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臨床心理士への随録

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大学院入学から臨床心理士になるまで/2018.3-2020.12/心理学/臨床心理学/臨床心理/臨床心理士/公認心理師/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/心理カウンセラー…
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#死生観

「死生観と私」 臨床心理士への随録 心理学

「死生観と私」 臨床心理士への随録 心理学

私の修士論文研究のテーマのひとつは「死生観」。物心ついた時からずっと自分の片隅に居続ける「死」は、私の人生のテーマでもあるのかもしれません。

幼少期に恐れていたものは、お化け。その理由は生きていないから。生きているものは自分も生きているからわかった気になれるけど、死の側は体験がないのでわからない、想像がつかないから怖い、こんな感じでしょうか。今なら生きてる人間のほうがよっぽど恐ろしいと思いますけ

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生きることはすばらしい 「死の医学への日記」柳田邦男著 臨床心理士への随録 心理学

生きることはすばらしい 「死の医学への日記」柳田邦男著 臨床心理士への随録 心理学

あなたは今どのような死生観をもっていますか。余命宣告を受けたがん患者さん達の死を前提とした終末期の生(せい)を通じて、ターミナルケアや在宅医療の在り方、クオリティオブライフなどについて考えさせられます。修士論文研究のテーマを、老成自覚×死への態度×健康度×中年期に定めたので、参考図書として手に取りました。この本に出会うまでは、自分の死因は痛みや苦しみのない突然死がいいと思っていましたが、死ぬ準備期

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「生死を分かつ基準は唯一義ではない」 臨床心理士への随録

「生死を分かつ基準は唯一義ではない」 臨床心理士への随録

浄土宗の僧侶でもある特任教授の講義を拝聴しました。人生の最終段階を迎えたクライエントに対し、臨床に携わる人間はどう在るべきなのか。そのような説法でした。

命とは何か。キリスト教では「Body and Soul」と表現します。身体と魂を二元的に捉えるのが特徴。一方、仏教は五蘊仮和合(ごうんけわごう)。身体、感愛、表象、意思、認識の統合、肉体と精神を一元的に捉えます。

死とは何か。医学的には三兆候

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