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感じたこと、考えたことまとめ

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私の書いた記事の中で、体験から感じたことや考えたことが中心となっているものをまとめたものです。
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記事一覧

バイト敬語について思うこと

バイト敬語について思うこと

だいぶ前のことだが、バイト敬語というものが問題になったことがある。接客業でアルバイトが使うように指導されている敬語表現が誤っている、というものだ。「~になります。」「よろしかったでしょうか?」「~の方(ほう)」「~円からお預かりします。」のようなもので、条件によっては敬語表現として正しいものもある。

言葉が正しく使われていないことは一日本人として嘆かわしく思うが、ある程度は仕方ないと思う部分もあ

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作問者の意図

私が問題を自作するようになったのは中学生の頃で、教科書や授業の内容では退屈で試行錯誤していたような覚えがある。その頃は、出題するのも私なら解くのも私だけであったので、意識するものは問題として成り立ち、解けるかどうかぐらいだ。その価値観が変わった出来事がある。

それは私が高校2年生の頃。私は普通科高校へ進学し、2年時に理系を選択した。そして夏頃だっただろうか、化学の担当の先生がこう言った。
「次の

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違和感のある「させていただく」の使い方

違和感のある「させていただく」の使い方

敬語。日本人なら避けては通れないもので、中高生にもなれば日常的に使うことになる表現だ。その中で、私が気になる言葉がある。「~させていただく」という表現だ。

「私が担当させていただきます。」「資料を送らせていただきます。」「確認させていただきます。」いずれも、条件によっては問題ない使い方だ。
「~させていただく」という言葉は元々、相手の同意が必要な事柄に許可を得る際に用いるものだとされている。つま

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二重敬語・連結敬語について思うこと

二重敬語・連結敬語について思うこと

普段生活していて、気になる日本語がある。それは、二重敬語だ。二重敬語とは、尊敬、謙譲、丁寧といった敬語表現のうち、同じ種類のものを重ねて使うことを言う。つまり、尊敬+丁寧の「おっしゃいます」や謙譲+丁寧の「致します」は二重敬語には当たらない。

文化庁の『敬語の指針』から引用すると、二重敬語の中には習慣として定着しているものもある。「お召し上がりになる」「お見えになる」「お伺いする」「お伺いいたす

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怪我したからこそ見えたこと

怪我したからこそ見えたこと

大抵の人は、自身の経験や、今自身が置かれている境遇を参考に周りを見る。「周りの人も大体私と同じだろう」、と。考えたことが無いことや、経験したことが無いことには配慮が及ばないことが多い。それに、今現在自身が体感していないのであれば、自然と配慮を忘れてしまうことだってあるだろう。そんなふうに、人はその人自身の持つ物差しで周りを測るものだ。

でも、その物差しは自身の置かれた境遇で変わる。私にとって、そ

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"つくる"楽しみ

"つくる"楽しみ

普通、「料理が趣味」と言えば、「料理をつくることが趣味」だと捉えられるだろう。決して、「料理を食べることが趣味」とは思われないはずだ。
私は、クイズやパズルを"つくる"ことが趣味みたいになっている。わざわざこう言うということは、解く方は特に趣味ではない。「クイズが趣味」とか「パズルが趣味」とか言うと、大抵解く方だと思われるので、区別のためにこう言っている。

クイズやパズルの作問の魅力は、料理にも

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気になる言葉「OKです」

気になる言葉「OKです」

今では私もつい使ってしまうが、初めてビジネスシーンで「OKです」という言葉を聞いたときは思わず耳を疑った。私が中途採用した社員へ指導した際、その新人が返答として使った言葉だった。よく言えばフランクな人柄のその新人は、事務職の割に砕けた言葉をよく使っていた。

当時の私は、この件を受けて採用時の試験の内容の見直しを提案した。事務員として相応しい言葉遣いができる人を採用すべきだと考えたからだ。「敬語の

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申告敬遠

申告敬遠

私は野球をしたことがないし、プロ野球への関心も薄いが、ゲームの『パワフルプロ野球』、通称パワプロは好きだ。とはいえ、ちゃんとやったのはゲームモード「サクセス」が中心のスマホ向けアプリが初めてで、ソフトを購入したのは2022年のこと。そう、Switch用のソフト『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』だ。

アクション要素の苦手な私は、理想通りの育成をサクセスでは出来なかった。だが、ゲームモー

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行ってみたい場所

行ってみたい場所

比較的近くにあるが、この目的地単体で行くのは躊躇われている所がある。表題の所にある画像で察しがついている人も居るだろう。そう、ラウンドアバウト(環状交差点)だ。私が普通自動車の運転免許を取得した時には無かった標識で、その約10年後に普通自動二輪の運転免許を取得する際には教習で教わったため、私にとっては印象深いものだ。

震災のような災害時に停電しても交通網に影響を与えないように、というのがラウンド

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リバーシブルレーン

リバーシブルレーン

皆さんは、リバーシブルレーン(可逆車線)という言葉を知っているだろうか?
聞き馴染みの無い人の方が多いだろうから、もう一つ質問をしようと思う。最初に表示している画像のような標識を見たことはあるだろうか?

読んで字のごとく、「中央線」を示す標識だ。この道路標識は指示標識に分類され、主に積雪地のような中央線の場所が分かりにくくなることがある地域で、中央線の場所を明示するために用いられる。そのため、雪

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二輪車と高速道路

二輪車と高速道路

地方に住んでいる人であれば、普通自動車の運転免許を取得する人は多いだろう。地方では就職の際に、普通自動車の運転免許が必要とされるところもよく見る。
だが、二輪車の運転免許はどうだろう?免許の区分としては、小型自動二輪車、普通自動二輪車、大型自動二輪車とあるが、いずれもそれらの車両に乗ろうと思わなければ取得はしないものだ。だから、初めにその教習がどんなものなのかに触れていく。

普通自動車の教習と違

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方向音痴とGoogleMAP

方向音痴とGoogleMAP

飲食店だったり、旅先だったり、はたまた仕事で訪れる場所だったりと、地図を頼る機会は多いだろう。特に、GoogleMAPに頼っている人も多いかもしれない。私もそうだ。

パソコンで見る時には本当に使い勝手が良く、直線距離を調べたい時や、経路を調べたい時、様々なシーンで使いやすい。だが、スマホで使う時には異なる点がある。そう、道路が何号線か分からないのだ。

晴れた日中や、市街地なら特に問題は無い。現

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「あひる」って言葉の不思議

「あひる」って言葉の不思議

水辺に棲む鳥の種類の一つに家鴨(あひる)がいる。私はある時、その「あひる」という音に疑問を持った。いつの事かは覚えていない。

中学校の国語の授業で、歴史的仮名遣いというのを教わった。歴史的仮名遣いと現代仮名遣いの違いをいろは歌に出てくる語彙で示すと、次のようなものだ。
・匂(にほ)へど → 匂(にお)えど
・今日(けふ) → 今日(きょう)
・酔(ゑ)ひ → 酔(え)い
そう、語中にあるハ行の音

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紙の地図と計算

紙の地図と計算

今は便利になったもので、GoogleMAPなんかのサービスを使うことで、簡単に出発地点と目的地点の経路距離を求めることができるが、一昔前はそんなことは無かった。だから当時は、原付で出掛ける目的地を決めたら、そこまでの直線距離を地図で測り、それに大体1.57を掛けておおよその経路距離とし、信号待ちを考えて平均の移動速度は法定最高速度の0.7倍~0.8倍とざっくり計算して、移動に掛かる時間を見積もって

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