見出し画像

【自己紹介】15-1 休みのススメ 休職前後の身体の変化(休職前編)

生成AI難しい

タイトル画像は、無料で使用できる画像生成AIに「晴耕雨読」とだけ入れたら出てきた画像です。着ているのがレインコートっぽいので、一応「雨読」の部分なのでしょうか。
「オズの魔法使い」「シンデレラ」など、西洋のものは単語でもすんなりいくのですが、日本的なものや実在しないものはなかなか難しいです。「ピンク色の象」は全く無理でしたし(何度やっても水色や灰色の通常の象しかでなかった)、「かぐや姫」で苦戦した痕跡はこんなかんじ。

何回もやり直しながら、わたしは一体何でこんなことしてるんだろう……と思いました。

労働は身体に悪い(藤村シシン先生の名言から)

さて。
来年度の異動が発表となるここ一週間ほど、耳の調子がずっと悪いのですが、それでも、休職前や休職直後よりは体調を崩すことが格段に減りましたそうした身体の変化を備忘録的にまとめます。

一言で言えば、「労働は身体に悪い」でしかない。

サンプルとしては非常に貧弱な、たった1名の事例ですが、いま働いているけれど心身に不調のある方、休職したばかりの方など、どなたかのご参考になれば幸いです。


休職前

数年来、常に

  • 寝付けない、眠りが浅い。目がさえてしまってなかなか寝付けなかったり、翌日が心配で眠れないことが常態化していました。

  • 消化器の不調。たいてい常に胃もたれ、すぐにお腹を壊す傾向がありました。

  • 肌荒れしやすい。つねに吹き出物が顔のどこかにありました。

  • 運動しても心拍数が上がらない。休日はちゃんと上がるのですが、平日の仕事帰りにカーブスでワークアウトしても、全く心拍が上がらなかったです。10秒で10~12回くらい。本来アラフォーなら、最低でも10秒に15回くらいにはなるそうです。

休職2週間前

かなり心身ともに疲れていたものの、是枝監督の『怪物』を気に入って2回観たり(ラストシーン最高!)、ミニシアター系の観たい映画を仕事の後にいくつか観たり(パリタクシー(マダムが素敵!)いつかの君にもわかること(父子愛が終始切ない!))、野田秀樹さんの舞台『兎、波を走る(高橋一生さんすばらしかった!)を観たりしていました。

それらは心のためには必要なことでしたが、休息の時間を奪い体はどんどん疲弊していきました。「お金を稼ぐためにストレスの高い仕事にほとんどの時間を捧げて、稼いだお金でストレスを解消するために芝居や旅行で散財している。これはマッチポンプなんじゃないのか」とよく言っていたのもこのころです。

休職10日前

  • 背中の激痛。寝ているときに急に背中全体に激痛が走って目が覚めました。2・3日で自然となくなりましたが、なくなると同時にはっきりと難聴の自覚症状が現れました。

  • 難聴の始まり。会議中の声(特に声の低い男性、声の高い女性)が聞き取りにくく、聞き返す場面が多々ありました。後ろから声をかけられても気づかないことがありました。(聞こえにくさ・耳詰まり感・耳鳴りなどの気配があったらすぐに受診してくださいね!

休職1週間前

  • 朝起きた時に左耳に閉塞感あり。水が入った感じ、新幹線でトンネルに入ったときのような感じで聞こえにくかったです。このときは、昼には軽快したため業務に紛れて忘れてしまいました。

------ここからはいつもの「フィクション」ですねいつもの。------

この、最初に左耳に違和感を自覚した日に起きたことで印象的なのは、かぐや姫課長(63歳・男性・定年後再雇用)が突発の係長会を開催したことです。当日朝に急に「今日係長会をやる」と言われたため「この日に集中的に作業する予定だった資料」を諦めて、担当に締切を伸ばしてもらう調整をしました。「もう予定パンパンなのに、今日でなくていつやるんだろう」と思いながら。

そしてこの時世にこの係長会に3時間かかりました……Oh, Shit!無駄な会議やめようと世に叫ばれて久しいこのご時世に3時間だと!
そこで発表されたのは、かぐや姫課長が一生懸命集めたデータをこねくり回して作成した業務改善案の資料。うーん、まあ、正論と言えなくもなかったけれど、夏休みの自由研究かよ。その机上の空論に取り掛かる前に、「やらなければ現場が詰む仕事」が山ほどあるんだが、その件についてはどうお考えで?
「現場を預かる係長としておっしゃることは判りますが今の体制ではできませんよ」と言ったら、かぐや課長は「否定から入るな」という愚かなストックフレーズをおっしゃいました。反論を封じることができる論理的・合理的言説がないときにバカが言うやつですね。さらに「これぐらいの提案は本来君たちからしてくれないと困る」とまで言われました。
のちに、くらたのIQを調べてくれた心理師さんには、「年齢が離れた一般的な能力の上司さんでは、相手の生活実感に根ざした言葉を用いるなど、あなたの側が配慮しないと意思疎通は難しいかもしれません」と言われました。でも向こうに聞く耳がないんだもの、こちらがいくら努力したって疎通なんかしないよ……。

さらに会議の最後「俺ばっかり話してるけど、係長たちからは何かないの?」と言われました。今日の今日、自分がだまし討ち的に召集したくせに、相手の準備ができていると本気で思っているとしたら、ほんとにこの人はあきれたバカなんですね。前頭葉委縮しすぎなんじゃないでしょうか。
この3時間、1分でも早く切り上げて仕事に戻りたいしか考えてねえよ!

この件については、産業医面談で事例として出させていただきやめてほしいと伝えたら、突発の係長会は開かなくなったらしいです。
いっこだけでも賢くなれてよかったね。

------「フィクション」おわり。------

この日のイライラ感は筆舌に尽くしがたいものがありました。
今はこの人の指示を聞く立場にありませんから安穏と暮らしていますが、ものすごく苦しかったです。
わたしの仕事だけが、それも納得できない内容の、人員も予算もついていない仕事が、どんどん天井知らずに増えていく。このさきそれがどれだけ増えるのかは、かぐや姫の御気分ですから、かぐや姫にすらわからない。
それでありながら「自分は給料が半分になったからやる気が出ない」とか「課全体の残業は減らしたい」とか言ってくる。

オメーはあれか?
わたしを魔法使いか何かだと思ってるのか?

前も書いたけど、トム・ホーバスHCや恩塚HC、野球なら栗山監督でもいいですけど、とにかく彼らが選手に対して、
「アメリカに勝て!方法?自分たちで考えろ!」
って言ったら即クビ
じゃん。
自分たちの今の戦力を冷静に分析したら「否定から入るな」って、この21世紀にインパール作戦でもする気なの?

これがこのまま続いていくなら、自分はどうすればいいのか、全く見通しが立たなかった。相当追い詰められていたのだと思います。

休職5日前(土曜日)

朝、アラームが聞こえず寝坊。
起きた時には閉塞感は両耳に広がっていました。

爆音アラームが聞こえなかったのは結構ショックでした。
土曜日かつ仕事の当番日だったので、土曜日の夜にも診療している耳鼻科をネットで探して、定時で上がって走っていくも、なんとその前日に閉院していました。そんなことある??!

この日は、夜になっても難聴は改善せず。
Youtubeで、聴力テストの動画をいくつか試しました。便利な時代ですね。左耳が右耳よりも低い音が聞こえず、内心とても焦りました。

休職4日前(日曜日)

電車で1時間以上かかるものの、日曜日も診療している耳鼻科に駆け込みました。大変な混雑でした。
左耳の低音と高音が聞こえなくなっていただけでなく、右耳も正常値より悪かったです。「メニエール病」と診断があり、5日間薬を飲んでみて様子を教えてほしいと言われました。突発性難聴の場合はできるだけ早く飲むべきと言われているステロイドは処方されず、少し不安に思いました。

休職3日前(月曜日)

薬を飲んで一晩寝たら、難聴は軽快していました。医者の薬、スゴイ。
メニエール病について、職場に行って朝礼で何と言って理解を求めようか重い気分で出勤したところ、何年も住み慣れた家の外階段から落ちて足首関節を捻挫。全く歩けなくなったのでこの日は休暇をとりました。

水曜日に予定していたあこがれの作家さんにお目にかかれる仕事は、すぐに代役が立てられ「安心してください」というLINEがかぐやから来ました。
安村かよ!……楽しみにしていたのに……杖ついて頑張れば行けるかもしれないと思っていたのに……数少ない楽しい仕事に限ってすぐに代役が立てられるなんてひどい!

やりたくもない業務が膨れ上がっていくだけの職場に、耳は聞こえない、歩けないという著しく作業効率が落ちた状態で行くという試みは、遠い出来事のように思えました。

休職前日(水曜日)

そんなに休んでもいられない、と思ったので、テレワーク。
本当なら今日は作家さんにお会いできていたかもしれないのに……と失意の中メールチェックをしたところ、かぐや課長からの業務メールを二日ぶりに見て吐き気を催す。

------ここからはまた「フィクション」------

「〇〇業務のコンビニとの連携を可能にする提案をしなさい。否定から入らないこと。できない言い訳を述べないこと」

出た「できない言い訳禁止」。しかもコンビニ連携だと?話がでかすぎる。うちごときの業務で連携など企んでもコンビニ側にメリットが薄い。
わたしから作家さんを奪っておいてこの無理筋を考えろだと?
でもそのメール、課員全員に送り付けたものだったのに、まる二日誰からも返事がついてなかったのはちょっとウケました。ざまあ!

かぐや姫に「できない」を言うのはくらただけだったから、明らかに「できない言い訳禁止」とはわたしをけん制する文句でした

------「フィクション」おわり。------

ねえきれいに繰り返すけど、トム・ホーバスHCや恩塚HC、野球なら栗山監督でもいいですけど、とにかく彼らが選手に対して、
「アメリカに勝て!方法?自分たちで考えろ!」
って言ったら即クビ
じゃん。
自分たちの今の戦力を冷静に分析したら「否定から入るな」って、この21世紀にインパール作戦でもする気なの?

でもごめん、もう無理なのでわたしは「あなたの指示を聞かなければならない人間」じゃなくなるために行動する。
このときはかなり追い詰められていて、苦しかったです。

くらたは、メンタルケアのためにそれまでもカウンセリングを受けていました。月一回、プロのカウンセラーさんと他愛ない話をする、それだけで、特にコロナ禍などは、考えが整理されて気持ちが軽くなりました。
ただちにそのかかりつけに予約電話をし、翌日受診することになりました。

余談ですが、のちに産業医面談で産業医から、「あなたと上司の間に入ってくれるような人はいないの?だれか、上司に意見を言える人とか……」と聞かれました。でも、「いない……というか、かぐや姫課長に意見を言うのは私だけです」と応えたら、「そうか……大変ですね(そういう人がいたら、こうはなってないよね)」と言われました。
終始、人間として共感してくれる産業医でよかったです。

休職当日(木曜日)

かかりつけ医を受診。おーちゃんやりーちゃんから「すぐ休め」と言ってもらったのは、この道すがらです。
お年寄りが使うような茶色の杖をついてようやっと病院にたどり着いたので、受付さんも主治医も、「どうしたの!?」と、とても驚いていました。

真っ白なA4用紙を渡されて、今日相談したいことを書くように言われました。ここ10日間の体調の変化、メニエール病のこと、捻挫のことなどを書きました。書いた後、ストレスチェックみたいな問診票を渡されたので、それも回答しました。

ようやく通された診察室で、先生からは、「適応障害で1か月休職の診断書を書くから、まずはゆっくり休みなさい。」と言われました。
紙は出たけど薬は出ませんでした。
この紙があれば、明日から職場に行かなくてもいいんだ。魔法みたい。

早口で変わったおじさんだと思っていたのは魔法使いでした。
これでいいか内容を確認してください、と紙を見せてくれました。
(字汚くてなんて書いてあるのか一部わからなかったけど)

あの、座りたくない・おぞましい・心が死ぬ椅子に座らなくてもいいんだ。
ヤレこの仕事はやりたくないだの、ヤレ明日の外出は何時からだのに応えなくてもいいし、突発の会議に3時間付き合わなくてもいいし、荒唐無稽なコンビニ連携についても考えなくてもいい。

と、安心したら急にお腹が減ったので、杖のまま大好きなアロハテーブルまで足を延ばして、「マグロとマヒマヒのポキ丼」にマンゴーパンケーキを付けて食べました。休職前の食事ってあんまり覚えてないのですが、あのランチは最高においしかった。

ただ、薬などは出なかったので、この苦しさについてはだれも助けてくれないんだなあ、と、漠然と思いました。

明日は休職後の体調の変化について書きます。
先にいうと波はありましたが耳だけでなく体調全般が良くなった、という話です。

今おつらい状況にいらっしゃる方は、くれぐれも、ご無理なさらないよう、ご自愛ください。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?