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悲しい雨とノスタルジー

悲しみに浸っている人は
どれだけ挑戦しても

過去が足を引っ張り
前に進めない時がある

吹きすさぶ試練の強風
それだけで十分だったはずなのに

その後に悲しみの雨が降り
それが新たな試練となる

余裕がなくなり時間もなくなり
楽しみがつまらなく思える

誰でもそんな状況じゃ
頑張れなくて当然だ

心の糧もなく傷を負ったまま
体を引きずって進めるはずがない

そんな時は「懐かしさ」
心を任せると良い

懐かしさは不思議と心を癒し
暖かい気持ちにさせてくれる

懐かしい食べ物や音楽
写真や久々に会う友達など

何故だかわからないが
心の隙間を埋めてくれる

一時的な癒しに
なるだけかもしれない

過去のことを
思い出してしまうかもしれない

それでもホッとする何かが
そこには絶対ある

ノスタルジーという傘に守られ
悲しみ雨の中を歩いていく

雨足が強くても
少々の斜め降りも

傘に守られながら
本当の自分を取り戻していく

雨が弱まったら思いきって傘をとる
日が差したら光の方向に歩いていく

雲が散ったら空を見上げてみる
虹が出たらちょっとだけ喜んでみる

快晴になったら心が動き出して
何か始めようかと一歩踏み出す

雨は止んだから
もう傘は必要ない

それでも「ノスタルジー」
という傘は捨てない

「折り畳み傘」
として持ち歩く

相棒として
いつまでも








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