Tomohiro Hiratsuka

Easpe CEO 気づきや学びを中心にアウトプットしていきます

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マガジン

  • アート感想戦

    アートの楽しみ方を手探りで見つけていくマガジンです

  • 読んだ論文まとめ

  • EBPsシリーズ

    エビデンスのある療育に関して調べたものを中心に一つ一つ紹介するマガジン

最近の記事

【企画展】竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー

出会いは古本屋の数百円の画集 「おっす、やってるー?」という声が聞こえてくるような無邪気に描かれた熊(1910年 京都市美術館)を見てこの画家の虜になった。 まず初めに驚かされたのはおよそ日本画らしくはないモチーフ中でも花鳥動物だ。ライオン、像、虎、鯖、鰹、いずれもこれまで見た日本画ではなかなか見かけることがなかった生き物たちの息遣いの聞こえるような作品の数々どれをとっても素晴らしかった。 素晴らしい画家の作品の多くは絵を見ると誰が描いたかわかるというが、応挙の虎しかり等

    • 【ChatGPT雑談】MTSからルール支配行動 四方山話

      *ChatGPTとの雑談ログなので、正しいかどうかなどはご自身でご判断ください。 MTS課題における刺激弁別について質問です。 刺激A=Bの関係をMTSで成立させ、介入の過程でA=Bの課題設定の時にC,D刺激が含まれている場合A≠C,Dの学習は自動的に成立するというエビデンスがありますか? またこの場合にキューのコンテキストでの弁別の変化(全く同じのは?、同じ色は?)について、刺激Aに対してキューA1の場合A≠CだがキューC1の場合A1という学習はどのように成立しますか?

      • SABA Public Awareness Grantに落ちた話

        昨年の年末に応募していた、Grantの選考結果がつい最近届きました。残念ながら結果は落選でしたが、あまり日本から応募している人を見たことがなく、選考に必要なステップや期間など簡単に共有できればと思います。 SABAとは応用行動分析学に携わる世界中の学生や研究者その他団体などに対して、フィナンシャルサポートを行なっている団体です。 The Society for the Advancement of Behavior Analysis (SABA) provides fin

        • 夏季休暇中の読みスキルの維持

          論文タイトルImproving Reading Outcomes for Children with Learning Disabilities: Using Brief Experimental Analysis to Develop Parent-tutoring Interventions Valerie J Gortmaker,Edward J Daly, III,Merilee McCurdy,Michael J Persampieri,Melanie Hergen

        【企画展】竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー

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        • アート感想戦
          1本
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          5本
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          29本

        記事

          未就学時期の施設ケアでかつ集団でも児童の問題行動の減少と生活スキル向上は可能?

          論文タイトルEvaluation of a Classwide Teaching Program for Developing Preschool Life Skills Gregory P Hanley, Nicole A Heal, [...], and Einar T Ingvarsson (未就学時期の生活スキルを向上するための集団指導方法の評価) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1885412/ 概要 3

          未就学時期の施設ケアでかつ集団でも児童の問題行動の減少と生活スキル向上は可能?

          消去したはずの問題行動が本当に復活するのか?

          論文タイトルAn Evaluation of Resurgence During Treatment with Functional Communication Training(FCTでの治療中の問題行動の復活に関する評価) Valerie M Volkert, Dorothea C Lerman, [...], and Nicole Trosclair-Lasserre J Appl Behav Anal. 2009 Spring; 42(1): 145–160. 概要

          消去したはずの問題行動が本当に復活するのか?

          視覚スケジュールは問題行動を減少させるか?

          論文タイトルSEPARATE AND COMBINED EFFECTS OF VISUAL SCHEDULES AND EXTINCTION PLUS DIFFERENTIAL REINFORCEMENT ON PROBLEM BEHAVIOR OCCASIONED BY TRANSITIONS (場面の切り替え時に発生する問題行動に対する、視覚スケジュール、消去+DRのそれぞれ個別の効果及び組み合わせたときの効果) Melissa B Waters,Dorothea C L

          視覚スケジュールは問題行動を減少させるか?

          食事中の不適切行動がどの機能によって維持されているのか?

          論文タイトルFUNCTIONAL ANALYSIS AND TREATMENT OF MULTIPLY CONTROLLED INAPPROPRIATE MEALTIME BEHAVIOR (食事中の不適切行動でかつ複数の機能によって維持されているものへの機能分析及び治療)2009年 概要複数の機能によって維持されている食事中の不適切行動に関する機能分析及び治療を試みた。機能分析により問題行動が注意と逃避によって維持されていることが確認された。 注意だけの消去を行った場合

          食事中の不適切行動がどの機能によって維持されているのか?

          何か要求される際に発生する問題行動でかつ、複数の機能によって維持されているものを非随伴的な正の強化でトレーニングしたところ、消去を使用しなくてもそれ単体で問題行動を低減し、また指示遵守の向上がみられたとのこと https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2521859/

          何か要求される際に発生する問題行動でかつ、複数の機能によって維持されているものを非随伴的な正の強化でトレーニングしたところ、消去を使用しなくてもそれ単体で問題行動を低減し、また指示遵守の向上がみられたとのこと https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2521859/

          週末にざっと読むJABA掲載論文Vol1

          はじめにこれまでつまみ食い的に読んでいた、応用行動分析学関連の論文を今年は10年分ガッツリ振り返ろうということで、読み進めています。 その中で、へーと思ったものや面白いと思ったものをざっくりと一覧形式で紹介していこうと思います。 普段忙しくてなかなか国際論文読む機会ないなーという方や、この機会に興味深そうな論文を読んでみたいという方は是非ご活用ください。 ちなみに、日本語で応用行動分析学の論文が読みたいという場合には、こちらの発表論文やJstageで読むことが出来たりし

          週末にざっと読むJABA掲載論文Vol1

          エビデンスのある療育ーPMII準備編

          はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ今回は、PMII(Peer-Mediated Instruction and Intervention)です。PMIIはいくつかバリエーションがありますが、いずれも対象児の同級生と協力して進めていく療育の方法になります。 インクルーシブ的な文脈においても集団生活の中で、それぞれの子供たちがどのように相互的な関わり合いを築いていくことができるか、デザインする上で役立ちます。 PMIIの概要PMIIは対象児の同級生に対して、

          エビデンスのある療育ーPMII準備編

          エビデンスのある療育ーTD実践編

          はじめにこの記事は前回の続きです。まだ読まれていない方は、こちらを先に読まれることをお勧めいたします。 さて前回の記事では簡単にTDの内容に関して紹介させていただきました。実際にTDを活用していく上で前提条件が整っているか?CTDとPTDいずれを使っていくのか、決めた上でいよいよ実践編です。 TD実践ー注意の確立まずは、児童の注意を事前にたてた方法で獲得します。名前を読んだり、肩をぽんぽんとしたり、イラストを見せたりなどいずれかの方法を用いてTDが始めらるように児童の注意

          エビデンスのある療育ーTD実践編

          エビデンスのある療育ーTD準備編

          はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ今回は時間遅延法(TD)です。 TDはプロンプト依存、つまり何かの行動をする際に必ずプロンプト(補助)が必要になってしまっている状態を防ぎ、自立して実行できるようにしていく上で有効な方法です。強化、プロンプトと組み合わせて使用されます。 時間遅延法(TD)の概要TDは児童に何か教えていく際に、プロンプト依存にならないような形で、プロンプトを組み込みます。またTDを使用する際には児童が対象行動をする前にコントロールプロンプ

          エビデンスのある療育ーTD準備編

          エビデンスのある療育ーRIR実践編

          はじめにこの記事は前回の続きです。まだ読まれていない方はそちらを先に読まれることをお勧めいたします。 さて前回はFBAを行い、機能分析をした後で、機能と行動の形態(動作か?音声か?等々)に合わせて使用する中断の方法や、リダイレクト、代替行動の特定、強化の方法を一通り計画しました。 今回は実践編ということで、実際の流れを簡単に紹介していきます。 RIR実践ーつど褒める実際にRIRを使用し始める際に、重要なのは自立して適応行動ができた際に必ず口頭で「できたね」、「やったね」

          エビデンスのある療育ーRIR実践編

          エビデンスのある療育ーRIR準備編

          はじめにエビデンスのある療育を紹介していく本シリーズ、今回はRIR(Response Interruption Redirection)です。RIRは問題行動を減少させる介入方法の一つで、問題行動の発生を中断させ適切な行動をその場で教えていく方法になります。 RIRとは?RIRを無理やり日本語に訳すと、反応の中断とリダイレクトと言う形になるかと思いますが、文字通り何かしら問題行動が発生した後に、その行動を中止させ適切な行動ができるように補助する介入方法です。問題行動の減少と

          エビデンスのある療育ーRIR準備編

          東北大学Innovator's Conferenceに登壇しました#イベントレポート

          来る10月30日、福岡ではB Dash Camp、東京ではILSなど、スタートアップ 、イノベーションといったキーワードに敏感な人であれば誰もが知っているであろうイベントが開催されている中、東北仙台においても大々的なベンチャー関連のイベントが行われていたことご存知でしょうか? そう東北大学Innovator's Conference です 今回は、ありがたいことにパネラーとして呼んでいただいた本イベントに関して、当日の様子と感じたことをレポートとして簡単にまとめてみます。

          東北大学Innovator's Conferenceに登壇しました#イベントレポート