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幸せな5秒間


旅先のホテルでエレベーターを待っていたら、
ちょうど同じタイミングで中国人の親子がいらした。

おそらく推定5歳くらいの男の子とお父さんだ。

その親子は降りるボタンを、わたしたちは上るボタンを押した。


のんびり待っていたら、上るエレベーターが先に来た。
エレベーターに乗り、ふとフロアの方を見ると、エレベーターを待っている親子とちょうど目が合った。


なんだか温かな空気が流れていたので、咄嗟に手を振ると、真っ先に満面の笑みでお父さんが手を振りかえしてくれた。

後から男の子が少しはにかみながら、手を振りかえしてくれた。


エレベータの扉が閉まるまでの、たったの5秒間。

たったの5秒間が、かけがえのない時間になる。


まさかお父さんまでも手を振ってくれると思わなかったから、とても幸せな優しい気持ちに包まれた。

親子のハートフルでピュアなオーラが見えるようだった。


旅先でのそんな何気ないやりとりが、
間違いなくわたしの心を豊かにしてくれた。

その親子のおかげで、楽しい旅が、もっともっともっと楽しくなった。

一生忘れない宝物となった。


言語、文化、環境、色々な違いはあれど、やっぱり人間はひとつであると信じていたい。きっとみんなの心はひとつであるのだと、わたしはいつも信じている。


優しい親子が、

優しい日本中のみんなが、
優しい世界中のみんなが、


優しいあなたが、


これから先も、

ずっとずっと笑顔で過ごせますように。




いつもお読みくださり、ありがとうございます。頂戴したご支援は、新しい幸せ空間訪問に大切に活用させていただきます。