2姓ー農ある暮らしを実現?コトモファーム上級者コース
今日はコトモファームの上級者コースを少し紹介します。
・一人の「農業者」になるためのステップが用意
・なぜ上級者コースでは、そういったことが可能なのか?
(1)ノウハウだけではなく、体系が学べ得る
(2)ビジネス(ライフ)プランを突き詰めて考えられる
(3)少人数の個別指導
・山田コラム2 サービスが生まれる所
指導付き市民農園であるコトモファームですが、通われている会員様向けに用意している
「上級者コース」
というものがございます。
これまで、20〜70代と幅広い年代の方が通われており、好評につきこれまで6年間満員での開催となっております。
通常のコトモファームのサービスでも野菜作りを学ぶことができますが、
上級者コースではさらに、
・一人の「農業者」になるためのステップが用意
されています。
ここであえて「農家」と書かなかったのは、農家を含めて農のある暮らしを実現する形は様々あるからです。
例えばこんな形です。これまで上級者コースに通われた会員様の例です。
(題をクリックするとインタビューページに飛びます)
・北海道のクラインガルデンでの野菜作りと神奈川との2拠点生活
農家を目指す人にもオススメできるコースとなりますが、それだけでなく、
「農」を取り入れ、生活を新たに組み立てたい方にとても向いています。
・なぜ上級者コースでは、そういったことが可能なのか?
3つの特徴から、こちらのコースを説明いたします。
(1)ノウハウだけではなく、体系が学べる
上級者コースは10月から3月、半年間の間、(ほぼ)毎週土曜日、朝から夕方までみっちり講義が組み込まれています。
この中で、野菜作りに関しての技術、理論について学べるのですが、講義の中で強く意識されているのは、
野菜作りの色々な情報をたくさん覚えるのではなく、
それらの情報を判別し、組み立てていく知識体系を作る
ことになります。
(上級者コースで土壌診断)
分かりづらいので少し例を出すと、
「慣行農法」「有機農法」「自然栽培」「自然農法」「炭素循環農法」「無肥料栽培」・・・と色々な栽培・農法の名前を聞いたことがあるかも知れません。
また、「こっちの本で言ってることと、別の本で言ってることが違う!」と混乱したことがあるかも知れません。
そういった、世の中にあふれている情報の区別、判別が行えるようになることを目指します。
「この農法とこの農法の違いは、〇〇で、こっちの農法はこの点に重きを置いてるから、こういったやり方をしている。」
「こっちの本は前提となってるのが××だから、別の本と書いてあることが異なるのもうなずける」
など、自分の頭で判断するための知識体系が学べます。
コースを修了した方からは
「畑で起こっていることの意味が理解でき、説明ができるようになった」
という声が多いです。
体系を学ぶと、土の状態、野菜の状態を見て、「これならこういった手を施せばいい」と判断ができるようになります。
また、農業機械に関しても、刈り払い機、管理機、トラクター小、トラクター大とそれぞれの機械の特徴を座学だけでなく実施で学べます。
(トラクターの大型のもの・・・小型のものと乗り比べができて自分に必要なスペックがわかる)
(管理機)
機械を実際に使ってみることによって、
「自分が農家になったら(農のある暮らしをするなら)、この機械はいるけど、この機械は買う必要はないな」
など判断ができるようになります。
(2)ビジネス(ライフ)プランを突き詰めて考えられる
野菜作りの技術や理論を学ぶだけでなく、半年間かけて各々がビジネス(ライフ)プランを突き詰めて考えていきます。
講師である小島は元々非農家出身であり、自分でビジネスプランを考え農家になり、会社を起業しました。
そこでのノウハウや考え方を伝えるとともに、何度もプランを打ち込んでいきます。
打ち込むというと少し怖いですが、自分のこれから実現していきたいことを考え、人に発表する形でまとめ、他の人からの意見を聞きます。
一人で悶々と考えるだけじゃ、堂々巡りでうまく考えってまとまらないですよね。
考えをまとめ、他の人からフィードバックをもらう。これを繰り返すことで自分の中にあるイメージがまとまっていきます。
もちろん実現したいことというのは、仕事だけでなく、暮らし全般になります。
今の生活にどこか不満がある、もっと充実した暮らしを送りたい、そんな方が次の一歩を踏み出すいい機会になると思います。
また、いろんな農ある暮らしを営んでいる方と話ができる機会も毎年用意しています。
(題をクリックするとインタビューページに飛びます)
・不動産業のエリート営業マンから農民、飲食店オーナーになった方
・地域おこし協力隊で山梨に移住し、任期終了後、農家民宿を営む方
話を聞くだけでなく、苗づくり農家や、養蜂、養鶏などの現場も見ることができ、農ある暮らしのイメージが具体化します。
(3)少人数の個別指導
理論や技術といったことの体系、またビジネス(ライフ)プラン、それらのことがなぜ身につくのか、また考えられるようになるのか。
それはこの上級者コースの一番の特徴である、「少人数制」が挙げられます。
人数が多くなるとどうしても知識の伝達が多くなってしまいます。
また、各々が望んでいる暮らしの形は異なっています。
しかし、上級者コースでは5人程度の小規模な指導のため、一人一人の進路、進度に合わせて指導を組み立てていくことができます。
それにより、
自分自身で野菜作りの方法を組み立てられるようになります。
自分自身の新しい暮らしの形をまとめ上げることができます。
・詳細はお気軽にお問い合わせください
ぜひ、次の秋、新たな農ある暮らしへの一歩を踏み出してみませんか?
応募お待ちしております!
応募は先着順で人数が集まり次第終了となります。
コトモファームの会員様以外の方も申し込みは可能です。ただ、会員になっていただいた方が、料金的にはお得です。
まずはお気軽にお声がけください!
・山田コラム2 サービスが生まれる所
小島(社長)からサービスを生んだ時の話を聞いていると、すごくシンプルだということが分かる。
幼少期、アフリカの飢餓で苦しむ人の映像を見て、野菜を作ろうと思いたったというところから始まり、これまで生まれてきたサービスもそこにはシンプルなストーリーがある(シンプルだから簡単というわけではない)。
例えば熊本の農家さんの農作物や加工品を扱うオンラインショップは、小島が農家になりたいと思い熊本の農家さんを回っている中で
「美味しく作ろうが、自然を守ろうというやり方で作ろうが、kgあたりいくらと値がつき、評価されない」
という声を聞き、
「それなら、そういったこだわりを価値として評価してくれる消費者と生産者とを直接つなげよう」
とオンラインショップを始めた。
初めは、父親の知り合いの一人の農家さんの製品をインターネット上で売るところから始め、ちょっとずつ取引量を増やしていったそうだ。
他にもNPO法人農スクールは、農家さんから聞く「人手が足りない」という声と、ホームレス状態のおじさんから聞く「働き場がない」という声を聞き、「それなら、双方をつなげたらいいじゃないか」と事業を始めた。
これも初めはとても小さな活動だった。知り合いが関係していたホームレス支援団体に来ていたホームレス状態のおじさんたちと一緒に、市民農園の畑の管理をすることから始めたそうだ。
(オンラインショップや農スクールの活動などの詳細はこちらの記事にて「微生物的企業」)
コトモファーム上級者コースも、上で紹介した春日さんが「もっと本格的に学びたい」と小島さんに相談したところから始まった。「それならこんなプログラムを組んでみますがいかがですか?」と小島が提案し、それを受け春日さんが「では私が初めの一人として実験台になりましょう」とサービスが生まれた。
そして、それから毎年開かれることになり、現在第6期生が受講中である。
話はとてもシンプルだが、聞いていて正直簡単ではないと思った。
小島の元に、「農家と消費者を直接繋げる」「ホームレスと農家をつなげる」などそういったアイデアを自分も持っていた、と話に来る人がいる。しかし、大抵の人は、「そうは言っても無理だよな」と初めの一歩で諦めてしまうことが大半ではないだろうか。
小島が言うには「初めから無理だと思わないのが大事だよね」と。
社員が社長を褒め称えるのは、なんだか気持ち悪い感じがするが、社長は誰もやってない無理そうなことも、一度無理だと思わずしっかりと咀嚼し、大きな話も小さな一歩にするのが得意だと思う。そして実際に行動に移す。さらに諦めが悪い。
現場で困っている人、何か希望を持っている人の声を聞き、一見無理そうなことも一度は咀嚼して考えてみる。そして小さく動き始める。さらに諦めず続けてみる。完全に能動的でもなく、かといって受動的でもない。そんな人の元で新しいサービスが生まれるのだと思う。
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