マガジンのカバー画像

日記-全て-

89
運営しているクリエイター

#設計

バッファですがなにか

バッファですがなにか

スケジュールを考える時も、建築の収まりを考える時も気にするのは余裕である。

建築の方の話をすると、建築は目に見えるモノを扱う。そのモノ同士を、余裕をもたせず、ぴったりと合わせるのは難しい。

例えば、テーブルを片付けて、リモコンをテーブルの端っこに、ぴったりと合わせて置くとしよう。
手の平をテーブルの縁に当てて、できる限りぴったりになるように、リモコンを手に当たるように置いたとしても、真上から見

もっとみる
長く好きなものは馴染んでいる

長く好きなものは馴染んでいる

うちにはコーヒーカップが6種類ぐらいある。
多くて場所をとるから半分ぐらいはしまってしまった。
今さっき使ってたものは鎌倉で買ったマグカップだ。
ただこれが1番のお気に入りというわけではない。
1番愛着が湧くのは、昔ニコアンドで買ったマグカップだ。
愛着が湧くのに理由なんてものはないと思いつつ、あえて答えを出すとしたら、どのマグカップよりも長く使っているからなのかもしれない。
そのマグカップは一度

もっとみる
侍から教わった自分道

侍から教わった自分道

昨日の午後に照明のショールーム見学会があった。
チャットに「オフィスから出発する人はエントランスに何時に集合時間してください。」と連絡をして、集まってもらった。
この会を企画したのは僕ではないのだが、3日に分けて行われるため、企画した人に今日の担当をお願いされたのだ。

Googleカレンダーで集まったメンバーを見て、少し緊張が走った。僕以外が他部署の設計グループだったのだ。しかも新しく入社した人

もっとみる
ただいいものを作ればいい世の中じゃない

ただいいものを作ればいい世の中じゃない

「〇〇という賞をとりたい」

というお客さんからの要望がある案件で、今日はハッと気付きがあった。本件はまだ計画段階で、やっとレイアウトが7割決まった程度なのだが、PMと呼ばれるこのプロジェクト全体をマネジメントする立場の人が、その賞に提出するための雛形を用意して話していた。
僕はその時に少し驚いた。

通常だと施主に作ったものを引き渡してから、雛形を埋めて提出するのだが、計画途中にどうやって雛形に

もっとみる
選んでもらわない

選んでもらわない

仕事の帰り際、同期の人といい話し合いができた。その人は同期だが、社会人歴は5年ぐらい先輩である。

その先輩は来週休みで、毎週行う定例会には、いつもは2人で参加するのだが、来週は1人で臨む必要があった。なので、こういうものを準備していこうとか、こんな質問がきたら返せるようにしておこうとか、そういった話をしたのだが、その中でもスタンスの話は「確かにな」と思った。

いつものやり方の場合、2プラン持っ

もっとみる
私は形を売っている

私は形を売っている

窮屈だ。
理想があった。
しかしそこに到達できない。
こう言って伝えたい。
これが表現できたら絶対に面白い。
あの時はそう思った。
言葉に絡まって身動きがとれない。
こんなはずじゃなかったんだ。

ボカンと3,4年ぐらい前にタイムスリップ。
ここは上司との面談の光景。
「わたしたちは言葉を売っているのではなく、
形を売っているの。」
そうか、そういう事だったのか。
この言葉を忘れていた訳ではない。

もっとみる
迷ウンです

迷ウンです

奥さんに決定的に負けているのは迷う力だ。

昼休みに唐突に赤ちゃん用のゲージが3種類ぐらい送られてきた時は、目を背けた。
結局後で選ばなければならないのに、いつも後ろ倒しにしてしまう。
奥さんは僕だけを迷わせたくて送っているわけでは無い。
もう既に迷ってある程度絞ってから送ってきているのだ。
どれも悪くない、どれでも大丈夫。
もちろん状況によって本腰入れて選ばなきゃならない時はあるが、大体はそう思

もっとみる
年食っても聞いていいですか

年食っても聞いていいですか

設計業は誰かに聞きたくなる場面が多い。
ここは法規的に問題ないか、
このデザインの見た目はどうか、
現場で問題が起きたがどう対処すべきか。
「聞いてしまえば一瞬だから聞いてしまえ」
と言ってくれた先輩がいた。
かなりありがたいと思えたが、今改めてこの言葉を振り返ると、
「一人で悩んで立ち止まってしまうぐらいだったら」
という隠れた前置きがあっての
「聞いてしまえば一瞬だから聞いてしまえ」
だったよ

もっとみる