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雑誌「1番近いイタリア」

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雑誌「1番近いイタリア」に関する記事。 マンマのイタリア家庭料理研究家Aoi Aurora、こと中小路葵が編集長を務める季刊誌です。 コンセプトは「日本の家庭で楽しむイタリア料…
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2021年8月の記事一覧

チャレンジがあるから面白い:上州百姓「米達磨」山口俊樹さん(「1番近いイタリア」2021年夏号)

チャレンジがあるから面白い:上州百姓「米達磨」山口俊樹さん(「1番近いイタリア」2021年夏号)

関東平野の北端、照りつける日差しを受け、「ぼくの夏休み」というタイトルでも付きそうな、ノスタルジックな緑の田園風景が広がる土地にその農家があった。小道を入って辿り着くと、ガレージの中のベンチで冷えた手作り梅ジュースを頂く。

今回はお話を聞いたのは、上州百姓「米達磨」の山口俊樹さん。
サラリーマンのキャリアから一転、群馬県藤岡で有機米作りを一から始めた作りての、等身大の想いを聞いた。

※この記事

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「1番近いイタリア夏号(vol.7)」刊行🇮🇹🎉

「1番近いイタリア夏号(vol.7)」刊行🇮🇹🎉

積み重なるもので、ついに7号となりました。

イタリア好きが高じて、自作自費で、年に4回発刊する雑誌「1番近いイタリア🇮🇹」

2021年夏号「シチリア×香川県のナス」2021年夏号、今回のテーマはシチリア州です!

巻頭エッセイは「生きる力:シチリアの海が教えてくれたこと」

生産者の取材は、香川県三豊ナス農家の大学以来の友人Oyama Tetsuyaくん、群馬県でカルナローリ米を作るTos

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食の作り手対談:香川県三豊ナス農家の大山哲矢氏をお招きして(農家×料理家)

食の作り手対談:香川県三豊ナス農家の大山哲矢氏をお招きして(農家×料理家)

「食の作り手対談シリーズ」では、編集長の中小路葵が、様々な分野の第一線でユニークな活動を行う食の作り手をお招きして、対談を繰り広げます。新しい価値を創造し、世の中をさらに面白くする彼らの活動に耳を傾け、共に豊かな未来に想いをはせます。

今回は、香川県で三豊ナスを育てる大山哲矢さん。編集長とは94年生まれの同い年、大学時代からの繋がり。大山氏は島根大学大学院卒業後、就職せずに自ら農業で道を切り開い

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雑誌「1番近いイタリア」とは

雑誌「1番近いイタリア」とは

2020年1月に創刊し、はやくも7号になる季刊誌「1番近いイタリア」

パッションが高じて、自作自費で、年に4回発刊しています。

コンセプトは「日本の家庭で楽しむイタリア料理」

テーマは、日本の食材とイタリアの州をかけ合わせます。

毎回、日本の小さなユニークな生産者を取材し、彼らのストーリーと共に、イタリア料理を楽しみます。

コンテンツには、私のエッセイや論考や書評が入り、イタリアの食を切

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生きる力:シチリアの海が教えてくれたこと

生きる力:シチリアの海が教えてくれたこと

アルバムをスクロールして、3年前のシチリア滞在時の写真を探していた。

晩夏のシチリアの青く透き通る海、赤い屋根が続く町並み、ビビッドな色の独特の花たち。ため息が出るほど美しく、それが写真で伝わりきらないのがまたため息が出るほどもどかしい。

当時の自分のインスタグラムの投稿を見ると、イタリア語で詩が書いてあった。古代ギリシャからの息吹をありありと残すこの地は、少なくとも23歳の日本人を詩人の気分

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