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荷花
2023年10月5日 22:07
つめたい箪笥の質感で秋がくる窓の話をよく聞けば鳥は何も求めないらしい月はもう行ってしまったらしい肌の名残のタオルケットに日差しが溶けてあたらしい映画をつくるつめたい黒いブーツに右足をさしこめばむきゅっと絞られるひかりが右の胸にある建物の影がずっと前からしゃがんたり立ったりしていて今朝は透明なひかりに美術館らしく胸の前で腕を組んで建っていた
2023年9月6日 17:44
端から、暮れていく。そのかわり、手を止めて、窓の外をみて、目の奥に焔がうまれてから、暮れていく。それがわたしのからだを揺さぶって、いつしか眠りについたりつけなかったりする。musicの香りがして、枕をもってみる。埃が白く積もっている。普段使っていない上半分に積もっている。それが雨だったなら、ひたひたとしたたってわたしを濡らしたかもしれなかった。そうして、それすら美しいとされる抒情を示したの
2023年10月13日 20:03
一生が一秒だったなら、きらきらひかっておしまいだった。うまれたてほやほやの光に包まれてまたねむれた。なのに手足は伸びるし頭の中は変わんない。生きていくのはどんどんむずかしくなるし、死ぬのもどんどんむずかしくなる。分別ってやつがつくようにもなる。呼びかけられ方もおねえさん、になる。それなのに中ではまだずっと赤子がわけもわからず泣いている。それはわからないものばかりだし刺激ばか