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管理業務主任者・マンション管理士受験支援マガジン

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毎年1万人以上が受験するマンション管理に必須な国家資格。求められる知識は広く、中でも設備で点数を稼ぐことが求められます。しかし、参考書だけでは覚えるだけで大変です。そこで覚えやす…
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#1フィールドを使った暗記

#1フィールドを使った暗記

初回はどんな方法で設備の知識を身につけるかということを理解してもらいます。
皆さんは日々、会社に行きますが街中の建物にどの程度の関心を持って歩いていますか?
マンションに限らずビルの外観を思い出してください。
何を思い出しますか。
ビルの外観はタイルでしたか?吹付塗装でしたか?
どんなタイルでしたか?
吹付塗装を触った感覚はどうでしたか?
この外観の状態を知ることはマンション管理士、管理業務主任者

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その4、決算書(1)

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その4、決算書(1)

会計の勉強も4回目になります。
今回のテーマは「決算書」です。
株式会社と違ってマンション管理組合の決算書は、収支決算報告書、貸借対照表、財産目録の3つです。
予算主義で勉強した収支決算報告書をもう一度チェックしてください。

会計口と収支決算報告書の考え方
マンション管理組合の会計口については、その1で説明しました。

管理組合の運営費を管理する管理費会計。
定期的な修繕工事費を管理する修繕積立

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(3)

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(3)

もう一問、過去問を解きましょう。
次も仕訳の問題です。

それぞれの問題を仕訳するア:排水管塗装工事一式

発生主義であることを忘れずに!
工事が終了すると支払義務があり、取引状態は「未払金」になる。
そのため、3月の支払は修繕費ではなく、未払金の支払になる。

問題は3月の仕訳です。結果としてNGであることがわかります。

イ:防犯カメラ取替(取付費も含む)

修繕費とは何か?(いやらしい問題で

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(2)

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(2)

前回は、仕訳のルールの基礎について説明しました。
右が借方で資産、左が貸方で負債になること。
仕訳は記帳する時の時間軸で考え、その時の取引の状態により資産として「未収金」「前払金」、負債として「未払金」「前受金」の4つの科目で処理する。
では、過去問で理解を深めましょう。

選択肢

1、時間時期をチェックする

ざっと問題文を読み「平成31年3月分」であることを確認します。
このことで問は3月末

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(1)

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その3、仕訳(1)

「会計口」「予算主義」を説明しましたが、会計でもっとも重要な帳簿の1つである「仕訳」です。
仕訳をした結果を記載する仕訳帳は出納の記録です。
この記録より収支決算報告書、貸借対照表が作成されます。
仕訳帳と総勘定元帳がありますが、マンション管理士や管理業務主任者の試験では総勘定元帳の知識は求められません。
仕訳帳だけに集中して学習してください。

仕訳帳は単純なルールです。
ルールさえ覚えれば、試

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その2、予算主義

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その2、予算主義


1、会計とは?

会計とは、企業や公的機関などが、事業の収支、財政状態などのお金の流れを記録し、その結果明らかになった財政状態などを利害関係者に報告することです。
報告することである以上、会計は書類が重要になります。
マンション管理組合では、会計を行う機関が理事会(委託している場合は管理会社)であり、利害関係者は区分所有者になります。

そのため、年度末ごとに定期総会を開催して区分所有者に対して

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その1、会計口

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計その1、会計口

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計を覚えましょう。

1、マンション管理組合の会計口とは

マンション管理組合の収入と支出はほぼ限定されます。
収入源は3つ。
管理費、修繕積立金、専有使用料です。

これらの収入を別々に管理する方法がマンション管理組合の区分会計です。
区分会計するためのそれぞれの会計は、2つ会計で行うことが一般的です。
管理費を管理する管理費口。
修繕積立金を管理

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マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計の勉強方法

マンション管理士、管理業務主任者受験者のための会計の勉強方法

マンション管理士、管理業務主任者の資格取得で避けて通れない科目に会計があります。
理系、文系に関わらず、会計は商業のイメージがあり、学生時代を通して会計を勉強する機会はなかなかありませんよね。
自身もバリバリの理系で会計とは無縁。
資格受験のために焼き付けで勉強しましたが、マンション管理士として活動をし始めて、会計の知識がこれほど必要になるとは思いませんでした。
しかし、会計と言ってもマンション管

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管理業務主任者に受かりたければ3月から試験を意識すべき

管理業務主任者に受かりたければ3月から試験を意識すべき

管理業務主任者やマンション管理士の試験が終わり、3カ月が過ぎようとしています。
マンション関係の国家資格は、毎年11月最終週です。
2月末で残り9カ月です。
「えっ、まだ早いよ」
そんな声が聞こえてきそうですが、複数回受験をして落ちている人が陥りやすいことに「区切りを決めて試験の準備をする」があります。
基礎は3カ月、過去問は2カ月と言った具合です。

マンション関係の国家資格を取るには、民法に代

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2023年度管理業務主任者受験生へ

2023年度管理業務主任者受験生へ

明日は試験です。
準備をした知識で問題に集中してください。
とは言え、初めて試験を受ける方もいると思います。
注意点を確認してください。

1、受験票を出掛ける前にチェックする。
忘れた方向けに準備はされていますが、試験前にドタバタすることになります。必ず何度でも確認しましょう。

2、筆記用具
筆記用具は予備を必ず用意することです。
筆箱類も机の上には置けません。
鉛筆、シャーペンは最低2本。

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認定制度で覚えること

認定制度で覚えること

認定制度で覚えることの最後は認定を取得するメリットです。
この制度は管理組合にとって目に見えるようなメリットが少ない制度ですが、実は利用価値が高いメリットが幾つかあります。

1、管理組合員の安心感
国(自治体)から自分たちのマンションの管理は適正だと認められること住んでいる組合員、家族にも大きな安心感を与えることになります。

2、市場不動産価値の目減りを減らせる
築年数が経つにつれ、不動産価値

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防火管理者の業務

防火管理者の業務

「防火管理に係る消防計画」の作成・届出を行うこと

消火、通報及び避難の訓練を実施すること

消防用設備等の点検・整備を行うこと

火気の使用又は取扱いに関する監督を行うこと

避難又は防火上必要な構造及び設備の維持管理を行うこと

収容人員の管理を行うこと

消防計画、避難訓練、点検整備は絶対に覚えましょう。

管理権限者(理事長)が最終的な防火の責任者ですが、防火管理者は防火を管理することに特

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認定制度で覚えること(2)

認定制度で覚えること(2)

認定制度の認定基準(要件)は次のようになります。
全文を覚える必要はありません。
ポイントを把握することに努めましょう。

基本的4項目

1、管理者(理事長)等が定められていること
2、監事が定められていること
3、集会が年1回以上開催されていること
4、管理規約が作成されていること

以下の2点を規約に定めていること

5、災害等の緊急時や管理上必要なときの専有部の立ち入り、修繕等の履歴情報の

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認定制度で覚えること(1)

認定制度で覚えること(1)

認定制度で覚えることをまとめました。

1、認定制度はマンション適正化法5条に基づき定められている。
2、認定制度は枠組みを国土交通省が作り、自治体が制定する
3、適正化法では、自治体は管理不全なマンション管理を行う組合(管理者等)に対して助言・指導を行うことが出来る
4、適正化法では、自治体の長は管理不全なマンション管理を行う組合(管理者等)に対して勧告を行うことが出来る
5、国が定めた認定要件

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