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仕事をする意味についてサン=テグジュペリ「人間の土地」を読んで考えた
「星の王子さま」の作者として有名なフランス人作家サン=テグジュペリ(1900-1944)が、飛行機乗りの仕事を始めたのは26歳のときだった。第一次世界大戦後、大陸間で郵便物を送る郵便飛行サービスが誕生し、そのパイロットとして採用されたのだ。
当時、飛行機乗りは死と隣り合わせの職業だった。今と違ってGPSもないため、自分がいまどこを飛んでいるのかは勘と経験を頼りに推測するしかなかった。飛行機乗りた
映画「街の上で」を観て思うこと。私たちは「明日には死ぬかもしれないし」と言わなければ生きていけない
2021年4月に公開された今泉力哉監督の映画「街の上で」を観た。下北沢の街を舞台に、そこで生きる人々の日常が描かれている映画だ。
「明日には死ぬかもしれないし」という言葉が頭に残った。自分も言ったことがある。「明日には死ぬかもしれないんだぜ」。他の人が言うのも聞いたことがある。なぜ私たちはその言葉を言うのか。「街の上で」を観て思うことを書く。
※一部セリフを引用していますが、脳のデキがいまいち
メンヘラという言葉について
メンヘラという言葉が苦手だ。誰かに向かって言うのも嫌だし、自分にも使わない。また、誰かが会話で「メンヘラ」という単語を言っているのを聞くのも好まない。でも、なぜメンヘラという言葉が苦手なのかを説明するのはとてもむずかしい。うまく説明しようとして失敗した経験が何回もある。
例えば以前、僕は「メンヘラいない説」を唱えていた。これはそのまま「メンヘラなんて、この世にいない」という説だ。
この説の根拠