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視点の自由研究No.008「視点_プロジェクトは必ず一度はトラブる。解決篇」

さて前回の「プロジェクトは必ず一度はトラブる。」の解決篇です。
あくまで個人的な解決法ではあります。全てがこれで解決するわけでもないと思いますので、悪しからずご了承くださいませ。そんな解き方もあるねと楽しんで頂ければ幸いです。

「先手を打つ」

前回書いたように様々なことで必ずトラブルに直面するプロジェクト、その解決策ですが、ずばり「先手を打つ」だと考えています。
他にも重要なこともいくつかありますが、私が心掛けていることの最も大きな要素がこれです。先人たちも同じことを考えていたのか「先んずれば人を制す」という言葉ある通り、まずは早く動くことを心がけています。
制作という仕事は自分が起点になり、各スタッフに割り当てし、お願いする仕事です。サッカーでいうところの司令塔に近いイメージといえばわかりやすいでしょうか。サッカーの司令塔では、ボールキープして相手をひきつけた上でパスを出すというゲームメイクもありますが、私のイメージでは、長くボールキープをすることにいいイメージを持っていません。状況によりけりだとは思いますが、早いパス回しの方が攻めにも守りにも体制が整えやすいからです。
自分がボールキープしているプレー時間より各クリエイター、スタッフがプレーする時間を長くしていけばおのずとクオリティも高まりますし、その時間を活かして次に起こるシュチュエーションを予想したり、予測不能なトラブルが起きてもリカバリーに入る時間も稼げます。そのためにはパスの精度を高めることも重要です。必要な要素を必要なタイミングで渡していくことでお互いにストレスの少ない仕事ができます。そのためにも前回書かせて頂いたような様々な知識が必要なのです。

「俯瞰で考える」

またちょうどサッカーの例えになりましたので、もう一点トラブル回避の重要な要素として「俯瞰で考える」ことも意識しています。
トラブルに陥ると(自分もそうなりがちなのですが)視野が確実に狭くなります。リカバリーするためにすぐにボールに飛び込みがちになりますが、ここは一旦引いた目線を持つことが重要です。日頃から早めのパスを出しながら、俯瞰でゲームメイクすることを意識するだけで、心に「余裕」が生まれます。この「余裕」はとても重要で、自分がどう動くかを判断する冷静さを生んでくれます。

「体調管理」

ちょっと話がそれますが、これらのことを意識するにあたり、体調管理はとても重要だなと思います。特に睡眠不足は大敵です。私が若い頃は徹夜がかっこいいなんて話もありましたが、寝ていないのはとても問題です。ここ一番の試合で寝ないで参加するというのは普通に考えてありえないのと同じ感覚です。十分な睡眠と体調管理が基礎にあり、その上で早いパス回しと俯瞰の視点を持つことができます。プロジェクトがあまりうまく行っていないな、と感じたら、一度しっかりと睡眠を取ることから始めていいかなと思っています。寝ている間にも脳は情報処理しています。小さなことで解決す事も多いですし、そうした対応がトラブルを解決する最善の策になります。

「対応力」

そんな姿勢が評価されてか、どうやらDOCKという会社は対応力の高い会社として評価を頂けるようになりました。設立当初は、企画立案とプロデュース力が売りでしたが、様々な案件を頂く中で培われたノウハウがこの「対応力」という武器へと昇華されたのだと思います。撮影機材や特別な編集スタジオを持たない我々を選定して頂いたのがこの「対応力」であったことを最近感じることが多くなりました。クライアントの皆様に安心した映像制作環境を提供できるよう、これからも日々精進していきたいと思っております。

かなり当たり前に近い解決策でしたが、何かのヒントになれれば幸いです。
さて次回は、そんな何も持たない私たちがどういう仕事をしているのか?そのあたりを書いてみたいと思います。

映像でお困りの方、静岡で撮影されたい方、ぜひ一度お声掛けください。