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「統計」と「ファーストコンタクト」SF。「統計外事態」

<SF(66歩目)>
読み口はとても軽いSF作品、タイトルの「統計外事態」で数学的なアプローチと思ったら、もっと万人うけする作品になっていた。

統計外事態
芝村裕吏 (著), POKImari (イラスト)
早川書房

「66歩目」は、ゲーム作家でもある芝村裕吏さんが描くと極めて展開がオモシロい作品に仕上がることがわかった作品でした。

安定の芝村さん設定で、芝村さんの長編シリーズには無い面白さがある。

軽妙な文体の中に、SF者が読みたいエッセンスが凝縮されている。

「仮説」「検証」「実行」の理系のアプローチがこんなに面白い作品になりえるのか?と感じました。

なんか、芝村さんには長編もいいけど、こんな思い付きを深く掘り進んだ作品をもっと出してもらいたいと感じました。

するとSFエンターテイメントの中に深く突いてくるものがある。
「マージナルオペレーション改」と絡むのですが、本当に近未来で実現化されそうな作品であり、同じく近未来を得意分野とする藤井太洋さんの作品同様に、突いているところは鋭いですね。

芝村作品のお約束の「あるある」恋愛世界もまるごと味わって、ラノベチックであるが、うならされるところもあって、もっと作品の発表を待っています。

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