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アート感想戦

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【企画展】竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー

出会いは古本屋の数百円の画集 「おっす、やってるー?」という声が聞こえてくるような無邪気に描かれた熊(1910年 京都市美術館)を見てこの画家の虜になった。 まず初めに驚かされたのはおよそ日本画らしくはないモチーフ中でも花鳥動物だ。ライオン、像、虎、鯖、鰹、いずれもこれまで見た日本画ではなかなか見かけることがなかった生き物たちの息遣いの聞こえるような作品の数々どれをとっても素晴らしかった。 素晴らしい画家の作品の多くは絵を見ると誰が描いたかわかるというが、応挙の虎しかり等