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人は「過去 ・ 現在 ・ 未来」を自由に見ることができた? - [サピア=ウォーフの仮説]

〜 豆知識 ~
1. ギリシアと日本は同じ起源を持っている?
2. 人間は自分の言語の中でしか思考することができない?
3. 過去・現在・未来は自由に行き来できる?

日本文化というのは、実は古代ギリシアの影響を割と受けている。

ギリシア哲学、古代インドのヴェーダと呼ばれる書物、詩人スノリの神々(北欧の詩人)の教義も、書かれている言語は同じインド・ヨーロッパ語だったし、多神教(汎神論やアミニズム的な)という部分でも同じだった。

仏教が『生命哲学』と呼ばれているのは、それが「哲学的な省察や実践的、経験的な技法」などが含まれているからだが、そのインド・ヨーロッパ語族(ギリシア、インド、北欧)にも、そのようなものが多く含まれている。

SF映画のメッセージという映画には「サピア=ウォーフの仮説」という概念がでてくる。「物事に対する考え方、世界に対する考え方というのは、その人の持つ言語に依存している」という仮説だ。これは、先程のインド・ヨーロッパ語族から派生した国の人々が同じような世界を見ているという部分に共通している。

ここからが面白い。この映画の主人公(言語学者)は、今まで時間の流れが線形(一方向にしか進まない)だと思い込んでいたのだが、地球に到来した謎の紳士的な生命体の言語を会得し利用したことで、その宇宙人と同じように過去、現在、未来を見れるようになったのだ。

だから、私たち人間は、ある最初の点において選択・採用された「認識の仕方(因果律)」が使われるうちに、脳に癖がついて、それが「基本設計」になった。物事を線形に見ることで生存確率が上がったから、それが基本設計として採用されたのか?
というような見方もできるはず。

だから、ある点において(人間が多細胞生物になる前とか)は、全ては繋がっていて『過去・未来・現在』を自由に行き来できていたのではないか?意識を持ってしまったことによって、それが不可能になったという可能性もある。

脳の左半球(左脳)を損傷した脳神経科学者であるジルボルト・テイラー博士によると、左脳の機能は「時間軸や因果律」というような物事を時系列的に見る役割を果たしているという。そこを損傷した彼女は「宇宙との一体化」を経験したり、自分自身や概念の境界線が消失するといった経験をしている。だから、物事を線形に見るというのはただの脳の機能でしかないから、元々は『過去・未来・現在』を自由に行き来できていた可能性がある。

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