「私には経験がないから…」と卑下する必要はない理由と、「経験」について
未経験コンプレックス
「私は結婚していませんし、子育ての経験もありませんから…」
ある人が、暗い表情でボソッと発した言葉が気になりました。
たまたまその日集まった方々が、子育て中の主婦がほぼ100％でしたので、
そんな気持ちになられたのかもしれません。
「この人が今後も独身ならば、負の感情を持ち続けて生きていかなければならないのかな？」私はそう感じて、辛くなりました。
経験していないという事実だけであって、その人の人格否定にはなりませんから。
経験あれば良いってもんじゃない
「私は既婚者で子どももいる、もしかして『上から目線』で考えているのかな？そんなつもりはないけど。。。」
「第一、結婚していれば良いとか偉いとか、そんなことは全くないし。。」色々考えました。
「○○するのが当たり前」
「経験は宝だ」
「苦労は買ってでもしなさい」
昔からの教えが自然に脳内にインプットされ、
そうでなければ、まるで「間違え」、「未熟」、「悪」のように思い込んでしまうのは悲しい事だと思います。
経験は確かに人生を豊かにする場合があります。
が、「場合がある」のであって、絶対はないと思います。
時には経験があるがゆえに、（本人も気づかないうちに）醜い傲慢な心が充満してしまう人もいるのではないでしょうか？
経験から人を信じられなくなったり、卑屈になったりと、マイナス思考に陥ることだって考えられます。
「負の心」はとても強いので、持ち続けることによって長生きが出来ている話をどこかで聞いたことがあります。あまり見習いたくはないものです。
経験はプラスに活かせて初めて価値が出る
今後の人生にプラスに活かせてこそ、初めて価値があるのかな？
と、「経験」についてボンヤリと思います。
何十年苦労を重ねて生きてきた経験も、そのことが「恨みつらみ妬み」だけに変換されていては、価値があるとは言いにくいのではないでしょうか？
心を紙に例えてみます。
辛く悲しい経験により、紙がグチャグチャになってしまいました。グチャグチャになった紙は、しわのない、元のサラサラの紙に戻すことはできません。しかし、それを「凍結」させたり、奥底に沈めて「忘れる」ことはできます。思考の切り替えによって、再び出てこないようにすることも可能だと思います。
上記の状態になって初めて、「苦労をこなした」、「辛い経験を乗り越えた」と言えるのかな？と感じます。
と、口では簡単に言えます。
苦しかった時期を思い出してみると、そんな冷静な気持ちではいられません(^_^;)難しいものです。
未経験の「強み」とは？
１．同じように未経験の人の悩みを理解でき、役に立てる
考え方の切り替えに成功し、「未経験コンプレックス」から脱却できた人は、同じようなことで悩んでいる人の役に立てると思います。
２．規制の概念にとらわれない強み
未知の世界に対して、「常識」にとらわれない発想が浮かぶ可能性も期待できます。「これはこんなものだ」という固定観念がないので、かえって良い場合があると思います。
「未経験」を理由に逃げることを肯定しているわけではない
「やったことありませんので。。。」
「始めたばかりなので。。。」
以前の私の得意なセリフです。これを言うとハードルが下がって楽になりますから(^_^;)
苦しいことが大嫌いなので、いつも逃げる姿勢を作っていましたが、時と場合によっては通用しませんね（汗）
まとめ
ある人の言葉から、「経験」について考えてみました。
今後、私の考え方は変化するかもしれません。
今感じるのは、以下の二つです。
•未経験だからといってコンプレックスに思う必要はない、そういう事実があるだけ。
•経験があるからといって、驕る必要もない。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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