見出し画像

ノートは汚くてもいい。でも…

「東大生のノートはなぜ美しいのか」という本が数年前に話題になりました。学校でももちろん「ノートはキレイにとりなさい!」と耳タコで言われていますが、この本がブームになって以降、特に「ノートはキレイにとるべき」論が強くなってきたような。

しかしその一方で「汚くてもいいじゃないか!」という反論も、例えば同じ東大生から続々と出ています。勉強に勤しむみなさんにとってどっちが正解なのか?というのはとても気になることでしょう。

残念なことに、どちらが正確というのはありません。人それぞれです。キレイにとって受かる人もいれば、汚くとって受かる人もいます。以上です。

というのが事実なのですが、しかしこれではこれを読んでくださっている学生、保護者の方の期待に全く応えておりません。ので、もう少し深く考えてみることにします。

ノートをとる上でまず大事なのが「何を目的としてノートをとるか」です。ひと口に「ノートをとる」と言っても、その目的や状況はさまざま。それを考慮せずして「キレイかどうか」を考えるのは不適切かと思いますので、以降ではいくつかの目的・状況を例にして話していきたいと思います。

・板書

ノートといえばまず先生の板書を写すことですね。これについては全部そのまま写す必要はないわけで、1.とりあえず急いで(汚く)書いて後でまとめる 2.ポイントを絞ってまとめながら書く の二択かなと思います。ただ、ノート提出を要求されている場合は内申対策として全てキレイにとる必要が出てくることもありますが、「板書をキレイに書き写す」という行為は授業中それだけに集中してしまうことがあるので、内容理解につながらず学力向上の観点からはその効果はあまりないので注意が必要です。

・問題を解く際のメモ

たとえば数学の問題演習をする際、いちいちきれいに書いていると時間がかかります。特に数学は物量勝負だと思うので、とにかくスピード重視。汚くてもいいのかなと思います。ただ、汚すぎて筆算の桁数がズレてるなどの現象を見る機会が多いので、最低限のキレイさは必要です。

・まとめノート

これはキレイに書いても、自分でギリギリ読解できる程度でもいいと思いますが、私の経験上、「汚く書きすぎてもう読み直す気にもなれない」というパターンも多く、そうするとまとめた時間と労力が無駄になります。

以上、目的別のノートのとりかたでした。

キレイに書くべきか否かはその目的によってだいぶ変わりますので、そこを明らかにしてからノートをとるようにしましょう。


他の意見は↓


clue zemi の詳細・お問い合わせはこちら↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?