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受け入れられやすい改善デザインとその有効性

 PMF(Product Market Fit)という用語を見聞きしたことがありますか?

 基本的に、モノに対するデザインにおいて、それを使用/消費する人にとって言わば”しっくりくる”仕上がりにすることで大衆に受け入れてもらい、人気商品へと成り上がるための鉄則、といいましょうか。作る側の「自分(達)はこのような生産をしたい」ではなくて、「民衆(Market)が求めているものを生成してそれを供給する」という心得で、ビジネスで成功するための必須要件と捉えても過言ではありません。

 モノであってもサービスであっても、事業者が提供するものがもし消費者ニーズにかなっていなければ(中長期的には)売れる由も無いので、維持継続できない、とは想像に容易いでしょう🤔

 《いかに迎合されるか》の追究/認知/適合が肝心要となります☝


 全くの他方で。
 経済学者の成田悠輔氏はテレビのインタビューで以下のような主旨の言明をしていました📺

 東京大学在学中に栄誉ある賞を受けた🏆ただ彼はあまり自慢げに思っていない様子。具体的には『賞はどうでもよい』と。さらに続けることには‥‥

『僕は、人から評価されることがそんなに嬉しくないタイプの人間なんです』『どっちかって言うと人から嫌われるとか興味を持たれない…ぐらいの方が、自分は凄い新しい事をやっているんじゃないかな、っていう気がする』『人から理解されるような、人から褒められるような普通なことをやってちゃいけない、とちょっと思う部分がある』

実力者の発言ともなれば説得力絶大ですね⚠


 

 さて、貴方は、これら2つの〔概念〕〔モノゴトの捉え方〕相互間に、対極性を見い出せますか?

 まったく背反とまでは言いませんが、大いに異なる/ほぼ真逆のスタンスだと感じます。

 

 さて、ここで。
 (概して)仕事における「改善」を考える際に、これらの思考・スタンスを重ねてみるといかがでしょう?

 ムリ・ムラ・ムダがあるせいで生産性が上がらない実状があり、存在そのものを認知するところまでは到達しているのだと仮定しましょう。※昨日以前の記事から連携しています📖
 その先に、問題点の洗い出しと把握をするわけですが、諸懸案の解決として、(毎度重ねがさね申していることですが💦)表面上の”自動化”云々ではない本質的な業務適正化を模索しようとしています。

 その具体的なテコ入れアクションを、(管理部門等)第三者的立場の人がコンサルして道しるべを示すという目論見が大きな「打破きっかけ」となりますよね。
 どのような業務動線を採る(改訂する)のか、自己満足感に由来している低効用の所為(≒ムダ)を除去するのか、等の「見直し」系の提起事項。

 

 そんな折‥‥

 実務執行当事者すなわち改善を施される人にとっての『PMF』を意識する必要性は如何ほどなのでしょうか?
 ”施される”側にとって抵抗感の少ないものを、顔色を窺いながら、あるいは充分に迎合され得る促し事案であるべき、等、言われがちです。

 うだつの上がらない仕事ぶりをしてきて、(自身のアタマの中には無い)目新しい業務手法を前にしたところで、反発心や不納得が生じるのは当たり前。有効性を具に吸収できるくらいであれば以前から見直せているはず、なのですから。

 つまり、その本質部分は、成田氏の発言の根幹に通じているものがあります。

 カイゼンを必要としているアナタ。他者から”やいのやいの”言わると不愉快なのは自然です。そんな”異物感”こそが、価値のある「見直し/適正化」デザインの価値なのですから。もしサラッと馴染むものであればそれは「取り組み実施しています」感のカタチばかりの空虚で効用の弱いものにすぎません。
 上記の”気付き”こそが、進化のカギなのです🔑
 

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