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6歳の私からの贈り物

日曜日、実家で夜ご飯を食べたときのこと。

満腹になり、ぐでんと床に寝そべっていると、ふと目に入った「タイムカプセル」

私と妹が、幼稚園で卒園記念に作ったもの。
本当は成人式の時に開けるものだったが、
「いつか開けよう」「また妹が帰省してきたら一緒に開けよう」と言っている間に、10年近くオーバーしてしまったのだ。のんびりにも程がある。
完全に「棚の置き物」と化していため、最近では触れられることさえなかった。

ぐでんと寝そべり、同じ視線で見ていた妹が「そろそろアレ開けてみない?」と。
「え、開けよ。」と、のっそり立ち上がる私。
多分今を逃したら、きっと何年も先になる。中身が気にはなっていたし。

2人とも犬が好きなのに、なぜかネコ型


卒園時は6歳。現在29歳の私。
本当は20歳になったら開けるはずが、23年も眠っていた。

今では手に入らない、何かレアなものが入っていたりして。
ワクワクしながら、猫のような形の紙粘土をバリバリと剥がしていった。

中の水は乾いていたが、辛うじてアリエル発見。

キラキラのヘアゴム
毎日使っていた、ボールの中に水とキラキラが入ったヘアゴム。
小さい頃はいつもお母さんが二つ結びをしてくれていた。今以上に見た目を気にしなかったので気付いていなかったけれど、どの写真を見ても、左右の高さが違う。妹はいつも気になって、自分でこっそり直していたらしい。


透明のビーズは貴重で、大事にしていたような…

ハートの形のアイロンビーズ

1番熱中していた遊び。ちまちまビーズを並べては、お母さんにアイロンで温めてもらっていた。今も、アイロンビーズってやるのかな。

両親からの手紙

当時の親の年齢は、今の私とほぼ同じ。
「今のママの1番不安なことは、〇〇(私)が毎日ちゃんと学校に通えるかな、ということです。」なんて書いてあった。幼少期は繊細で、心配性で、線の細い子だったらしい。20年後、結構図太くなった娘は学校で働いているよ。

幼稚園の先生からの手紙

私にとって、とも先生は「推し」
優しくて、美人で、声も可愛い、ピアノも上手。
6歳ながらに熱烈な大ファンだった。

参観日は、見に来てくれたお母さんよりも、ピアノを弾いている先生を、横でじっと見つめていた。
記念写真を撮るときは、絶対に横をキープ。
とにかく毎日ストーカーのようにくっついて、先生から離れなかったらしい。

とも先生とは、ひみつの「交換ノート」をしてもらっていた。
進級して担任の先生が変わっても、頑張って幼稚園に来られるように、先生が考えてくださったそう。
毎日のように日記を書いて渡し、先生は1ページ分しっかりお返事をくれていた。年長さんが書く文章に、正面から向き合って。

教職に就いた今だから分かる、先生の凄さとありがたさ。6歳で素敵な人に出会えた私は、なんて恵まれているのだろう。

タイムカプセルに入っていたお手紙も、4枚の便箋にびっしりと、当時の私にも今の私にも、たくさんの愛をくださっていた。

この頃の夢はもちろん、とも先生みたいな「幼稚園の先生」

今も好きな「書くこと」と、大事な「先生」という仕事。
私の根っこは、とも先生からもらったものでできていたんだな。

その他にも、マスコットや友達からの手紙、自分の写真、その頃のニュース(先生の手書き!)などが入っていた。

よくわからない子たちも出てきた

期待していたレアなものは何一つ出てこなかったけれど、忘れられない時間になった。

6歳の私も、周りから沢山愛をもらって、

6歳なりに愛するものも沢山あったんだな。

忘れてしまっていることもあるけど、全部今の私をつくってくれている大切なもの。

タイムカプセルっていいな。
今からまたつくろうか。今なら何を入れるだろう。

開けるのがまた23年後なら・・・52歳。
全く想像がつかなくてゾッとする。

お母さんの手紙は、

「14年後もとても楽しみだけど、これからの14年間、そしてそれ以降もとても楽しみです。」

という言葉で締めくくられてた。

何が変わっていて、何が変わっていないのか。

知りたい気もするけど、今は知らなくていいや。

DAY4 今1番変えたいこと

「書く習慣」のお題がどうしても書けず、悩んだ挙句、自分が書きたいことを自由に書くことにした。もしや「変えたいこと」がないのか?いやいや、ないはずはない。

続けて書くのってむつかしいなあ。
でも、書き終えたとき、読んでもらえたとき、さらにコメントまでいただけたとき、「書くって楽しい!!」に変わるからやめられない。


今日も読んでいただき、ありがとうございます。
相変わらず亀の歩みではありますが、ノコノコと歩き続けます🐢


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