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袖のボタンを留める道具のデザイン

 オリジナルの改善アイデアを提起した昨日の記事《リンク》とは打って変わって、今回は《試作品段階の道具の受け売り紹介》的な事案です📖
~主旨は『工夫改善の本質とは?』の気付き提起の部分であって、「アイテムに感動してください!」ではありませんので悪しからず('◇')ゞ

 

 今月、SNS等で話題にのぼったようです。 --- 『障がいなどで片手が使えなくても、自分でシャツの袖のボタンをとめられるように工夫された道具』

 右手の袖のボタンは他方の左手を使って留めることになるかと思います。が、もし左手が使えない場合はどうしますか?たぶん出来そうにないですよね🥴
 それが続くと、「袖ボタン付きのシャツを着るのを諦めて他のタイプに制限してしまう」ことになるでしょう。

 でも、『このような器具を使うと可能なのでは』と思案・試作された物があって、紹介(公開)~拡散~好評となっている話題を知りました。
⇒twitterへのリンクは稿末に貼っています

 (上記の場面例で続けると、)左手の代わりをする”補助具”なんです。
 針金が使われていて、それにボタンを引っ掛けて、ホールに通す。それを、多少の”慣れ”は必要でしょうが、比較的スムーズに行なえるようにと形状を整えた”小道具”で、電子機器などではありません👌

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《投稿からのスクリーンショット》

この類こそが『アイデア品』であり、
賞賛に値するもの✨🏆

だと思います。

 

 どのような要素が盛り込まれているのでしょうか。
 巷でよくチヤホヤされる事案というものは何かと【本質不在の絶賛】が多いと感じます。ある意味でそれらとは対極的な優れたものだと言えます。

①既存品への継ぎ接ぎ改修ではない

 本品は言わば「ゼロ起点発想」です。
 既に何か(の器具)があって、それに付与的なことをしたわけではありません

 元ある物を改良する類。「現状の仕様は都合よくなくて不便。考えて工夫の手を加えた」・・・というシナリオ・事案は、一般的に高評価されがちです。

 でも本質的には、それはいかがなものか…🤔

 

 小手先の作戦で、「えっ?それってそもそも…😟」な”いじり方”は、なにかと残念な着地点であることを見失っている/気付けていない場面が多いようです。
⇒別記事(下方にリンクあります)にて🙇

 

②「留める」だけに”留まらない”

 工程について、実際の日常場面をよく思い出してみてください。

 穴にボタンを通して…よりも前にすることがありますね。
 同じ側の手で袖口を掴んで固定すべく、概ね、袖口の方を引き出すようにして、つまり手の方を袖の中に”すぼめる”ような形に、接合部をポジショニングしませんか?

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 その「袖つかみ」プロシージャをも考慮し、実行しやすいようにと工夫設計/補助機能装備 されているようです💡

 

 つまり、

広い視野でもって全体を見渡し、ターゲット(懸案)や効能を的確にキャッチしている

と評価できます👍

 これは、多くの一般的な”改善”取り組みにおいて欠落しがちな要件なのです。一部の要素だけで満足している例。効用は頭打ちです😣

 他方で本件はそれができていると感じます。
 それこそが「カイゼンの心得」の必須要件なのです☝

 

③自動化ロボットなどに”スゲー”
 などと感銘を受けますか?

・”実際に”人手が足りず、雇う代わりに勝手にこなしてくれる
・ヒトによっては正確性が担保できない緻密な作業を安定的継続的にやり遂げてくれる
・導入コスト(及びランニングコスト・メンテナンスも含め)が高くない
・価値のある他の労働が出来るのにルーチンのつまらない業務をせざるを得なくなっていて手を奪われているために代わって(雑用をこなして)もらいたい

等の各種本質的要件が伴ってこそ、の存在意義

 〔感心〕しているばかりで本質を捉えられていないままに、あたかも子供のように目を輝かせているようでは、真の意味での”アイデア”や”工夫カイゼン”への適切評価には及びません🙅‍♀️

 そのような思想ではおそらく、当該「道具」のようなものがもつ真価は曇ってしまうのでしょう。

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 様々な着眼点があります。

 上記各稿の要件は過去記事でも提起していますので、以下の各リンクも是非覗いてみてくださいネ(^^)/~~~

 

 

 

 

《ご参考・題材元の投稿》

 

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