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おじさん観察日記(主に大学教員)③(完)

このおっさん上司は時々部下をランチに連れていったり、帰りに何駅分か車で送ってくれたり、をする人だった。給料が低い分申し訳ないから、という理由をつけていたが、誰かと話したい、というのが1番の理由だろう。
他の同僚も誘われたりしていたので、彼の問題に気づく前はありがたくお言葉に甘えていたし、話題がセクハラ陰謀論関係でなければ、彼の専門分野の話を聞くことができて楽しい時間でもあった。
しかし次第に1人で誘われることが増え、話題も怪しくなっていき、次誘われたらどうやって断ろう、と悩んでいたころに例のイベルメクチン電話事件がおき、拒否が効いたのか、「帰り乗っていきな」と誘われることが半年以上なく、たまの不快な話題のお喋りに付き合わされる以外は快適に過ごしていた。

しかし今年の3月ごろからまた、「乗ってく?」が再開された。
私はこの2月まで、別の研究機関でもダブルワークしていたのだが、そちらは契約が終了し、この上司のいる職場一本に絞って収入が減っていた時期でもあったため、迷ったが数百円分の交通費が浮くという誘惑に負けてしまった。この職場は私の自宅から2時間の距離にあるのだが交通費の支給はなく、結構な出費になってしまうのだ。また半年間のブランクが彼に対する危機感を下げてしまっていた。

「助手席、ちょっと乗りにくいかもしれないけど」と言われ見てみると、いわゆる助手席リフトアップシート車に代わっていた。数年前、田舎から要介護の実母を呼び寄せ、老人ホームに入れているのだが介護サービス付きではないため自分で世話をしており、最近ついに足腰が立たなくなってしまったのでこの車に変えたのだという。
「嫁さんとも関係がアレだし、関係がよかったら全部頼むってわけじゃないけど、まあ全部自分でしてるんですよ介護」
それは大変ですねとしか返せない。そしてその後に続いた話題は予測できなかった。

「それでねぇ…僕、嫁さんと関係良くないって言ったでしょう…?もうだからね、ないんですよ。セックスが。セックスレス。14年間いちっども致してないの」
言いながら車の運転しながらこっちの顔をガッツリ見てくるなやめろ話題もやめろそして何よりも前を向け。

「だからね、ずっと1人でしてるの。14年間自家発電。あのね、夫婦間でセックスのあるなしってね、やっぱすごく大事だよ」
大事でしょうが今なぜその話を私にするんだそして反応を窺うような目でこっちをチラチラ見るなそれが一番きしょいんじゃやめろ。

「キャバクラとか風俗とかも行ったことないの、行きたくもないからね」
多分行ったほうがいいぜ。部下にその不満をぶつけるというダメな方法に走っちゃってるから潔くお金払ってケアを受けたほうがいいと思うぜ。

「息子が成人したら多分離婚だと思うんだけど、そのあと相手探すのもむずかしそうだよね」
はたしてその夫婦関係を続けていることが子供のためになるのか、さくっと離婚してしまったほうが家族全員の精神衛生に良いこともあると思うが、何より話し合ったほうがいいと思うよそれが難しいだろうけど。そして新しい相手ほしいなら適切な手段で頑張れ部下にワンチャンはねえよしかもこんな方法で。

「旦那さんとどう?ちゃんとしてる?旦那さん外国の方って言ってたけど、やっぱその…多いの?頻度とか、激しさとか」
答える必要がなさすぎる。国際結婚への偏見もやめろ。そして既婚者であることを承知でこの話題はなんだ、あれか?外人と付き合うやつはアバズレだろうからこういう話題出してもいいしもしかしたら自分にも股を開いてくれるとでも思ってんのか?馬鹿なのか?

ついに度直球でレッドカードな話題が繰り出され、車内という密閉空間で逃げ場がない、この難局をどう凌ぐか私の脳みそはフル稼働もといパニック状態だった。

選択肢① 感情のまま怒る。
→冷静に怒るならともかくパニック状態で感情の赴くまま怒ると相手が逆上する可能性大。車内という密室空間においてそれは悪手でしかない。そしてこの今怒りのコントロールができる状態にも瞬時にはなれないので冷静に諭しながら怒るという芸当はほぼ不可能。あとめっちゃ疲れるので避けたい心理が働いてしまう。

選択肢② 笑って誤魔化す。
→絶対嫌。一番楽で安全だが絶対に嫌。絶対に受け入れてなどやるものか。笑って誤魔化して家に帰った後の不快感と絶望とやるせなさで自己嫌悪に陥り、これもめっちゃ心理的に疲れる。

選択肢③ 話を色気のない方向に持っていく。
→話を介護の問題に戻し広義の社会問題の話題にすげ替え社会構造から見る日本のセックスレス問題について意見を延べ性産業の問題、性教育のいたらなさ、性に対する意識の未熟さ歪み、ひいては人権に対する日本社会の意識の低さに言及する方向でまとめようそうしようこれなら相手の逆上を抑えつつ自尊心を保ちつつ不快な話題を回避できるのではなかろうか。(ほんとか?)

ということで本能的に③を選び個人の問題はすべて社会問題でもあるのだというような形でプライベートでデリケートな話をすべてオープンなものとして開き直し駅に到着するまでの15分間を乗り切った。
わたしのくどくどとした返答に対し上司は始終「お、おう…」といった戸惑いの表情を浮かべて聞いていた。

家に帰って、怒りと無力感で脳がオーバーヒートしているのを感じた。選択肢③も結局こちらには大ダメージで、浅慮な人間からこうした話題を不意に振られると何をしてもこちらはとてつもなく疲弊してしまうのだ。選択肢③には「不愉快な中年男性を再教育してやりたい」という暗い欲望がある。「物を知らない若い女に高説垂れて偉ぶりたい」という奴らの思想と瓜二つである。ネット言論のアホみたいなレスバにも通じている、防衛と攻撃。なんと幼稚なことか。幼稚なフィールドに無理やり立たされ幼稚な戦いをすることしかできずしかも大して勝利できるわけでもない、いつまでこんな場所に留められねばならないのか。ムカつく。泣きそう。

「だから最初から無視すりゃいいじゃん、自分が招いた結果じゃん」
どこからともなく私を嘲る声が聞こえてくる。毎回こうだ。
暗澹たる気持ちでその後数日を過ごし、落ち込みが落ち着いてきた頃、またふつふつと怒りが湧いてきた。いやそうじゃないだろ、私に隙があるのが悪いって話ではないだろ。
たかだか数百円の交通費代を良いことにキャバクラ扱いしてくるおっさんに、言いたいことちゃんと言いたい。上記の話をされているときに口に出さなかった心の声を、普通に相手に直接話す強さがほしい。

われわれ女性には多かれ少なかれ、「下手な反応をして男性を怒らせるのが怖い、面倒なので避けたい」という根強い心理があると思う。しかし、やはりここを打破しない限り、私が求める心地よい「人間同士のやりとり」ができるようには、永遠にならない気がする。
次回帰り誘われたら、前回の話題についてはっきりと話そうと決めた。
そしておそらくこの拗らせおじさん上司が不適切発言を繰り返すのをやめさせるには、本当に誰かが問題を矮小化せず、真っ正面から指摘する他ない。
悪意を前面に反発したり、ただ不適切であることを強く非難したり、然るべき機関に報告すると警告しても、それらはすべて、準備のととのっていない、認知の歪んだ弱い男性にとっては「攻撃・脅迫」としてしか受け取られないだろう。

「お、仕事終わった?じゃあ帰りましょう!」
前回性の話を強く拒否されなかったから安心したのか、うきうきと嬉しそうに上司がやってきた。もう車に乗るかの意思の確認すらないやん。
車に乗り込みしばらくして、彼の方から切り出してきた。
「前回はごめんねぇ、あんな話して」
全然大丈夫ですよ〜みたいな返答を期待しているのが丸見えな笑顔だった。
「ええ、その場では言えませんでしたが、はっきり言いますと大変に不快でした。セクシャルハラスメントの観点からしても、セーフかアウトかと言われれば完全にアウトです」
ニコニコヘラヘラ顔の上司の表情が凍りつき、見る見るうちに青ざめていった。
「え、あ、ごめ…そう、そうだよね」
「性的な話題が過度にタブー視されることに対して、私は反対の立場ですが、前回の先生の性事情に関してのお話や私の性生活に対する質問は、職場における適切な距離感、内容であったかと言えば不適切であるとしか言えません。先生にそのおつもりはないでしょうが、客観的に見て、私は先生に安いキャバクラ扱いをされている、という状況にあると思います」
「ちょっとまってそんなつもりは」
「ご自覚はないでしょうと申し上げました。先生の自認のお話ではなく、私の受け取り方について話しています。できれば遮らず最後まで私の話をお聞きいただけないでしょうか」
「はい…」

その後は淡々と、今までのメールでのやりとりや日常の会話から女性蔑視観を感じていたことを具体例とともに示し、その都度何がどう不適切でどのように不快に感じているのか、どのような点に怒りを感じているのか、を説明した。
今度はこちらの顔をいっさい見ず、俯きがちに話を神妙に聞いている。いや運転中だから前は見てくれ。

「以上です。あと、微妙な話題の時に女性陣が笑っているのは、話が楽しくて笑っているんじゃないです。苦笑もしくは防衛のための笑いです。その場で反論しないのも、多くの場合は防衛の意識が働くからです。私は今、先生が逆上されるタイプではないと判断したのでこういうお話をさせていただいたのですが、こちらの話をまったく聞き入れてくれない男性がほとんどで、その場合機嫌を損ねると怒鳴る、暴言を吐く、実際に危害を加える、業務上の嫌がらせに発展する、などさまざまな弊害が考えられます」
「うん、そうだね、僕は逆上しないね…。というかできないんだろうね、そういうタイプの男ってさ、社会的地位が高い人ほどそうなるよね。僕は肩書きも地位も成功もなんもないから…」
そういう弱さの自覚あるんかい。そしてその言い方だとほんとうは逆上したい、にも聞こえるんだが。
「そういうことが言いたいんじゃなくて、私はできることなら対話で問題を解決したいんです。甘い考えと思われるかもしれませんが、本人に本心を伝えず裏で告発して職を奪うようなことをしても、その本人は改心の機会を得られないで認識が間違ったまままたミソジニーを強めるだけかもしれないじゃないですが。また別のところで私がムカつく状況を作り出すだけなんですよ。私が先生を避けていけば、先生は別の新人に同じことをするでしょう。私はそれを望まないんです。先生はこちらの話は聞いてくださりそうだったので、私の考えや気持ちをお伝えしました。その上で、今後も不適切な話題提供や態度に変化がないようでしたら、ハラスメント窓口に相談に行こうと思っています」
「いや、本当に、あなたのおっしゃる通りで、もう全部その通りなんですけど、もうそんな優しさとかださず全然報告とかしてもらっていいので…でも、これだけは伝えたいんだけど、そんなキャバクラ代わりでストレスの発散とかそんなつもりでは全くなくて、逆にあなたをリスペクトしてるから打ち明けたというか。今までいろんな話をしてきたなかで、すごくフラットに物事を考えてらっしゃるなと思ったから、馬鹿にしないで聞いてくれるかなって。本当に、人生で今1番の悩みなんですよ、セックスレスが。それで周りに相談できる人もいないし、あなたは話を聞いてくれそうだから、、、ただ、話を聞いてくれる人が欲しくて、これが甘えてしまってたってことなんでしょうけど」
「それはリスペクトではないんですよ。むしろ私を舐めているから、私にこういう話題を出しても大ごとにしないでいてくれそうだから、話している、というように私には感じられます。そしてそんな人生で1番の悩みなんておおきなものを、なんの専門知識も持たない年下の女性部下にすべきではないです。夫婦の対話を増やすよう努力するとか、夫婦向けのカウンセリングとか、いろいろ方法はあるはずですよ。それらの情報を探そうとする前に、なぜ手近なところで処理しようとするんですか。リスペクトしてるから打ち明けた、なら、他の男性の同僚や先生の上司でも良かったはずです。でも先生は、社会的地位の低い、非常勤の女性部下だけに、こうした話題をふっているんですよ。それが卑怯で卑屈でなくてなんなんでしょうか」
「そう、か…そうなっちゃうのか………あの、多分気づいていると思うけど、反ワクチンとか製薬会社の陰謀とかの話題でさ、僕、医療業界というものに不信感を抱いていて…」

つらつらと語り出した内容を掻い摘むとこうだ。

介護をしている母、自分が子供のころから精神疾患を患っていたのだが父がそれを長年隠蔽、適切な医療を受けることなく高齢になってしまった。自分が博士を卒業するまでは父と兄家族が母の面倒を見ていたが、父が他界し、兄嫁家族側の介護の問題や兄家の育児との両立が難しく、これまで学業で家の手伝いを全くできていなかった引け目もあり、自分が中心となって母の面倒を見るようになる。しかし精神科での配慮のない対応や、たらい回しにされる様子を見て、不信感を募らせることになる。また自分も結婚し、家庭を持ったがなかなか子宝に恵まれず、不妊治療を行なった。医師に射精管理をされ、性行為が夫婦の愛に基づくものではなく子供を成すためだけの作業になりさがっていく過程が非常に辛かった。甲斐あって第一子を授かることができたが、その後妻が第二子を希望、再び不妊治療を頑張るが得られず、お互いの仕事の都合もあり、どんどんと気持ちもすれ違っていってしまった。また研究職で安定を得ることも難しく、50を超えても任期付きのプロジェクト研究員のまま、他大学の非常勤講師で食い繋ぎ、先も見えず…


「お辛かったでしょう。本当にさまざまなプレッシャーを感じてここまでこられて、本当にお辛かったと思います。お話いただいだその節目節目で、適切な援助があれば良かっただろうにと、本当に思います。
でも、この辛い経験が、他者を不当に扱っていい免罪符には、決してなりません。先生の人生の困難と、先生の他者への振る舞いは、完全に切り離して考えなければなりません。この困難が、先生のあらゆる価値観に影響を与え、その結果さまざまな行動が引き起こされた、これは事実ですが、逆説的に、だから仕方ないんだ、とはならないんです。」

打ちのめされた顔の上司。なんだ、それは仕方なかったね、ってなると思いましたか。仕方なくないんですよ。同情するけど、その都度あなたは問題に立ち向かえたはずなんですよ。別の選択肢が、あったと思うんですよ。

まずは医療機関への不信感を払拭すること、手間だし金銭的にも難しいかもしれないが介護の負担が減るような手段がないか探すこと、適切な福祉、医療へのアクセスを確保すること、家族でとことん話し合うこと、他者に助けを求める、頼ることを厭わないこと、家族や職場に限界があるなら第3のコミュニティを見つけ人間的な交流を回復すること、などを話した。
実の親は自分で面倒を見なければならない、とか、子が成人するまでは離婚してはいけない、とか、そういう思い込みを取っ払え。そして私に悩みを吐露することは適切な他者への援助要請とは程遠いからやめろ、いち上司いち部下の関係においてそれは荷が重すぎる。そしてこれが不適切だと判断できないのならばあなた自身が思っている以上に精神的に追い込まれているから、精神科に不信感があるとしても、心療内科でもいいし、行政サービスにもっとライトな相談窓口もあるから、一度カウンセリングなどで今私に話したような内容を専門職に話せ。一度でうまくいくとは限らないから、合わないと思ったら辛抱強く別の機関をさがせ。「どうせ」と思わず行動を続けろ。

言いたいことはあらかた言えた。相手も一応は耳を傾けてくれた。
「僕、ずっと農業に興味あって、老後やってみようかなと思ってたんだけど、今からでも農業サークルとか探そうかな…」
「めっちゃいいじゃないすか、とりあえず家族と職場以外の居場所を見つけましょう。心地よい場所を見つけられたら、割と心身回復するのも早いから、今は無理と思ってることでも、なにか変えられるかもしれませんよ。新しい出会いもあるかもしれませんし。とりあえず職場に異性関係の出会いを求めるのはやめましょう」
とりあえず念を押しておいた。
あらためて謝罪と感謝の言葉を受け、駅に到着し、車を降りた。
帰宅後は疲れすぎて昏倒するように寝た。

私のこの行動は意味があっただろうか。これで実際に彼が改心するだろうか。何かを変えることはできただろうか。おそらく大きくは変わらない。
でも多少なりとも自分の心を守れた気がする。
一方的に相手から不快な気持ちにさせられて、それを数週間数年引きずって、むかついた気持ちやモヤモヤをずっと心に溜め続けて。
それよりは一度外に、相手本人に向けて吐き出せたほうが、まだ溜飲が下がる。不快な気持ちが晴れることはないものの、これがたんなる自己満足だったとしても、いや、そもそもおっさんたちに自己満のため長年こちらが使われ続けてきたのだ、おあいこじゃないか。そしてこんな風に、タイムラグはあるものの本人に正面から話をできたのは、よく考えたら初めての経験かもしれない。

でも、そこでまた考えてしまう。私が今回言い返せたのは、彼が「弱い男性」だったからだ。ネット上の言論を見ていると、弱者男性には何を言ってもいいというような、おっさんをサンドバッグにしているような事例をよく目にする。
私の今回の言動もそれにあたってしまうのだろうか。実際に私は彼に軽蔑の念があったし、一矢報いたいという攻撃欲求があったし、こんなノートで彼の個人的なことを書くという暴力も行使している。それができたのは、私が彼を取るに足らないと、軽視しているからだ。彼にこの文章が読まれたとしても、怖くないと思っている。むしろ書き終わったらリンクを送りつけようとも思っていた。話の流れでなんかそんないろいろ考えているならエッセイでも書いたらいいじゃない、もしかしたら生活の役に立つかもよとこの上司に言われてなんか無性に腹が立ったのがこの一連の書き殴りの始まりだ。この態度が「人間的に対等に対峙する」と言えるのだろうか。くそ、なんでまた反省モードになってるんだ。

世の男性、いや女性も、全ての人よ、もう疲れたからやめようよ。女だからとか男だからとかおっさんだからおばさんだからおかまだからおなべだからLGBTQだからなんだとか、もうめんどくさいよ。雑に一般化しないで、目の前の人と真っ直ぐ喋れるようになりたい。誰かに攻撃されるのが怖くて自分の気持ちを隠すとか、逆に正当に怒りを発露しなきゃ何も変わらないと躁になったりとか、その後結局反省して鬱になったりとか、ただ普通に生きたいだけなのに、日常の何気ない会話の中で、こんな気持ちと思考のジェットコースターがあるの、ただただしんどい。すべての人が何かに縛られずに他者をサンドバッグにしないでいい社会に、するためには、このしんどさに向き合い続けるしかないんだろう。だから頑張るけど、しょうもないことで日々エネルギー吸われまくるの、割に合わなすぎるよ。

だから上司、頼むから通勤中くだらない下世話なオーディオブック聞くんじゃなくて、もっとためになりそうな本選んでくれ。あと折角貸したんだから嫌われる勇気、続と共に2冊ちゃんと読め。読んでからまた話しかけろ。貸した翌週に嬉々としてAV女優のエッセイの話されて、私は本当に萎えた。アドラー心理学読みたいっつったのお前だろ。読め。マジでセクハラ窓口行くからな今度は。

(完)

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