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ちえのかたまり

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#読書

【読書ふしぎ体験記】あなた、いったい誰!? ~古本のアンダーラインが気になる~

【読書ふしぎ体験記】あなた、いったい誰!? ~古本のアンダーラインが気になる~

古本、買ってます?読書を愛しながら、妙な体験がひっかかってしまう「ALL REVIEWS友の会」の坂元希美です。
新聞や雑誌など旧来メディアで、インターネットで、SNSで日々飛び込んでくる魅惑の本たち。ALL REVIEWS(@allreviewsjp)をTwitterでフォローした日にゃ新刊のみならず、あの日あの時手に取らなかった旧作や古典の名著が押し寄せてきます。読みたい本がどんどん増殖して…

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【読書ふしぎ体験記】読んでたら涙がボロリ…満員電車の中で!

【読書ふしぎ体験記】読んでたら涙がボロリ…満員電車の中で!

満員電車の中で、不覚にもボロリと大粒の涙をこぼしてしまった、という経験はおありでしょうか? 私はこないだ、初めてやっちまいました。平日の夕方、中央線の荻窪から座って、読みたかったその本を開き、新宿を過ぎたあたりのぎゅうぎゅうに混んだ中央線の中でボロリと。
こっぱずかしくて電車内でうつむいていた、「ALL REVIEWS友の会」ライティングチームの坂元希美です。悲しいことや口惜しくて踏ん張っていたな

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立志篇(2)

立志篇(2)

本棚を見よ!雑誌で時々「本棚拝見」と銘打った記事を目にすることがある。有名な作家やアーティスト、俳優やタレントなどが自宅の本棚をバックにポーズを取りながら、愛読書への思いを語るといった趣旨のものだが、本棚にずらっと並んだ本の背表紙を見て、その人の読書傾向を知ることができるのも魅力になっているようだ。

しかし筆者にはどうしても納得がいかない点がある。この手の記事は、自分はこんな本を読んできた、こう

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安克昌『心の傷を癒すということ』 中井久夫『災害がほんとうに襲った時』

1995年1月17日におきた阪神淡路大震災について書かれた本。2冊を並べるのは、当時、神戸大学の精神科で教授で、いわば指揮官として振る舞った中井久夫氏と、現場隊長であった医局長の安克昌氏、二人の視点でひとつの出来事をみると、一層深く読めると思うから。ぜひ一緒に読んでいただきたい。

阪神淡路大震災が起きた年、私は高校3年生で受験を直前に控えていた。受験先は関東方面と決めており、新幹線が不通となった

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