIME BEHAVIOR
(食事中の不適切行動でかつ複数の機能によって維持されているものへの機能分析及び治療)2009年

概要複数の機能によって維持されている食事中の不適切行動に関する機能分析及び治療を試みた。機能分析により問題行動が

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何か要求される際に発生する問題行動でかつ、複数の機能によって維持されているものを非随伴的な正の強化でトレーニングしたところ、消去を使用しなくてもそれ単体で問題行動を低減し、また指示遵守の向上がみられたとのこと
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2521859/

週末にざっと読むJABA掲載論文Vol1

週末にざっと読むJABA掲載論文Vol1

はじめにこれまでつまみ食い的に読んでいた、応用行動分析学関連の論文を今年は10年分ガッツリ振り返ろうということで、読み進めています。

その中で、へーと思ったものや面白いと思ったものをざっくりと一覧形式で紹介していこうと思います。

普段忙しくてなかなか国際論文読む機会ないなーという方や、この機会に興味深そうな論文を読んでみたいという方は是非ご活用ください。

ちなみに、日本語で応用行動分析学の論

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エビデンスのある療育ーPMII準備編

エビデンスのある療育ーPMII準備編

はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ今回は、PMII(Peer-Mediated Instruction and Intervention)です。PMIIはいくつかバリエーションがありますが、いずれも対象児の同級生と協力して進めていく療育の方法になります。

インクルーシブ的な文脈においても集団生活の中で、それぞれの子供たちがどのように相互的な関わり合いを築いていくことができるか、

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エビデンスのある療育ーTD実践編

エビデンスのある療育ーTD実践編

はじめにこの記事は前回の続きです。まだ読まれていない方は、こちらを先に読まれることをお勧めいたします。

さて前回の記事では簡単にTDの内容に関して紹介させていただきました。実際にTDを活用していく上で前提条件が整っているか?CTDとPTDいずれを使っていくのか、決めた上でいよいよ実践編です。

TD実践ー注意の確立まずは、児童の注意を事前にたてた方法で獲得します。名前を読んだり、肩をぽんぽんとし

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エビデンスのある療育ーTD準備編

エビデンスのある療育ーTD準備編

はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ今回は時間遅延法(TD)です。

TDはプロンプト依存、つまり何かの行動をする際に必ずプロンプト(補助)が必要になってしまっている状態を防ぎ、自立して実行できるようにしていく上で有効な方法です。強化、プロンプトと組み合わせて使用されます。

時間遅延法(TD)の概要TDは児童に何か教えていく際に、プロンプト依存にならないような形で、プロンプトを組

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エビデンスのある療育ーRIR実践編

エビデンスのある療育ーRIR実践編

はじめにこの記事は前回の続きです。まだ読まれていない方はそちらを先に読まれることをお勧めいたします。

さて前回はFBAを行い、機能分析をした後で、機能と行動の形態(動作か?音声か?等々)に合わせて使用する中断の方法や、リダイレクト、代替行動の特定、強化の方法を一通り計画しました。

今回は実践編ということで、実際の流れを簡単に紹介していきます。

RIR実践ーつど褒める実際にRIRを使用し始める

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エビデンスのある療育ーRIR準備編

エビデンスのある療育ーRIR準備編

はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ、今回はRIR(Response Interruption Redirection)です。RIRは問題行動を減少させる介入方法の一つで、問題行動の発生を中断させ適切な行動をその場で教えていく方法になります。

RIRとは?RIRを無理やり日本語に訳すと、反応の中断とリダイレクトと言う形になるかと思いますが、文字通り何かしら問題行動が発生した後に、

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東北大学Innovator's Conferenceに登壇しました#イベントレポート

東北大学Innovator's Conferenceに登壇しました#イベントレポート

来る10月30日、福岡ではB Dash Camp、東京ではILSなど、スタートアップ 、イノベーションといったキーワードに敏感な人であれば誰もが知っているであろうイベントが開催されている中、東北仙台においても大々的なベンチャー関連のイベントが行われていたことご存知でしょうか?

そう東北大学Innovator's Conference です

今回は、ありがたいことにパネラーとして呼んでいただいた

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