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これからの人事の仕事

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現役の人事コンサルタントの視点で、企業の人事担当者が知っておきたい情報をお届けします。このマガジンのテーマは「これからの人事の仕事」です。
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2020年12月の記事一覧

人事の仕事⑥ 実際に現場で行われる機能別の人事業務2

人事の仕事⑥ 実際に現場で行われる機能別の人事業務2

前回の「実際に現場で行われる機能別の人事業務1」に引き続き、ここでは現場で機能別に担当として切り分けられている人事業務のを具体的に解説します。前回のコラムがまだの方はそちらから読むとよりわかりやすくなっています。
→実際に現場で行われる機能別の人事業務1

では、前回①~③まで解説しましたので、こちらでは④以降をお話ししていきます。
①人事政策、人事戦略に関する業務 (前のコラム)
②採用、配属に

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人事の仕事⑤実際に現場で行われる機能別の人事業務1

人事の仕事⑤実際に現場で行われる機能別の人事業務1

以前のコラムで、人事の役割とは「事業計画を実現するために、経営資源である人と組織を最大限活用すること」であり、そのために、経営視点から見た人事の機能や人事が柱とすべきKPIをお伝えしました。

また、実際に施策として展開していこうとすると、時代の変化、その企業の歴史や風土・経営者の考え方・業績・組織規模・組織形態・業種・職種などに応じた制度や採用、教育の仕方を練り上げる必要があることもお伝えしまし

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人事の仕事④ 組織規模で異なる人事の担当範囲

人事の仕事④ 組織規模で異なる人事の担当範囲

前回のコラムでは、人事が柱とすべきKPIについて取り上げました。

その中で、業績を人事視点で分解すると、3つの要素「人数」「定着率」「一人当たり売上高(又は営業利益)」が浮かび上がる、というお話をしました。実は、これらの要素で人事の業務を分けていくと、業務が整理できるようになります。つまり、どの仕事が何に結びついているのか、がハッキリするのです。
①人数・・・主に採用・配置に関する業務
②定着率

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人事の仕事③人事が柱とすべきKPI(KGI)

人事の仕事③人事が柱とすべきKPI(KGI)

人事部門は通常、管理本部と言われる事務を束ねる部門の直轄部署として存在することが多いといえます。これは、成り立ちとしてハローワークへの求人や入社退社処理、給与計算、労災対応といった事務的な手続きを総務などが行なっていたものを分離・独立させる形を取るからです。

ここに、採用だ、教育だ、評価だ、と機能を追加していったものがやがて人事部と言われるような代物になるのですが、人事担当者は「事務手続きを知っ

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人事の仕事②「企業経営の視点」から見た人事の役割

人事の仕事②「企業経営の視点」から見た人事の役割

企業経営から見ると、「人事」という言葉には、「人材評価に伴う各種の采配」という意味があります。それは結果の現象として起こっている出来事であり、本来、企業オーナーは社内の煩わしいことを気にせず将来にわたって安泰にしておきたい、経営者は組織のことに悩むことなく新規事業や対外的PR活動に勤しんでおきたいのです。

そのために、人材と組織を管掌する幹部や管理職ら全員に対して、「会社組織と人材をしっかり束ね

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人事の仕事①!VUCA時代に重要となる人事と「人事の定義」

人事の仕事①!VUCA時代に重要となる人事と「人事の定義」

Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)の頭文字を並べたVUCA(ブーカ)。今の時代を象徴するキーワードとして頻出するようになってきました。

こうした時代だからこそ、私たちは「経営資源であるヒトを扱う会社」として、「ヒトの力」をいかに活かすことができるか?という視点に立ち、「人事

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