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80'sの詩

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80'sの詩をまとめてみました!!読んでいただけたら、嬉しいです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 宜しくお願い致しますm(_ _)m♡♡♡
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#自分

詩「再生」

詩「再生」

随分 遠くまで歩いて来てしまった
振り返っても 道が続いているだけ
この世界に物は溢れているのに
今 私は何も持っていない
上から下まで自分の力で
どれだけの事をやり切れたのだろうか

いきなり世界に放り出されて
戸惑っていただけなんだ
自分なりの正解を探っていたよ いつも
真面目にも不真面目にも生きてきた
その曖昧さが誰かを傷付けていたんだね
もっと 潔く生きれば良かった

黒いアスファルトの下

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詩「育む」

詩「育む」

競争しているのではない
ただ
生命を生きているのだ
その中で
自分だけの感性を育んでいるのだ
心のひだに触れるものを
文章に落とし込んでいる
(芽を出す種もあれば 土の中で役目を終える種もある。)

全てが今に通じている
男も女も
幼子をあやす様に
慈しみながら自身を育てている
より豊かに
より鮮明に
より優しく
より厳しく
荒れた大地にようやく芽を出した種
(足早に通り過ぎて行く群衆の中で 深く

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詩「核」

詩「核」

ふらふらしている
ぐらぐら揺れる
とびきり弱い私は
何処かに行ってしまいそう

私を成している核の在処はどこ?

私は上手く人間社会には溶け込めない
一貫していないの
矛盾だらけで
つぎはぎだらけの支離滅裂
そんな自分に泣きそうになる
私は非常に薄くて濃くはなれない

こんな歳にもなって
自分の核の在処さえ分からない
真っ直ぐ きちんと
立っているのかさえも分からない
(私は いつも朝一番の空気を

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詩「薄明かり」

詩「薄明かり」

午前三時の早朝マラソン
眠っている町の中で
少しだけ活動している何かが
僕が走ってる途中
いくつも感じられて
自分も生きているんだって
小さい体でも
ちゃんと分かって

心臓がドクドクいって
体がボワッと熱くなって
明るくも
暗くもない
薄明かりの中

何も考えず
ハァハァ息を吸っている自分が
いつの間にか
外で戦う強固なプラスチックを
取り付けているのだと
認識し始めた今日この頃

詩「カリモノ」

詩「カリモノ」

僕が生まれて育った今まで
大量に生産され続けた文明の一部分を借りて
自分の全てを知った気になっている
何度も焼き増しした僕 僕 僕
薄っぺらくペラペラして透けた僕を
誰かに愛してもらおうとして
必死になる
僕ですら自分を認識していないのに
赤の他人の君の事をどこまで知るだろう?

何事も追求したら恐くなる
自分の可能性の長さを測ってしまいそうで
何処かのポスターに書かれていた
「可能性は無限大」と

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詩「異分子の旅」

詩「異分子の旅」

僕は地球上における異分子だったと自覚している
誰からも発見されず
名付けられず
無意識という意識の中で生きていた

地球の全てが物珍しかったし
僕の目には異質に見えた
(僕は僕の姿を認知していない。)
自分が一体何者なのか分からずに
ぷかぷかと浮遊していた

仲間が居なかったのである
似たものは居たのだが
僕には縁がなかったのか
無常にも通り過ぎて行った
(人生は さよならの連続だ。)
僕は恐らく

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詩「生まれてきたこと」

詩「生まれてきたこと」

長い長い
暗闇から
差し込んできた一筋の光を
目指して
生まれて来た

何かに掴まりながらでも
自然に
自分達の足で
立ち上がってきた

僕達が今
ここにいること
それが自分達の強さの証明となる

自分以外の仲間が
たくさん
いること
それぞれが違う事
自分に出来る事
自分が出来ない事
素直に認めると
新しい道が見えてくる

僕達はお互いに補い合えるようにできている
今は
世界中で一人だけだと思え

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詩「すれ違い」

詩「すれ違い」

きっと やり直せるよ
みんな そう言うよね
私も そう 思ってた

でもね
一度すれ違っちゃうと
もう 元には戻れない

前の様には出来ない
前の様には振る舞えない

どこかが微妙に違うんだ
何かが少し変わってしまうんだ
それが
自分なのか相手なのか分からないけど

何かを納得していないから
すれ違う

自分から変わればいいのにね
自分が変わればいいのにね

詩「解消されない不安と…」

詩「解消されない不安と…」

窓を眺める 外を見る
鳥の囀りが聞こえる
犬や猫の鳴き声も

高まる事を知らない この胸の中で
不安だけが声をあげている
背中に光を感じながら
自分の影を見つめながら
これから どうして生きて行こうか

行きたい道と行こうとする道と
本当に生きる道は違うのか

空の青さが眩しかった
流れる風が愛しかった
自分は まだまだ未熟い事を知った

ただ 単純に色々な人の色々な声を聞いて
それが妙に嬉しかっ

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詩「きっと」

詩「きっと」

ずっと 真っ直ぐ立っていた
風が吹いても
何かが倒れても
それが私と思ってた
それが人だと思ってた
他の誰かに決められちゃうこと
世界で一番 怖かった
自分で自分を縛っていたのに

何もかも知ったつもりで
何もかも大切にしているつもりで
何もかも…

私は当たり前に誰かの手をとって
そのまま笑っていたかった
思考が自分に追いつくまでに

詩「くうはく」

詩「くうはく」

知らないよ
昨日 私 泣いたこと

知らないよ
昨日 あの子 泣かせこと

知らないんだ
それでいいんだ
でも
それで 残るのは
嘘をついてる 悲しい自分

詩「ライバル」

詩「ライバル」

ずっと ずっと
全力で
走り続けてきたから
隣と自分を比べてしまうのは当たり前で
息が切れる前に
あのゴールをくぐり抜けたいと
いつも思っていた

ランク=自分の価値
タイム=自分の限界

気付かされるよ
あの時
隣を見るよりも一番恐かったのは
自分が自分を
知ってしまうという事なんだって
息を吸って
目を瞑ってみると分かる

そこは
本当に自分一人の空間で
あらゆる
負の感情に左右されてしまうか

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詩「心の奥底」

詩「心の奥底」

自分でさえ
覗けない心の奥底を
人のなら見たいと
何故思うのだろう

言葉は単なる飾りだから?
隣で笑って喋っている君が映像だから?
手で触れたら触れるのに…

心の奥底なんて誰にも
見れやしない
分りゃしない
触れやしない

見ているのは隣で笑っている君
見ることが出来るのも隣で笑っている君
それが真実だと決めるのも僕
それで笑うのも僕
そこから逃げるのも僕

自分の心の奥底は自分自身
君の心は

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詩「ガラクタに抱かれて」

詩「ガラクタに抱かれて」

吐き出したい言葉が
見つからなくて
ボールペンやシャープペン
紙の中で
私は眠った

使わなれなければ
ゴロゴロと頼りなく
転がっているだけ

日付が過ぎた新聞紙は
何百年後にはお宝だけど
忘れ去られた記憶の渦に
私と一緒に回っている
読まれなければ刻まれない
ただ、真っ白
私の頭の中

積もり積もった物の中で
私は生まれ
私は育ち
そうして
その欲望の数だけ
私は枯れる

目に映るガラクタで創造

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