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差羽ナガレ
2024年4月20日 23:03
ラム酒を飲み過ぎた夜は白い朝がちらつきながら私を迎えに来るそれは遠い過去の様に曖昧で何時も思い出ずに私は独り白い朝の扉を開けるどんなに寂しかろうとも
2024年4月1日 21:50
中身の無い歌を垂れ流すラディオ僕にだけ聞こえるロックンロールを掛けてくれないか心が壊れそうな夜は狂った風が吹き荒れる街に足を向けられず揺籃に籠る僕にクロッカスの花をたわむけてくれないか見えない何かに怯える夜は
2023年11月26日 23:45
不眠症に苛まれてる夜中のコンビニエンスストア信号機の光が目に染みて歩行者に突っ込む赤の他人美しい事は何時だって掌から零れてしまうそう書き残して死んだ詩人人は生まれつき原色なのだと患者に言い聞かせ水の様にラム酒を飲む精神科医皆孤独なのだからその瞳を閉じてはいけない悲しみは燦々と降り積もり何時までも消えやしないのだから
2023年11月23日 20:21
お気に入りの仮面を付けて私は夜の蝶に為る誰にも言えない秘密は背中の裏に鍵を掛けて何時も通り踊りましょう札束を落とす愚かな人達を手の中で転がし終えたら孤独な部屋へと帰りましょう被り続けた仮面を脱いでももう素顔など何処にも無いけれど
2023年7月30日 23:01
怠慢な社会で甘露な毒を飲むうだつの上がらない平社員は少しずつ変わって逝く急に体を鍛え裏で銃を手に入れその日に備える会社の上司を皆殺しにする日の為にカレンダーに印を付けながら暗い部屋で孤独にほほ笑むテレビの中に咲いたサルビアに向けて
2023年5月3日 23:34
自分を慰める言葉を探す共犯者は言い訳の中に埋もれて死んだ簡単な仕事で大金を稼ぐ悪人が孤独な夜に笑っても心の穴は埋まらずに両手を汚し続ける顔の無い他人を使ってせめてスイートに抱かれて眠れ夢の中だけでも良いから
2022年10月29日 19:02
残酷な現実から逃れる様に目を閉じて眠れない日々を過ごす孤独な少年は今日もパソコンの前に座りプログラムを打ち続ける違う次元に繋がって悪魔を召喚出来る日が来る事を願いながら
2022年9月5日 19:00
街中で芸を見せる彼を横目で眺めても足を止める者はいないみな何かに急かされ漂流者みたいに消えるこの世の果てで息を切らし彷徨う孤独な道化師彼は涙を流さない疾うの昔に感情を安く売り飛ばしたから
2022年8月9日 23:15
自分が気に入らない全てを許さない野蛮な女デスコティックに誘われる事無く孤独に老いてしまった卑しさを隠せない儘
2022年6月28日 08:15
死ぬ事の無い酉が雨に泣いている吹き荒れる風に押され私は哭いている気に掛ける者など何処にもいない儘私達は何時までも雨に泣いている
2022年5月18日 22:46
中性の雨が降り続く街を歩くレプリカハンター禁製品の装備で體を固めてレプリカを探し壊すそれが仕事だから限り無く人に近く決して人に為れない彼らは擬態しながらその牙を研ぐ生まれた理由を探して人とは分かり合えず闇の中で火花を散らす借り物のモチーフだとしても
2022年5月7日 23:01
誰かの過去を暴くマーロウそれがどれだけ酷い傷痕でも彼は気にしない目を逸らさずにそれを記憶する時に疎まれ命を狙われても真相を調べ続ける降り続く孤独の針に體を突き刺されようとも
2022年4月10日 23:39
振り返れば何も無く振り向いても還れない灰とロマンティカには孤独すら届かないただ慟哭だけが無限に響き続ける安い胸が壊れようとも
2022年2月16日 21:29
孤独な夜に街を埋めるノイズ戒厳令の中悪魔のドラムが街の隅々へ鳴り響き皆狂気に駆られ真実を見失う壊れた人形の様に