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小山陽子
2024年3月31日 22:22
小さい頃から本を読むのが好きです。沢山は読めないけれど、これからも読書を楽しみながら、自分の世界を拡げていきたいと思ってます。そんな私の本棚には、母の影響で好きになった田辺聖子の小説、モンゴメリの赤毛のアンシリーズ、上橋菜穂子の守り人シリーズがあります。成人してから、少しずつ買い足していきました。仕事中にお客さんに薦めてもらった小説も増えてきました。佐伯泰英や葉室麟などの時代小説は、自
2023年10月18日 01:37
美味しいご飯の出てくる小説が好きだ。田辺聖子さんの小説「鏡をみてはいけません」は、主人公・中川野百合(のゆり)が朝食を作っているシーンから始まる。野百合は、小鳥の啼(な)き声の入ったテープをキッチンに流しながら、口笛を吹きつつトマトをむいてる。テレビのニュースはつけているけど、音声をほとんど絞っている。そこへ十歳の男の子・宵太(しょうた)が降りてきて、まだよく知らない同士の二人は、礼儀正し
2023年9月13日 13:59
小さい頃から何度も読んだ本がある。田辺聖子さんの「むかし・あけぼの」。平安時代に生きた清少納言の人生を、歴史を紐解き、田辺さん独自の解釈を加え生き生きと蘇らせた長編だ。田辺聖子さんといえば、関西弁の軽妙なやり取り、大阪の食や笑い、少し癖のある文体、そういったイメージが先行するかもしれない。けれど「むかし・あけぼの」は田辺さんのエッセンスが盛り込まれつつも、清少納言という女