カリカリ

子供の頃から大好きな童話を、言葉の選び方や背景などを少し変えることで、物語の印象やイメ…

カリカリ

子供の頃から大好きな童話を、言葉の選び方や背景などを少し変えることで、物語の印象やイメージを変えて遊んでいます。 書く事は好きでも、能力が無い私に出来る唯一の事です。

記事一覧

 「アリとキリギリス」

ある暑い夏の日、大きな木の下でキリギリスさんが、バイオリンを弾きながら歌っていました。 たくさんの虫さんたちに囲まれて、キリギリスさんは楽しそうに歌っています。 …

カリカリ
4日前

   おり姫と彦星

夜空にかがやく天の川のそばに、天の神さまが住む国があります。 天の神さまには、おり姫という、はた織りをする美しい娘がいました。 おり姫の織る衣はとても美しいので、…

カリカリ
9日前
1

ネズミにだまされた猫

むかしむかし 神様が動物たちに言いました 「一月一日の朝、私のところに来なさい。 十二番目までを順番に、その年の王さまとしよう」 動物たちははりきって、神様の住…

カリカリ
4週間前
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 「眠りの森の美女」

むかしむかし あるところに、美しい妖精の国がありました。 妖精の国では、それぞれの妖精たちが、それぞれの力をあわせ、それぞれに与えられた、使命を果たしています。 …

カリカリ
2か月前
1

  長靴を履いた猫

むかし むかし あるところに、粉ひきと三人の息子がいました。 粉ひきは、三人の息子に遺産を分け与えて、仕事を引退することにしました。 しかし、遺産と言っても、たい…

カリカリ
3か月前

 マッチ売りの少女

むかし むかし あるところに、小さな街がありました。  寒いクリスマスの日、大きな声でマッチを売り歩く、少女がいました。 「マッチはいかがですか」「マッチはいかが…

カリカリ
6か月前

   裸の王様

むかし むかし ある国に、威厳のある立派な王さまがいました。 王さまは、めったに笑うことがありません。 いつも怖そうな顔をしているので、皆から恐れられています。 …

カリカリ
8か月前

赤ずきん

むかし むかし、あるところに、とても可愛い女の子がいました。 女の子は、赤いずきんをかぶっているので、赤ずきんちゃんと呼ばれています。 ある日、お母さんから病気…

カリカリ
9か月前
2

    白雪姫

むかし むかし、ある国の王さまと王妃さまに、女の子が産まれました。 女の子は、雪のような白い肌をしていたので、白雪姫と呼ばれるようになりました。 白雪姫は、王さま…

カリカリ
9か月前
2

   北風と太陽

ある日、北風さんが太陽さんのところにやって来ました。 「やあ 太陽さん!」 大きな声で、北風さんは言いました。 「やあ 北風さん!」 優しい声で、太陽さんは返事をし…

カリカリ
9か月前

  シンデレラ

むかし むかし、ある所にシンデレラという娘とお父さんがいました。 お母さんは、シンデレラが小さな頃に亡くなってしまい、お父さんと二人で幸せに暮らしています。 お父…

カリカリ
9か月前
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 「アリとキリギリス」

 「アリとキリギリス」

ある暑い夏の日、大きな木の下でキリギリスさんが、バイオリンを弾きながら歌っていました。
たくさんの虫さんたちに囲まれて、キリギリスさんは楽しそうに歌っています。
「やっぱりキリギリスさんは、歌もバイオリンも上手だね」
うっとりと聞いていた、こがね虫さんが言いました。
「やさしい音色は、こころが落ち着く」
「嫌なことも、忘れちゃうよ」
虫さんたちは口ぐちに、キリギリスさんを褒めました。

キリギリス

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   おり姫と彦星

   おり姫と彦星

夜空にかがやく天の川のそばに、天の神さまが住む国があります。
天の神さまには、おり姫という、はた織りをする美しい娘がいました。
おり姫の織る衣はとても美しいので、神さまたちからの注文がたえません。

ある日、天の神さまが、おり姫のところにやってきました。
「おり姫や、お前も年ごろになったのだから、そろそろ婿をもらう気はないか」
神さまはやさしく娘にたずねました。
「はい」
おり姫は、うれしそうにう

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ネズミにだまされた猫

ネズミにだまされた猫

むかしむかし 神様が動物たちに言いました

「一月一日の朝、私のところに来なさい。
十二番目までを順番に、その年の王さまとしよう」

動物たちははりきって、神様の住む山をめざします。
体が小さいネズミさんは、なんとしても一番乗りをするつもりです。
ずるがしこいネズミさんは、朝早く出かけた牛さんの背中に飛び乗りました。
そして、神さまのところに着くと、ぴょんと飛びおりて一番になってしまいます。

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 「眠りの森の美女」

 「眠りの森の美女」

むかしむかし あるところに、美しい妖精の国がありました。
妖精の国では、それぞれの妖精たちが、それぞれの力をあわせ、それぞれに与えられた、使命を果たしています。

今日は、ある国の王さまから、王女さまの誕生パーティーに呼ばれています。

その国の王さまは、生まれたばかりの王女さまのために、盛大なお祝いのパーティーを開催しました。

国じゅうから、たくさんの招待客が、王女さまのお祝いに来ています。

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  長靴を履いた猫

  長靴を履いた猫

むかし むかし あるところに、粉ひきと三人の息子がいました。
粉ひきは、三人の息子に遺産を分け与えて、仕事を引退することにしました。
しかし、遺産と言っても、たいしたものはありません。

一番上の息子には、粉ひき小屋をあげました。
二番目の息子には、粉を運ぶロバをあげました。
末の息子には、なんと、猫をあげたのです。

末の息子は、猫なんかもらっても、何の役にも立たないとなげきました。
「兄さんた

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 マッチ売りの少女

 マッチ売りの少女

むかし むかし あるところに、小さな街がありました。
 寒いクリスマスの日、大きな声でマッチを売り歩く、少女がいました。
「マッチはいかがですか」「マッチはいかがですか」
手当たりしだい、道行く人たちに声をかけています。
しかし、人々は少女を見ると、逃げてしまいます。
というのも、少女の仲間たちが、悪い事をして、街の人たちを困らせているからです。
「あの子たちには、関わっちゃダメだ」
「親切にした

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   裸の王様

   裸の王様

むかし むかし ある国に、威厳のある立派な王さまがいました。
王さまは、めったに笑うことがありません。
いつも怖そうな顔をしているので、皆から恐れられています。
しかし、王さまのおかげで国は豊かで、国民は幸せに暮らしています。
そんな王さまですが、困ったことがありました。
王さまはとてもおしゃれで、誰よりも目立つ、豪華な服でなければ着ないのです。
そのため家来たちは、国じゅうをまわって、腕のよい服

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           赤ずきん

赤ずきん

むかし むかし、あるところに、とても可愛い女の子がいました。
女の子は、赤いずきんをかぶっているので、赤ずきんちゃんと呼ばれています。

ある日、お母さんから病気のおばあさんに、ミルクとお菓子を届けて欲しいと頼まれました。
赤ずきんちゃんは、はじめてのお使いが、嬉しくて仕方ありません。
「お母さん、行ってきます」
赤ずきんちゃんは、張り切って出かけて行きました。

広い草原を歩いて行くと、大きな森

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    白雪姫

    白雪姫

むかし むかし、ある国の王さまと王妃さまに、女の子が産まれました。
女の子は、雪のような白い肌をしていたので、白雪姫と呼ばれるようになりました。
白雪姫は、王さまと王妃さまに大切に育てられ、幸せに暮らしていました。
ところが、王妃さまが病気で亡くなってしまったのです。

しばらくして、王さまは新しいお妃さまと結婚しました。
新しい王妃さまは、とても美しく華やかで、誰もが美しさをたたえました。
王妃

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   北風と太陽

   北風と太陽

ある日、北風さんが太陽さんのところにやって来ました。
「やあ 太陽さん!」
大きな声で、北風さんは言いました。
「やあ 北風さん!」
優しい声で、太陽さんは返事をしました。
「太陽さん、どっちが強いか、力くらべをしてみないか」
負けず嫌いの北風さんは、太陽さんに勝って、みんなに自慢したいのです。
「いいよ、やってみよう」
太陽さんは競争が嫌いでしたが、仕方なくやることにしました。

すると、向こう

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  シンデレラ

むかし むかし、ある所にシンデレラという娘とお父さんがいました。
お母さんは、シンデレラが小さな頃に亡くなってしまい、お父さんと二人で幸せに暮らしています。
お父さんは、母親のいない娘を大切に育ててきたので、シンデレラは少し臆病で内気な娘に育ちました。

ところが、お父さんが結婚することになり、新しいお母さんと娘二人がやってきたのです。
「シンデレラ、お母さんとお姉さんだ、
仲良くしておくれ」

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