お題

#眠れない夜に

夢のような話、目を閉じるのが怖くなる怖い話……。夜に読んでほしい物語を投稿ください!

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山口はなぜ首相が多いのかを考察する3選

 山口は最も首相が多い県とされる。実際には出身地で言えば東京が一番多いのだが、何人かが選挙区を別の都道府県に移した結果、山口が最も多いことになっている。  それは山口県が最多って言えるのかと疑問に思うのだが、では何をもって首相の数をカウントすればいいのだろうか。例えば42代目の首相である鈴木寛太郎は出生地が大阪の堺市であるが、3歳頃に千葉の野田市に移住している。  もし、首相の条件となる何かしらの規則性が分かれば、それを元に再集計する材料にはなるのではないかと考えた。先に

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【ショートショート】そういう人 (2,388文字)

 高校二年生の優斗くんは昼休み、教室で音楽を聴こうとワイヤレスイヤホンを耳にはめた。いつも通りSpotifyのプレイリストを再生しようとしたところ、突然、女の声が流れた。 「あなたにお願いがあるの!」  内容はともかく、意図せぬ呼びかけにビクッとなって、優斗くんはイスから転がり落ちてしまった。まわりは驚き、大丈夫? と心配してくれた。  変に注目が集まってしまった。照れた様子で手を振って、何事もないとアピールした。それから、できるだけクールに立ち上がり、平然とした顔で座

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経営者になった方が楽に生きれる人って思ってる以上にいっぱいいるんじゃないかな。

起業して8年目になろうとしている。長いような短いような。そして起業した当初はやむにやまれぬって感じだったけど、よくよく考えたら中学生くらいから経営者にはなるんだろうなーって思ってた気がする。自分の気性を割とちゃんと認識していたのかもしれない。 起業して日々思うのは「楽だなぁ〜」です。そりゃもちろんお金のこと気にしないといけないし、メンバーのことや、体調のことや本当色々日々考えてたりするけど、それが全部直接ダイレクトに自分に来るかから、生きるってことと経営するってことはすごく

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優しい瞬間、瞬間

猛暑日の夕方。 その日は、あまりにも暑くて全身が溶け出してしまいそうなほどだった。 マンションのエレベーターに乗り込み、体感温度が一気に下がるのを実感する。空調の有り難みを一心に感じながら、ほっと一息ついた頃。 後から5、60代くらいの女性のかたが乗られた。 こんばんは、とご挨拶だけし、いつものように静かにしていると、その女性が後ろを振り返り、 『今日は暑かったですね〜お身体大丈夫でしたか❔』と話しかけてきてくださったのだ。 普段は、ほぼ挨拶のみだったので、とっても

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幸せな5秒間

旅先のホテルでエレベーターを待っていたら、 ちょうど同じタイミングで中国人の親子がいらした。 おそらく推定5歳くらいの男の子とお父さんだ。 その親子は降りるボタンを、わたしたちは上るボタンを押した。 のんびり待っていたら、上るエレベーターが先に来た。 エレベーターに乗り、ふとフロアの方を見ると、エレベーターを待っている親子とちょうど目が合った。 なんだか温かな空気が流れていたので、咄嗟に手を振ると、真っ先に満面の笑みでお父さんが手を振りかえしてくれた。 後から男の子

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薄明のとき

成長する過程で、人は誰しも 凪 のような感覚を味わうと感じます。 それは空虚な時間かもしれません。 孤独を感じるかもしれません。 世界に1人、取り残されたような感覚になるかもしれません。 なぜそんな感覚が訪れるのか。 人には常に【優越性の追求】(今より優れた状態でいたいという普遍的な欲求)があります。 今の自分より成長しようと無意識にはたらいています。 凪のような時間は、次に向かうために何かが今、自分に足りていないと感じている時間かもしれません。 つまり、気持ちが

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旅の最後に

平日の午後、旅先からの帰り道。 母と二人で電車に乗っていた。キャリーケースを片手に。 座席はもちろん空いておらず、二人で揺られていた。母だけは座れると良いなあ、そう思っていると、目の前の席が一つ空いた。 母が座れる、ありがとうと安堵していると、その隣の席にいた若いサラリーマンのかたが、『お二人でどうぞ』とお譲りくださった。 わたしとおおよそ同じくらいの年齢、ましてやわたしは旅からの帰り道。仕事の疲れとはわけがちがう、そう思って、何度も何度もお断りさせて頂いたが、 『

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翻訳不能な深夜3時

また目覚めてしまった。 けど、それもおそらく今日までだ。 というのも今日、主治医に睡眠導入剤を処方してもらうようにお願いするつもりだからだ。 確かに、睡眠不足は、僕の不調のいちばん分かりやすい兆候だから、先生もきっと出し渋るようなことはしないだろう。 そんな近未来の明るい展望のおかげだろうか、いつものようになんとか眠らなきゃ、という焦りも今はなくて、自分でも不思議なくらいとても穏やかな気持ちに満たされている。 こんな僕でも、このときばかりは、なんだか誰にでもとても優

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優しい心

毎日の朝の散歩はあてもない。 ただ静かに、道端のお花を見つめたり、木々を見つめたり、ただあてもなく歩く。 好きな音楽を聴きながら、静かに歩くその時間は、わたしにとって多幸感あふれるものだ。 先日、道端で美しいお花を見つけた。 ピンク色の美しいお花。 しかし、また会いに行ったら、だいぶ成長し、風に吹かれて、倒れかけていた。いつも手ぶらで散歩しているのでどうしようもなく、気がかりながらもその場を後にした。 やはりどうにも気になって、次の日にまた会いに行った。 すると

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創作してる人が好きであこがれ 原点があこがれ 人がうたがわしくて 世間がつまらなく見えて なにもかもどうでもよかったころから ぼくを救い出してくれたのは 何かを創ろうとする人たちだ 創作する人たちは その作品でだれかを生かしてる ぼくもなりたいな 素敵な人みたいに #詩

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【ショートショート】とどのつまり (1,995文字)

 いつものバーで、いつものように飲んでいたら、隣に若い男女がやってきた。二人はハイボールを頼み、最初はどうでもいい談笑をしていた。  ところが、突然、男の表情が変わり、事前に準備してきた様子で長々と演説をかまし始めた。盗み聞きは趣味じゃないけれど、その語り口があまりに熱を帯びていたので、つい、私は耳を傾けてしまった。 「思うに、スキって気持ちは幻想に違いないんです。もちろん、便宜上、スキという言葉で表現していることはあるけれど、本当はそうじゃない気がするんです。特に、スキ

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【詩】雨の音

傘が鳴る 私を濡らすはずだった 雨が静かに落ちていく 私を濡らすはずだった 涙をあなたは流さずに 留めた心は寒かったでしょう あなたを濡らしてしまった 私の涙は どんなに冷たかったでしょう 傘の音は過ぎた日を いつも近くに引き寄せる 雨の音は過ぎた日の 後悔を引き寄せる

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【詩】傘をさす

見上げれば梅雨の空 雨粒が少し冷たくて 頬がそっと驚いている 弱い心が 信じきれない寂しさに 傘をさして一人になる 貰っていいやさしさは どこまで 甘えていいやさしさは どれくらい 見間違えるのが怖くて 臆病が行ったり来たり 傷ついて 覚えることもあるのにと 信じることで 知ることもあるのにと 分かっているのに 一人きり 分かっているのに 傘をさす

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【詩】夢の種

夢の種は 上からかぶせた土の中 丁寧に育ててきたつもりだが 芽は出てない 雨にも風にもさらされながら ひとまずここまでやってきた 夢の種は いつまでたっても土の中 それでも水をやり続けるなら 芽は出るものか 雨や風に 流されないように 守りながら #詩 #自由詩 #詩歌 #創作 #短編 #スキしてみて #眠れない夜に

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【創作】星空の下で【スナップショット】

静かだ 本当に すごくきれいだ 夜空にこれほど星があるなんて 本当に星って瞬くんだね ちかちかときれいに一つ一つが 煌めいている 都会では見られない風景 本当にそうだ 声を失うっていうのは こういうことなんだな 私たち二人 星空の下で 湖に舟を浮かべて 星を見ている まわりには誰もいない 真夏のじっとりした空気だけ 物音ひとつしない 星空だけが私たちを包む 宇宙の中で私たち二人だけ 僕は歌の歌詞にあるような 銀河の中の出会いの恋だとか

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未だ聴けない曲

昨年の夏、友達と仲違いしてしまった。 はらかなこのピアノライブに一緒に行った夜だった。 音の粒がきらっきらとはじけて躍動するかのような極上の演奏に酔いしれた最高の夜だというのに、バイバイする間際になって急に一悶着が起き、変な空気を挽回できぬまま帰宅することとなった。 楽しかった日に限って帰り際にぐずり出す子どものような、あの日の自分はそんな心境だったんだと思う。 遅い時間でお互いくたびれてもいた。 すぐに非礼を詫びたが国交はなかなか回復せず、ギクシャクしたまま疎遠になっ

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大切な一期一会

仕事帰りの電車にて。 次の日は在宅で仕事の予定だったため、バッグにはノートPCが入っていた。 仕事の気疲れとバッグの重みに、心が沈みかけていたが、幸いなことに目の前の席がちょうど空き、座ることができた。 バッグの重みから解放され、お気に入りの音楽を聴いていると、次の駅でご夫婦(推定70代)がご乗車されてきた。 わたしの隣の席が一つ空いていた。 すると旦那様が奥様に声をかけ、奥様が旦那様に御礼を伝え、席に着いた。 ご夫婦の優しい温かなやりとりに、なんだか無性に心打たれ

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貴方に想いを馳せるとき

その日は、突然のゲリラ豪雨に見舞われて ただでさえ暑い気温の中、湿度も加わり、 ジメジメして蒸しばんだ、とても暑い日だった。 その日は、以前同じグループで活動していた、 他の女の子を応援してくれていたかたが ライブを観にきてくれた。とても嬉しかった。 最後に映した光景のまま 時を止めることもできるのに足を運んでくれた、 そのことが、なによりいちばん嬉しかった。

 特典会にも、来てくださった。
 そういうかただと知っていたけれど 実際にお顔と声を交わせると嬉しい。 そ

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エピソードが めっちゃ好き

「面白い話だけは、忘れたら損!絶対に忘れるものか」昔から思っていた。そんな私なのに昨今、転げ回るほど可笑しかったり、涙が込み上げたりする事もめっきり少なくなっている。しつこめのコレクター気質で、目を凝らし耳を澄まし、偶発的に触れた話でも有り難く、あちこちから眺め、何度もその味を噛み締めたくなるのだ。 ★ 友人達からの写メ 生きていると、良い事も悪い事もまぁ半分半分やって来る。なのに悪い事や嫌な人ってのは、総量は少しなはずでも、一気に人の気持ちを落としめてしまう厄介なパワ

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アライグマとわたあめ。

アライグマとわたあめの動画を 見たことがありますか? アライグマがわたあめを手に持っていて 果物やお野菜みたいに洗って食べようと わたあめを水の中に入れてしまうんです。 水の中に入った瞬間わたあめは消えてしまって あれ?あれあれ?と悲しい顔をして 水の中を手探りで探してしまう、 可愛いアライグマの動画。 (YouTubeなどにもあります) 手の中にあった大切なものを 分からずに溶かして消してしまったような、 目の前で消えてなくなってしまうまで、 それが溶けて消えてしまうも

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