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肉まんってもしかしてめっちゃおいしい?
ー 私ってもしかして、君のことずっと好きだったの?みたいな感覚 ー
バイト前に近くのデパ地下に寄り道。
腹ごしらえできる軽食を探した。
この日は1時くらいにわりとしっかりしたお昼ご飯を食べていた。
でも夜はバイトがあるから、夜ご飯を食べるなら今しかない。
現在午後4時。
おなかはちょっと空いてきている。
(なんでだよ。)
午後4時の、人がまばらなデパ地下で、私は直感のままに食べものを探すことにした。
脳内の食べたいメーターのスイッチを入れる。
ぐわ〜〜ん(起動中)
食べたいメーター:食べたい!と思ったときに針が動く心の便利グッズ
デパ地下で食べたいものを一品探すのはなかなか楽しい。
おいしそうなものが山ほどある中で、食べたいものを1つだけ選ぶとなると、もう直感に頼るしかなくなる。
重要なのは自分との対話だ。
かつサンドを見つけた。
メーターの針が動いた。
キンパ(韓国風のりまき)を見つけた。
ここでも針が少し動いた。
シャインマスカットサンドが2つ入り500円で売られている。
針が結構動いた。
ネギトロ巻きがセール中で3本300円だった。
針がかなり動いた。
豚まんを見つけた。
お相撲さんの拳くらい大きくて、つやつや輝いていた。それなのに200円。
メーターが振り切れた。
その後も一応一通り見て回ったが、豚まんのことが頭から離れなくなったため、試合終了。
豚まん屋さんに引き返した。
全国に何店舗かある点心のお店・PAOPAO。
「豚まんひとつください」
「肉まんですか?」
「(いや、豚まんだった気がする、、)いや、豚まんで。」
「肉まんですか?」
「(えっ、だから豚まんってやつだと思うんだけど、)(と思いつつプレートを見ると肉まんと書いてある。)あ、すみません、肉まんで。」
と。
この見た目はどう考えたって豚まんでしょ!とかいう理不尽な言い訳を胸に。
(私的には、豚まんというと大きくて粗挽きの豚肉がぎっしり入ったもので、肉まんというとややとろっとした豚肉などなどが入っているものというイメージだった。)
今ググってみたところ、東日本で肉まんと呼ばれているものが西日本では豚まんと呼ばれているだけのことらしい。
関西人魂を見せつけた人みたいになってしまった。関西の血一ミリも入っていないのに。
あったかい肉まんを受け取ったらバイト先まで大急ぎで歩く。
バイト先の休憩スペースで袋を開けた。
まだホカホカしていた。
割り箸でまっぷたつにして、口をぱかっと開けて、人目も気にせずがぶっと。
おいしい!!!!
皮がむっちむちで、中の豚肉がぷりっぷり。
肉まんにもいろいろある。
皮が分厚くて具が少ないやつはがっかりするし、皮が薄くて具がたっぷりでもちょっと残念。
でもPAOPAOの肉まんは、どちらでもない。
皮が分厚いし、具も詰まっている。
こんな肉まんをずっと探していたんだよな〜って気分になる。
(そんなに今まで肉まん追い求めていたわけでもないけど。)
そしてふと思った。
あれ、私ってもしかしてめっちゃ肉まん好き??
と。
むちむちの皮に包まれたうまみたっぷりのジューシーなお肉。
以前から自分が「皮に包まれた肉」系グルメに弱いことには薄々気づいていた。
小籠包も、餃子も、角煮まんも、北京ダックも然り。
でも肉まんは盲点だった。
ちっちゃい頃から普通に食べていたはずなのに。
ずっと前から知り合いだった幼馴染への好意にやっと気づく、みたいな。
(蘭と新一的な、ね。)
やっと気づいてしまったよ。
私はどうやら肉まんのことが大好きだったらしい。
自分の気持ちに気づいてしまった今、とても肉まんへの愛が溢れて止まらなくなっている。
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