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Archives オートポイエーシスとしての「顔=文字」機能――<顔>の認知機能の哲学的-神経生理学的研究に向けて
2004.12作成
※以下は、かつて筆者が社会人として在籍した社会福祉学大学院博士課程前期の課題として花村誠一氏に提出されたものである(サブタイトルのみ改変)。
序論
本論は、統合失調症・自閉症等の精神疾患の神経生理学的研究を「社会科学の生物学的基礎づけ」へと応用するための理論的フレームを論じる。その際、本論が重視するのは、「<顔>の認知」というテーマである。従って、本論では<顔>の認知機能の神経生理学的研究を取り上げるが、こうした研究を「社会科学の生物学的基礎づけ」へと媒介するためには、<顔>の認知機能の個別研究のみでは不十分であり、より根本的には、<顔>というレベルそれ自体が持つ機能の包括的・方法論的な位置づけが上述した理論的フレームとして必要である。本論では、「顔=文字」機能の包括的・方法論的な位置づけ作業において<顔>の認知機能の神経生理学的研究を参照する。結論として、「顔=文字」機能が、生物心理社会的個体としての「人間」を生産するオートポイエーシスシステム として位置づけられる。
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