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自分のこと

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無責任でも母になる

この度妊娠しました。現在18週目で、9月に母になります。

妊娠がわかってから、実は何個かの文章を書いたのだけれど、次の日には「自分が書いたはずのことに共感できない」なんていう奇怪な脳みそに悩まされてしまって、公開に至りませんでした。

でもたぶんきっと、妊娠とか出産って私の人生においてかなり重要な出来事で、いつか思い出したいと思ったときに思い出せないのはすごく悲しいと思うから、なんとかいまの気持

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変われないし変わらないし

子どもを作るのを諦めようかと思っています。これは確実な決意ではなく、もう仕様ない選択です。

夫は子どもがほしいと言いました。それはもう、付き合いたてのころ、まだ二人が結婚をぼんやりとしか考えていなかった頃からの話です。また、私も同じように「いつか子どもを産み育て、家庭を築く」ことを願っていました。

プロポーズはすぐに受け入れました。それは二人にとってあまりにも自然なことで、互いに寄り添い合うこ

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父を愛した人はツイッターを本名でやっちゃうようなやつだった

父を愛した人はツイッターを本名でやっちゃうようなやつだった

ちょっと前にも父について書いたのに、最近また父について考えている。大嫌いで興味がなかったはずの父のことを、やはり私も人並みに思っていたということなんだろうか。

父について「もやついていたこと」が、ひょんなことで楽になったので、いまの気持ちを書き残しておきたいと思う。旅でなくても、恥は書き捨てたい。

だらしない父数年前に死んだ父は、女性関係がだらしない人だった。それは葬式のとき母の前に付き合って

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大嫌いなパパと大好きなゲームの話

大嫌いなパパと大好きなゲームの話

数年前の夏、父が死んだ。糖尿病を患っていた父は、例年通りの「季節の変わり目風邪」を拗らせて家で死んだ。検死によると夜中には逝っていたらしいのだが、恥ずかしい話、あまり父との会話がなかった私たちは、父の死に気づかず夜を明かし、母が風邪を気にして「病院に行ったら?」と声を掛けに部屋を訪ねたのは翌午前11時だった。

私たち家族は仲が悪かった(と私は思っている)。
理由は父の長年に渡る不貞行為と、酒癖の

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