藤井太洋

7/4 『博奕のアンソロジー』を読んだ

7/4 『博奕のアンソロジー』を読んだ

面白かった。 作家の宮内悠介が自らテーマを決め、自ら希望の作家を選んでそのテーマにまつわる原稿をお願いして書いてもらったという企画。冲方丁がそこに名を連ねていたので買ってみた運びで、ほかの作家は名前は知ってても作品はほとんど読んだことない人ばっかりだったが、新しい出会いを求めるいい機会にもなった。まさに読者たる自分にとっても博奕だったわけだ。結果としては、だいたい勝ち越したと言っていい。 梓崎優「獅子の町の夜」 金持ちの博奕。最初の話だからまずは前菜的にラ

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超親切解説で中国史SFを楽しもう~藤井 太洋 × 豊崎 由美、『移動迷宮』(中央公論新社)を読む~

超親切解説で中国史SFを楽しもう~藤井 太洋 × 豊崎 由美、『移動迷宮』(中央公論新社)を読む~

2021年6月の月刊ALLREVIEWSフィクション部門のゲストはSF作家の藤井太洋さん。2019年11月に奄美大島で行われた月刊ALLREVIEWS以来の顔合わせです。海外作家と積極的に進める藤井さん。今回の課題本『移動迷宮』は中国史SFのアンソロジーですが、収められた作家にはお友達も多いとのこと。 豊富な注釈と親切な解説が特徴の本書、中国史に疎いあなたにも大丈夫!ゴキゲンなお二人が解説していきます。2021年6月の新刊なので、早めに読んだら友達に自慢できます。 ※対談は2

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【お勧めの本と読書感想文:第2回】『ハロー・ワールド』

【お勧めの本と読書感想文:第2回】『ハロー・ワールド』

前回は小説以外の本として、ファッションがテーマの一冊を自身の体験と絡めてご紹介させていただきました。 感想文どころか、紹介記事としては駄文もいいところで、私見だらけになってしまいましたが、閲覧いただいた方にも、スキを入れてくださった方にも、たいへん感謝しております。 今回はそろそろ小説について書きたいと思っていたので、これもまた本棚にある作品のうち、自分に関係のある一冊を選んで記事に載せていただきます。 第2回目はこちらになります。 『ハロー・ワールド』(藤井太洋)

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ハロー・ワールド:
藤井太洋:素敵な錯覚

ハロー・ワールド: 藤井太洋:素敵な錯覚

「ハロー・ワールド」(53/2021年) IT、プログラミング、最新のサイエンスに関して全く知見がないのにもかかわらず、あたかも自分が技術を駆使してトラブルをあっという間にクリアしているような気分になれます。アクション系だと、自分が当事者として身体的能力を遺憾なく発揮して、格闘したり、逃走したりしている気分にはなれません。あくまでも傍観者としての寄り添いになると思うます。しかし、このIT系のアクションだと、自分がキーボードを打っているような気持になります。 そんなの肉体的

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VSCodeの小説書き拡張(novel-writer)が進化して最で高な件

VSCodeの小説書き拡張(novel-writer)が進化して最で高な件

藤井太洋先生作のVSCode拡張、novel-writerが進化しました!! ↑これがまた進化しましたよ!(∩´∀`)∩ すでに、全ワタシの中で小説書きには必須の拡張なんじゃなんて声がささやかれている今日この頃ですが、これになんと、Version0.7.1 で縦書きサーバー機能が追加されてリニューアルなのです! サーバーって何か? とゆーとですね、縦書きプレビューの部分が、VSCodeウィンドウ内のタブで表示されるだけでなく、内部でWebサーバーを立ち上げて、Webブラ

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『荒潮』レビュー

『荒潮』レビュー

『荒潮』 陳 楸帆 (著), 中原 尚哉 (翻訳) ◇ 米米と書いてミー・ミーと読みます。彼女は中国本土南東部沿岸にある珪島、英語読みでシリコン島と通称される島で、電子ゴミから資源を探し出して暮らす最下層の人々である「ゴミ人」の一人。 彼女たちは毎日危険で苦しい労働を強いられ、健康を害しつつも低賃金のまま。そんなわずかな稼ぎすら、何代にもわたって島に君臨してきた、御三家と呼ばれる支配層に吸い上げられていました。 ある日、国際的なリサイクル業者の米テラグリーン・リサイ

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VSCodeを使った小説書きツール novel-writer がよいかんじ!

VSCodeを使った小説書きツール novel-writer がよいかんじ!

SF作家の藤井太洋さんが作られた novel-writer がとてもよいかんじです☆ VSCode( Visual Studio Code )を使った小説書き方法は私も以前からいろいろやっていて こちらでまとめてみていたりしています。(この中でもRe:Viewを使った縦書きプレビューとかやってます☆ VSCode自体のインストールや設定はこの本に詳しくかいてありますし、Kindle Unlimited対応なのでできれば読んでね☆(宣伝w)) ですが、自動校正だのテキスト

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2020 Activities

2020 Activities

I feel like keeping track of professional activities might be handy to 1) actually remember everything I do, because otherwise I'll forget and 2) have a sense of time, because that is also easy to forget once the years go by.  Book-form pu

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田中芳樹監修公式トリビュート『銀河英雄伝説列伝1晴れあがる銀河』感想 銀河の歴史が、また1ページ……

田中芳樹監修公式トリビュート『銀河英雄伝説列伝1晴れあがる銀河』感想 銀河の歴史が、また1ページ……

『銀河英雄伝説』シリーズ(以下『銀英伝』)原作者である田中芳樹監修の公式トリビュート『銀河英雄伝説列伝1 晴れあがる銀河』の感想です。(基本的に敬称略) (自分は石黒昇版アニメを完走したものの原作はまだ途中なんですが、)このトリビュートの出版発表時、その執筆陣のあまりの豪華さに度肝を抜かれたのを覚えています。 銀英伝本伝の些細な一文から着想を得て想像を広げて書かれた作品、英雄たちの語られなかった淡い恋の作品、英雄達が歴史に現れる以前の銀河の歴史を描いた作品と内容も幅広いです

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反撃するプログラマ。『ビッグデータ・コネクト』藤井太洋

反撃するプログラマ。『ビッグデータ・コネクト』藤井太洋

表紙を見ると、なんとなく『バチスタ』シリーズを思い出すデザインです。西尾維新さんが海堂尊さんの作品のあとがきか解説で、「読者の幸せは好きになった作家が多作で、未読作品が本屋の棚にズラッと並んでいること」みたいなことを書いていて、ホント、そのとおりと共感しました。海堂尊さんも藤井さんも多作でうれしい。 これまでの作品のどれも、プログラマと彼らをめぐるディテールがしっかりしているので、安心して読めてしかも結末が重すぎない。余計な恋愛や、男性向けサービスシーンが出てこない。私の中

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