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【詩】傘をさす


見上げれば梅雨の空
雨粒が少し冷たくて
頬がそっと驚いている

弱い心が
信じきれない寂しさに
傘をさして一人になる

貰っていいやさしさは
どこまで
甘えていいやさしさは
どれくらい

見間違えるのが怖くて
臆病が行ったり来たり

傷ついて
覚えることもあるのにと
信じることで
知ることもあるのにと

分かっているのに 一人きり
分かっているのに 傘をさす






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