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食事中の不適切行動がどの機能によって維持されているのか?

論文タイトル

FUNCTIONAL ANALYSIS AND TREATMENT OF MULTIPLY CONTROLLED INAPPROPRIATE MEALTIME BEHAVIOR
(食事中の不適切行動でかつ複数の機能によって維持されているものへの機能分析及び治療)2009年

概要

複数の機能によって維持されている食事中の不適切行動に関する機能分析及び治療を試みた。機能分析により問題行動が注意と逃避によって維持されていることが確認された。

注意だけの消去を行った場合には、不適切行動の減少は確認できず、一方逃避の消去を行った場合には減少と適切行動の向上が確認された。がこれも臨床レベルで許容できる範囲ではなかった。両方の消去を行った場合において初めて臨床的に許容できるレベルで問題行動が減少しまた適切行動が向上した。(引用文献に関しては2010年に訂正されたためそちらを参照)

背景・目的

食事中の不適切行動が複数の機能によって維持されている場合において、それぞれの機能の程度を実験的に評価したかった。

実験に参加した方々

小児摂食障害に関するプログラムに参加していた、3~10歳の児童4名

方法

機能分析した結果維持していると示唆された機能に関して、注意だけ消去し、逃避は残す、またその逆などで条件を分けサンプリングし比較。

優位性・独自性

当時(2009年)における、小児の摂食障害の治療における最初の体系的な機能ベースの研究であった点。

食事中の不適切行動における正の強化の潜在的な役割を、直接検証した点。


*読んだ論文を整理を兼ねてアウトプットしているものです。内容の厳密さや正確性は保証できないので気になる方は是非一次情報に当たってください。

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