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古い街並みを歩こう

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#古い町並み

421 京は遠ても十八里~都の食を支えた鯖街道を往く

421 京は遠ても十八里~都の食を支えた鯖街道を往く

北陸新幹線はこの春、敦賀まで延伸開業しました。
新幹線はその後、若狭地方の小浜市を経由したあと京都に向かう計画になっています。

その小浜市にやってきました。中心部の道路にこんな看板があります。
「鯖街道の起点」

その足元にもここが「鯖街道」の起点だと示す道標。京都はあちらと矢印が示されています。

「鯖街道」とは鯖の捕獲地である小浜から京に向かう道の総称です。奈良時代から御食(みけつ)国と呼ば

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270 磁器のまち・有田の街並みをあるく

270 磁器のまち・有田の街並みをあるく

約1年ぶりとなった九州旅行。鳥栖駅から特急みどりで約1時間で佐賀県の西部、有田町に来ました。

日本を代表する磁器、有田焼を産出する地として有名です。積出港が伊万里にあったことから伊万里焼とも呼ばれており、肥前地域全般の磁器を指すときは伊万里焼と称されます。

有田の磁器の歴史を知ろう

駅から少し歩いて突き当りの丘を登ると「佐賀県立九州陶磁文化館」に到着しました。わたしは磁器に関してずぶのド素人

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91 山陽道の宿場町で日本初のアルベルゴ・ディフーゾに泊まる・岡山県矢掛町

91 山陽道の宿場町で日本初のアルベルゴ・ディフーゾに泊まる・岡山県矢掛町

矢掛(やかげ)という町のことを初めて知ったのは3月のこと。

旅を考えるセミナーに参加した際、今、アルベルゴ・ディフーゾ(分散型ホテル)というものが話題になっていて、その発祥の地、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾ協会から日本で最初に分散型ホテルとして認定されたホテル、矢掛屋 INN & SUITESがこの矢掛町にあると知ったからでした。

アルベルゴ・ディフーゾについては過去にnoteでもいくつか

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78 のれんたなびく中国勝山&湯原温泉小旅行

78 のれんたなびく中国勝山&湯原温泉小旅行

中国山地には多くのローカル線が走っています。

因美線、津山線、姫新線…どれもマイナーなローカル線。どれも赤字に喘いでいて新見から広島にむかう芸備線は東城ー備後落合の営業係数が25416。100円稼ぐのに25416円の経費が掛かるという日本屈指の赤字路線。他の中国山地路線もそこまでいかないまでも苦境に立たされています。

そんな厳しい経営環境でも今日も列車は動いてくれてる。そんなJR西日本の頑張り

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五條の 古き街並み 時代旅 午後の新町 皐月の散歩(午後に歩いた五條新町通り)

五條の 古き街並み 時代旅 午後の新町 皐月の散歩(午後に歩いた五條新町通り)

ひき続き奈良県五條市のシリーズですが、午後は町の中心に残っている新町通りを歩きました。

旧紀州街道には今でも江戸時代の景観を残す街並みが残っていて新町通として観光スポットになっています。

午前中は、栄山寺や金剛寺に行ってましたので、新町通りに来たのは午後過ぎてからです。

GWの連休中に行ったのですが、人は少なかったです。穴場というべきか

逆にのんびりと散策できました。

ただこの店の前は例

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21   うだつの街並みと和紙の里・美濃市へ

21 うだつの街並みと和紙の里・美濃市へ

今年の旅行をプレイバック。

6月に岐阜県の美濃市に行きました。

愛知県出身で、決して遠いというわけではなかったけれど縁がなくて行ったことのなかった町。

長良川鉄道で出かけました。

ローカル線に揺られて梅山という無人駅で下車。美濃市の中心駅は美濃市駅ですが、うだつの町には隣の梅山駅からの方が近いです。

駅から10分ほど歩くと伝統的建造物保存地区として選定されているうだつの街並みに到着。

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37  名古屋に来たならここに来りゃあせ!・四間道&円頓寺

37 名古屋に来たならここに来りゃあせ!・四間道&円頓寺

名古屋といえば、日本を代表する大都市の一つ。

名古屋駅の周りには巨大なビルが立ちならびます。

栄地区には錦三丁目、通称きんさん、と呼ばれる日本屈指の繁華街もあります。

その名駅地区と栄の間に、江戸情緒を残す歴史保存地区があるのをご存知でしょうか。

それが四間道です。

しけみち、と読みます。

1700年に大火があった後、防火目的と商人の営業活動のために道路幅を四間に広げました。そのことか

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