見出し画像

期待はしない、でも信じる、むしろ騙されたい Part1

テーマ:#人間らしさとは何か 第二回

こんにちは、ゆうたろうです。

前回は#グラデーションのその中へ シリーズの第二回ということで「#完璧主義」vs「#完璧じゃない主義」の二項対立を深堀しました。

今回は#人間らしさとは何か の第二回として「期待はしない、でも信じる、むしろ騙されたい」という題で、他人に対して#不満、#怒り、#呆れ などの様々なマイナスな感情が生まれてしまう原因とどう向き合い、いかにプラスな感情を通じた他者との関係性を築いていけばいいのか?という点について、自分なりに考察していきたいと思います。

その前に「人間らしさとは何か」シリーズの第一回の記事を共有しておきますね。第一回とは文脈的な繋がりに欠けますが、このシリーズでは敢えて脈絡を無視して、様々な角度から人間らしさの構成要素について切り込んでいくつもりです。


1.マイナスな感情の出どころとの付き合い方

さてそもそも、他人に対するマイナスな感情はどこから生まれるのでしょうか?私は「自分が相手に対してこうあって/やってほしいと思う基準に対して、相手の考えや行動が下回っていること」と定義します。この「自分が相手に対してこうあって/やってほしい」という感情とは、ズバリ「期待」です。つまり自分が相手に何らかの期待をしているから、期待を相手が下回ったときにマイナスな感情が生まれるのです。

そして今回のnoteでは「このマイナスな感情を相手に伝えてしまうと、まずもって相手との関係性や仕事の取り進めに良い影響は与えない」というスタンスを取って今後の議論を進めます。なお、「本当に怒りなどのマイナスな感情を通じたコミュニケーションは避けるべきなのか?」については、回を改めて深堀します。少なくとも相手に良い感情は湧き起こらないことはご理解いただけるかと思います。また怒りを通じたコミュニケーションで成果を残してきた企業、組織があることも事実ですが、それは一定環境下でのみ成立するものであり、しかも成果を最大化するものではないと私は考えています。

それではこのマイナスな感情とどう付き合えばいいのでしょうか?2つ方法があると考えています。

  1. 生じてしまったマイナスな感情を自分の心の中に留め、相手に伝えないようにする。

  2. そもそもマイナスな感情を自分に生じさせないようにする。

要は1.は「我慢しよう」という話です。ただこれは自分に負担を強いるものであり、自分がその負担に耐えられるか?という問題が生じます。よって私は特に2.が重要だと考えるので、今回2.について述べます。

2.期待はしない

「そもそもマイナスな感情を自分に生じさせないようにする」ためにどうするか?ここで「期待はしない」という一つ目のキーワードが出てきます。

これを私は「自分が求める基準が絶対的だと思うことをやめる」と理解しています。確かに、自分が課題を解決するにあたって必要な基準を設定すること自体は否定しません。しかし、「その基準自体は自分一人の視点が生み出したものであり、他者から見れば十人十色の視点があり得るので、あくまで相対的な基準だ。」とする思考法を指します。実はこの「自分の基準は自分一人の視点で(全ての情報を総合したうえではなく)生み出したもの」という考え方、当然と言えば当然のように聞こえますが、これを念頭に置いて行動し続けることって意外に難しいです。つい自分の正しさを過信しておこがましい態度を取ってしまうことがあります。実はこう語る自分もついそう考えて行動してしまうときもあるんですが…。

その考え方を基軸にするために、重要と考える態度が3つあります。

  1. 相手を上でもなく下でもなく、常に自分と対等な立場として見る。

  2. もっともらしい情報や自分の考えに対して「ほんとうにそうか?」と問う。

  3. 常に状況は変化するので、安易に結論を出さずに自分の意見は常に仮説だと考える。

英語で1.を表現すると、”Fear no one, respect everyone.”となります。私がとても大好きな言葉です。これまでの議論から「相手を下に見ない」重要性は分かりやすいですが、「相手を上に見る」という見方も相手の考え方を絶対視し、思考停止して絶対的な自分の考え方としてしまう可能性があることから危険です。

2.についてはもっともらしく「○○するべきだ」「○○しよう」と語る情報が巷には溢れていますが、その情報に触れたときに「ほんとうにそうか?」と問う姿勢を指します。これを他社からの情報のみならず自分の考えにも適用して、自分の考えを問い続けることが大切です。

そして最後、3.のように常に自分の考え方を仮説、仮結論として考えることが大切です。これは1.2.にも関連しますが、さらには常に状況が変化していて最適な考えや取り進めは変化し続けるという意味でも、変化にアンテナを張れるようにしておくという事を指します。

3.次回予告

ここまでいかがでしたでしょうか?私は他人に期待しないようにしています。それを他人に伝えると「他人を信じない人なんですね」という反応が返ってきたりします。でも私は「期待する」ことと、「信じる」ことは別物だと考えていて、誰にも「期待はしない」が、信じたいと思える相手に対して「信じる」というスタンスを取ります。この「信じる」ということについて、次回さらに深堀していきます。そしてその「信じる」の最終形態だと考える「騙されたい」という状態にまで考察を進めていければと考えています。

それでは次回もお楽しみに!

関連タグ一覧
#人間らしさとは何か #不満 #怒り #呆れ #期待 #信じる #騙す #詐欺 #人間らしさ #失敗 #学び #プロジェクト #友達 #上司 #部下 #心理的安全性 #人間 #人間性

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?