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昨年の12月、北海道で赤いオーロラが観測されました「赤いオーロラの街で」

<SF(63歩目)>
北海道の美幌町で「赤いオーロラ」が出たそうです。この原因でもある「太陽フレア」の問題が学べます。

NHK
北海道各地で「低緯度オーロラ」観測 夜空が薄い赤色に染まる

赤いオーロラの街で
伊藤 瑞彦 (著), 富安 健一郎 (イラスト)
早川書房

「63歩目」はニュースの「赤いオーロラ」についての作品です。

伊藤瑞彦さんのデビュー作でSF作品でもあり、日本伝統のパニック小説(「日本沈没 小松左京」からの系譜)です。

この作品は、「太陽フレア」によるオーロラの出現により「発電所」の「発電機」が動かなくなり「電気が使えない」ようになったら?の世界が描かれている。

「太陽フレア」による停電は、1989年にカナダのケベック州で起きたそうですが、同様のことが大規模に起きた場合を考える契機になると思います。

この作品は、2017年の作品なのですが、直後の2018年9月6日に「北海道胆振東部地震」が発生。地震の規模は大きくありませんでしたが、北海道電力苫東厚真火力発電所で火災が発生。
大規模停電が1週間ほど続きました。

これと同じような停電が「数年続く」事態を描いたパニックSF小説です。

知らず知らずのうちに、「電力」に私たちの生活は大きく依存している。
そして、「発電機」って工業製品ですが、規模も大きく新たに作るとしたら数年のスパンがかかるようです。

2017年に刊行、2018年に北海道の地震。そして、北朝鮮がロフテッド軌道でミサイル実験を繰り返している。そして「赤いオーロラ」が観測された。現実が作品に追いついてきています。

ロフテッド軌道の問題は、高軌道で核爆発をさせる同様の「停電」になるとのことです。
いきなり、江戸末期から明治時代のレベルまで産業を後戻りさせる可能性あり。

時事問題にあった作品です。

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