見出し画像

視点の自由研究No.007「視点_プロジェクトは必ず一度はトラブる。問題篇」

ディレクターとプロデューサーの違いがわかりますか?最近は様々な職種で横文字の肩書きが一般化したのでなんとなくイメージがつく方も多いかと思います。映像業界でこの言葉を漢字に置き換えると演出と制作でしょうか。制作は簡単に言いますとプロジェクトの進行です。その仕事はほぼ段取りと言えます。

「プロジェクト進行」

さて今回はプロジェクト進行を考えてみたいと思います。みなさんはメイキング動画などをご覧になったことがあるでしょうか?実は私、無類のメイキングフェチです。映画メイキングはもちろん、最近は漫画の作画動画なども大好きでよくみています。料理動画もある意味ではメイキングかもしれませんね。メイキングを見てハマった映画もあるくらいです。
冒頭に書かせて頂いた制作という仕事ですが、このメイキングとも大きく関わります。映像業界に関係ない人ですと、出ている出演者のオフショットを楽しみにしている方もいると思いますが、こと私のようなオタクですと、そこは情報の宝です。と、余談が過ぎました。メイキングのお話はまたの機会にじっくり書いてみたいと思います。
さて制作のお話ですが、プロジェクトの段取りと進行が仕事になります。実際に手を動かして物を作ることは実はほとんどありません。優れた撮影技術があるわけでも迅速な編集技術があるわけでもありません。そんな我々ですが、こと映像においては絶対にいないとできないなと思っている仕事だと思っています。

「カスタムメイド」

小さなプロジェクトから大きなプロジェクトまで、作業を進めるには、その作業をいつまでにどんな手順で行うかがとても重要です。無駄な作業を入れてしまえば、人件費はもちろん資材費や日程にも大きく影響するのはどんな職業も一緒でしょう。映像業界はオーダーメイドになりますので、ざっくりとした進行手順はありますが、その都度カスタムメイドになります。そして全ての案件で段取りも変わります。それら全てをうまく進行するという仕事に制作は誇りをもっています。昔、先輩プロデューサーに言われた教えに「制作はその道のプロフェッショナルではないけれど、全てのプロフェッショナルと話せないといけない。だから関係ないことも勉強しておく必要がある。」と言われました。今でも大切にしている言葉です。進行上、カメラマン、ライトマン、編集マン、あらゆるプロフェッショナルと話さなければならない制作は全ての技術を網羅する必要はありませんが、全ての技術をある程度は把握しておかなければなりません。どこが必要で、どこが不必要かを判断しなければ、クライアントの大切なお金を無駄にしてしまいます。

「プロジェクトは人の関わり」

そしてプロジェクトは人の関わりで進んでいきます。どんなプロジェクトでも予期せぬ事態が起きます。小さな案件だろうと大きな案件だろうと関係なく起きます。クライアントからの追加オーダー、急な納期変更、スタッフへの連絡ミス、天候などの自然現象、ありとあらゆることで必ず想像の上をいくことが起きます。プロジェクトは必ず一度はトラブルに遭うと言っても過言ではありません。制作をしているとそれを感じないことはありません。ちょっと長くなってきましたので続きは次回に。次回はそうした必ず起きるトラブルへの対処、そして、それが結果我々の強みにつながっていたというお話です。次回に続きます。

この記事が参加している募集

PMの仕事

映像でお困りの方、静岡で撮影されたい方、ぜひ一度お声掛けください。